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寺喜屋

3月上旬の某日、夜。
ウィークリーマンションは浴室が乾燥室を兼ねている。
入浴後、洗濯機に放り込んでいた洗濯物を取り込み、浴室で干すのが日課。

作業着であるツナギを取り出してみると、ポケット部分が糊付けしたようにカピカピになっている。
愛用しているのど飴、ヴィックスドロップをポケットにいれたまま洗濯しちゃったのだ。
これで2回目。
あー、やっぱり疲れている。
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おねえさん、ぼくと文通しませんか?

気分転換に、独りで金沢の繁華街、片町へ。
静かな夕食と郷土料理を求め、寺喜屋を訪れる。

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寺喜屋はもともと魚屋として開業したのだが、料理の方が評判がよく金沢では知られた料理屋である。
といっても、料亭のような敷居の高さはなく、独りでもふらっと入れるところが魅力だ。
カウンターの台の上には、魚やジャガイモの煮物が盛られた大皿が並んでいる。
よりどりみどり、ここから食べたいものを選べるのだ。
本日のチョイスは、
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ハタハタの煮物、ジャガイモの煮物、軽くビール。
そして、
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金沢を代表する郷土料理、治部煮を初体験。
味付けも濃く、これまた金沢名物の「すだれ麩」が山形でよく食べる「焼き麩」とは異なり身が詰まっていて美味しゅうございました。

しかし、本日の大ヒットはなんといっても「ジャガイモの煮物」。
これが
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でした。

カウンター席でビール飲みながら、この激ウマじゃがいもを喰う。
隣は公務員の二人組らしい。
なにやら組織論を交わしながら、みそ汁と刺身で夕食をとっている。
寺喜屋のおかみさんとは顔なじみらしい。
おかみさんいわく、
「なんかこのあいだから、店の前の交差点、信号機の音楽が流れ始めて、これが夜も続くのよ。これって流す時間帯とか事前連絡とかなにもなしなのよ。こういうのって警察に言えばいいの?」
と世間話。
よそ者で独りでメシ喰ってる私にも、
「ちょっとこの音、夜まで続くと気になるわよねえ」
と同意を求められる(笑)

こういう雰囲気は、繁華街の居酒屋や笑顔0円のジャンクフード店では得られない。
美味しくて、落ち着いた夕食にありついた夜。

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犀川大橋、画像中央、こじんまりした日本家屋が寺喜屋。
犀川の水面に街の灯が光る。

寺喜屋前のゆるやかな斜面、これを「蛤坂」と呼ぶ。
江戸時代、大火にみまわれたことから開削された坂道。
ここから、火が通ると口を開くハマグリにひっかけて命名されたという。
なんとも、日本人いや金沢人の、ブラックユーモア全開である。

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