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夏は紅色。

朝、月山は灰色の雲に覆われていた。
幸いにも雲は薄く、姥沢の駐車場にあがると眼下には雲海となって広がっていた。
頭上には青空と白い雲。

リフトを使わず姥沢小屋裏から月山へ。
蒸し暑い空気の中、樹林帯を登る。
汗が噴き出し、腕を流れる。

姥沢小屋からリフト裏の登山道は、水場が豊富だ。
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「雄宝(おたから)清水」のオタカラコウは、まだツボミだ。

少し歩いて頭上を見ると、遅いタニウツギの花。
Imgp0319

さらに登る。
会社では「空気の読めない」私でも、月山では蒸し暑い空気と、雪渓で冷やされた空気が入り交じって肌を撫でていくのがわかる。
樹林帯をぬけると、ベニバナイチゴの紅色の花。

さきほどのタニウツギの花といい、ベニバナイチゴの花といい、紅色なのに清涼感がある。
紅色、赤系統の色といえば「暖色」のはずだが、何故タニウツギの花、ベニバナイチゴの花に涼しさを感じるのだろうか。

あまり深く考えず、ただ花の色を眺めて歩いた。

頂上直下の月光坂は、アフリカのヌーの大移動なみの大渋滞。
それでも本日の団体様は穏やかな人ばかりなのだろう。
「あれ、きれいな人ばっかりですねえ!」
女性登山客の集団とすれ違う初老の男性の、おどけた声がひびけば、鍛冶小屋跡の石垣からは
「はい頑張ってえ~!」
とおばさま方の声援が響く。
和気あいあいとした、月光坂。

さて本日の頂上ランチは、
Imgp0317
ジャーマンブレッドにサラミとスモークチーズ。
ジャーマンブレッドとは、ライ麦、小麦、大麦、塩でできた黒パン。ライスバーガーみたいに麦の粒を寄せ集めたようなパンだ。「アルプスの少女ハイジ」に出てくるハイジやおばあさんが常食していたパンに近いらしい。

味は・・・独特の酸味があり、サラミの脂の甘みとスモークチーズの香ばしさでなんとか食べる。
なるほど、「ハイジ」のおばあさんが「白パン食べたいねぇ」と言いたくなる味でした(笑)

ちなみに私が食したのは、ドイツ・デルバ社のジャーマンブレッド。
Gb
なぜか「酒のやまや」に置いてあるんだよね。酒の肴なのか?

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2012年7月22日の残雪状況(月光坂下部から撮影)
Imgp0315
 牛首からリフト上駅方面、残雪が多く残っています。
 日中はシャーベット状になりアイゼン着用せずに歩けますが、それゆえ滑って尻餅をついている方をよくみかけます。下りが苦手、もしくは雪上を歩いた経験の無い地方から来られた方は、軽アイゼンがあるといいでしょう。
 また雪渓の始め、末端部は硬く氷化していますので、どうぞご注意を。
(月山の事故事例で最も多い原因は「転倒」です)

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コメント

好みの問題もありますが、「湿り気をもったパサポサ」のこの黒い麦パンにはたっぷりとバターを塗る方が良いでしょう。長持ちが取り得のパンですが、マスの燻製やサーモンなどにホースラディッシュをたっぷりとつけると格別です。

鮨飯ときゅうりとわさびの取り合わせを思い起こしてください。

投稿: pfaelzerwein | 2012.07.23 00:04

re: pfaelzerwein 様
 早速のコメントありがとうございます。
 と申しましょうか、検索しても日本のサイトでは「これっ」という食べ方はなかなか見あたらなかったもので、最初から素直にpfaelzerwein様にお伺いすれば良かったですね。

<<長持ちが取り得のパンですが、
 そうなんです、材料をみても保存料の記述は無いし、常温で店に置いているし、賞味期限はやたら長いしで不思議に思っておりました。

 バターにサーモンですね。
 また次の機会に試してます。

投稿: 聖母峰 | 2012.07.24 00:11

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