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あの人は今 ピーター・ハーベラー

 去る7月22日、オーストリアの名クライマー、ピーター・ハーベラー氏が70歳の誕生日を迎えました。
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 誕生記念パーティーでメスナーと抱き合うハーベラー氏

Das Zillertal ließ seinen Bergprofessor hochleben by Tiroler Tageszeitung Online 2012.7.24

Everest climber celebrates 70th birthday by Austriantimes 2012.7.22

 69年からR・メスナーと組みアイガー北壁10時間、ガッシャブルム1峰のアルパインスタイル、そして78年のエベレスト無酸素初登は日本人にも知られたところです。
 2000年にもエベレストに再チャレンジした模様ですが体調不良により断念しました。
 地元オーストリアのマイヤーホーヘンでスキー・登山学校を営み、現在に至っています。

 日本のメディアに最後に登場したのは、53歳で来日した96年、岳人誌にインタビュー記事が掲載されています。
 永田秀樹編集長がハーベラー氏の回答に「もう少し話して下さい」を連発(笑)、突っ込んだインタビュー記事で、ハーベラー氏の温かい人柄が伝わる記事です。
 この記事では経営する登山学校について詳しく語った後、メスナーとの関係についても突っ込まれています。
 以下引用開始

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Q(岳人誌):七八年まではメスナーさんと一緒に登っていましたが、お二人の決定的な違いはどこにあるのですか?

A(ハーベラー氏):これから話すことをメスナーに対する否定的な意見と誤解しないでくださいね。(中略)たぶん、私とメスナーとはバックグラウンドが違うのではないかと思います。私は小さい頃から山登りが好きで、現在の仕事も山岳ガイドです。私には常に山がありました。でも、メスナーにとっては、山登りに興味があるというより、彼は常にその先の新しいことをしたいという意識があるのだと思います。
(中略)彼自身、本当に山登り、クライミングに興味があったのか、私にはよくわからないのですけれどもね。
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「私にはよくわからないのですけれどもね」、という最後の言葉に2人の微妙な関係が伺えますが、現在は上記画像のように、お互いの健康を祝福する仲でいるようです。
上記リンクのチロルのメディア掲載画像では、
C3
誕生パーティーも盛大に行われ、街の名士であることが伺えます。
いつまでもお元気で。

参考記事:ブログ Wein, Weib und Gesang様 「盛夏らしい新聞のネタ」

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コメント

上のインタヴューの見解の相違は面白いです。美化されていると言われるようなメスナー兄弟の映画にもその片鱗は十分に感じ取れます。ラインホルトは「いつまでもここではくすぶっていないぞ」と言う野心家であるのは良くも悪くも間違いないです。

一方ハーベラーの方は、伝統的な山の生活の中に問題無く同化して、ガラス絵師としての技術を身につけた後は、振り返ることなくその中に入っていった人でしょうね。

その生い立ちなどをみると、片方は這い出す、片方は入り込むで対照的です。

投稿: pfaelzerwein | 2012.08.05 00:52

re: pfaelzerwein様

<<一方ハーベラーの方は、伝統的な山の生活の中に問題無く同化して、

今回の記事の引用では割愛したのですが、岳人誌該当記事のサブタイトルが「山頂も素晴らしいが山麓にも美しい景観があり素敵な人がいる」となっています。

 ハーベラー氏はエベレスト登頂後、チロルとヒマラヤ山麓の人々の「暮らしと風土」に共通点を見いだし愛するようになったことを強調していました。

 pfaelzerwein様ご指摘のように、ハーベラー氏流に山の生活を愛し同化していき、現在があるのでしょう。

投稿: 聖母峰 | 2012.08.05 23:13

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