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映画『星の旅人たち』

Poster 映画『星の旅人たち』をみる。
山形県朝日少年自然の家のサポーター仲間、斉藤正史さんが2度目の北米大陸縦断となるパシフィック・クレスト・トレイル徒歩踏破に成功した直後だけに、「歩く旅」について感じさせられるところがありました。

ストーリー概要はこちら(オフィシャルサイトより引用)↓

 人生の"道"を見失った初老の男がひとり。アメリカ人眼科医のトム(マーティン・シーン)は、ひとり息子ダニエルの突然の訃報に、途方に暮れる。サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の初日、嵐に巻き込まれ、 不慮の死を遂げたというのだ。果たして、ダニエルは何を想い、旅に出る決意をしたのか?トムはその真意に確かめるべく、亡き息子のバックパックを背にサンティアゴ・デ・コンポステーラへと旅立つ・・・。

 フランスからピレネー山脈を超え、聖地まで800km。巡礼と聞くと、何かと禁欲的なイメージに囚われがちだが、道のりそのものが旅の至福に満ちている。人々は地元産のスペイン・ワインやイベリコ豚のハムに舌鼓を打ち、牛追い祭りで有名なパンプローナの町や広大なカスティーリャ平原、個性豊かな巡礼像の数々にその眼を楽しませる。 本作のクライマックスともいうべき、サンティアゴ大聖堂での大香炉が堂内高く揺れる壮厳なミサ、そしてスペイン最先端の岬フィニステレの雄大な自然美は、私たちを圧倒的な感動で包み込む。

 そして何より忘れがたいのは、旅を共有する見知らぬ巡礼者たちだ。互いに励ましあい、語りあい、出逢いと別れを繰り返して、それぞれの宿願を果たすべく、聖地での再会を誓う。トムの喪失感を埋めるのもまた、偶然、旅をともにすることに なった初対面の友人たちだ。オランダ人のヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)はダイエットを、カナダ人のサラ(デボラ・カーラ・アンガー)は禁煙を誓い、アイルランド人のジャック(ジェームズ・ネスビット)は作家としてスランプ脱出を願って巡礼の旅に出た。 当初はすんなり馴染めなかったトムも、やがて彼らとの間に芽生える疑似家族のように温かな親密感によって、息子を喪った心の痛みを穏やかに癒してゆく。

 結論から書く。
 いやー、良かった。
 ロードムービー(とくに日本製の)にありがちな余計な枝葉が無い。
 冒頭で主人公のマーティン・シーンが息子の死を知ってから、自ら巡礼に出かけるまでのテンポの良さ。

2

 この映画、ネット上でも絶賛されているが、一部では低評価も受けている。
 もちろん映画の感想など人それぞれだ。
 「脇役の登場人物への突っ込みが浅い」という評もあるが、それなりに長い「旅」を経験している私から言わせれば、そんなものである。
 旅で出会った他人の人生など、そんなに深入りできるわけではないのだ。
 長旅の倦怠感も、主人公が酔って仲間に当たり散らし警察に拘束されるというエピソードによく象徴されている。

 美しいスペインの光景を満喫しながら、個性的な旅人たちとのひとときを、映画という形式で過ごせるのだ。

 物語が終盤に向かい、旅を共にした4人はどんな風に別れるのだろう。そんなことが気になっていく。
 そしてラスト、演劇風に旅仲間は去っていく。
 旅での出会い、「一期一会」の雰囲気がさりげなく表されている。

 本筋は父と息子の関係を描く映画でして、亡き息子の遺品を一つ一つ手に取るマーティン・シーンの姿に心うたれるものがありました。
 しかし私はやはり「旅人の映画」として観た。

 老いた主人公が初めて経験するドミトリーでの一夜のとまどい。
 
 ある出来事で初めての野宿に追い込まれ、翌朝の、朝露に濡れたシュラフ。

 この映画はこれから長旅に出る若者、または子供が旅に出るという家族、もしくは老境にありながら旅にでるぜ、というイキのいい年寄りに観て欲しい。
 
 ストーリーの概要をよく表している予告編を以下に紹介します。
 日本語版と微妙に違い、父子の関係を強調した英語版もよくできてますので、両方リンク貼ります。

『星の旅人たち』予告編 日本語版

『星の旅人たち』予告編 英語版

映画『星の旅人たち』オフィシャルサイト

山形では遅い公開でしたが、既にDVD販売・レンタルなっている模様。
旅人なら絶対観ろ!

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山岳ガイドが観る映画」カテゴリの記事

コメント

『星の旅人』さっそく観ました。オススメ通りストーリーも良く、サンティアゴの巡礼の旅に私もいつか挑戦したいと思えました。
岳人はザックの他にもう一つ『重い人生』をそれぞれ背負っているのかも…と思えた映画でした。
いつかまたご一緒しましょう!

投稿: イキのいい年寄り | 2012.11.04 19:08

re: イキのいい年寄り様
 
<<オススメ通りストーリーも良く、サンティアゴの巡礼の旅に私もいつか挑戦したいと思えました。

共感いただき、ありがとうございます。
最近の山岳映画観ても「んー、高所登山はもういいはー」と思っちゃったりするのですが、今回の映画は

「あ、年取ってもここ行ってみたい」
と思ったんですよね。

 実を言うと小学生の息子とふとしたことで一週間会話してない状態で観たもので、私なりの感動(笑)がありました。
 またお気軽にコメントお寄せ下さい。

投稿: 聖母峰 | 2012.11.04 22:24

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