【映画】 The Loneliest Planet
まだ日本公開の情報は入ってませんが、日本未公開の『 The Loneliest Planet』。
2011年度のカンヌ映画祭はじめ、各国映画賞にノミネートされ、海外で観賞した日本人の方にもだいぶ高評価の映画。
中身は・・・
山ガールの皆さん、決 し て ひ と り で は 見 な い で 下 さ い 。(サスペリア風)
ストーリーは、グルジアのコーカサス山脈をトレッキングする熱々のカップル2人、アレックス(ガエル·ガルシア·ベルナル)とニカ(ハニ・ファステンバーグ)。
トレッキングに地元の山岳ガイド、ダトを雇って山旅を続ける。
そんな2人に、有る出来事がきっかけでお互いの知らない一面を知ることになる・・・
アレックス(ガエル·ガルシア·ベルナル)とニカ(ハニ・ファステンバーグ)
と、ここまでしか知らんのよ私も。
ちなみに海外の映画データベースでは「スリラー」「サスペンス」に分類されてるんですが、観た人の話だと「結婚目前の熱い2人も、所詮は他人であることを知る」とか、なんか凄い展開になってます。
いや、どーせ見合いで冬富士登った回数くらい女性に振られた私にとっちゃ、そんなの(以下省略)
私怨はさておき、注目すべきは結婚目前のカップルに微妙な陰をおとすガイド役、ダトを演じているのが、グルジアを代表する高所クライマーBidzina Gujabidze。エベレストはじめ8000m峰を幾つか登頂している現役クライマーとか。
中央の人物が山岳ガイド・ダトを演じるBidzina Gujabidze
まったくの素人さんが演じていながら各方面から映画は高評価を受けているわけで、女性監督Julia Loktevのあっぱれな所です。
ロシア出身で子供の頃アメリカに移住したJulia Loktev、この映画ロケはかなり過酷だったようで、山岳地帯ではBidzina Gujabidzeが登山家としの能力を発揮してフォロー。
ある日、雨天の中Gujabidzeは監督らをテントの中に寝かせ、自分はシートにくるまって寝ようとしていたところ、見かねたJuliaが自分たちのテントに誘い、2人用テントに3人で夜を過ごした事がJulia Loktevにとって強く印象に残ったようです。
映画製作の苦労話、逸話などなど、Julia Loktevのインタビュー記事を、ウォールストリートジャーナルが興味深い内容にまとめています。
Julia Loktev Takes Her Chances Into the Wild by The Wall Street Journal 2012.10.21
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