娘のレモネード
社内失業から一転、現場作業の精鋭部隊に借り出された私。
あ~初夏までこの勤務体制かなと思いきや・・・
「あ、明日から△△の現場行ってな。」
と、親方から突然言われる。
「身体小さいお前でないと入れない場所あるんだって」
身体が小さい・・・理由はそれだけですか・・・・
というわけで、二日後には残雪もまぶしい某山麓の現場。
数十年前に作られて以来、誰も手を触れてない施設の解体・整備作業。
うちの部署、縦にも横にも体格がいい人ばかりなもんで、消去法で選ばれた私。
狭い空間を潜り抜けて解体したり、溶接したり・・・
ヨレヨレになって帰宅。
晩飯を喰っていると、娘が「レモネード飲む」と言う。
ちょうど今開催されている、日本三大植木市とは名ばかり、山形市の子供たちにとって年に一度のはじける季節「薬師祭」でレモネードの屋台が出ていたらしい。
カミさんの話では、屋台のレモネードの味を覚えた娘、買うと一杯300円と高いので自分で作るようになったらしい。
早くも反抗期な娘だが、「お父さんにも作って」と頼むと素直に作ってくれた。
疲れきった私には、もうレモンの酸味も薄く感じるのだが、娘の手作りなので美味しく飲む。
レモネードは私も小さい頃、姉の手作りのそれを飲んでいた。
もともとは、NHKでやっていたテレビドラマ『大草原の小さな家』と原作本の影響が大きい。
私も姉の書棚からかっぱらった
『小さな家の料理の本』(バーバラ・M・ウォーカー著、本間千枝子・こだまともこ共訳)は大事に持っている。
ちなみにこの本、横山勝丘氏が講演会で上映した画像の中で、アメリカ・クライミングトリップ中のキャンピングカーの書棚に置かれていたのをよく覚えている。
さらに原典にあたりたかったので、ローラ・インガルス・ワイルダー本人のレシピをとりまとめた、
前述の『小さな家の・・・』は、いわば劇中の「母さん」の料理、『ようこそローラの・・・』は実際にローラ本人が作ってきた料理のレシピ、という違いがある。
西部開拓時代の農民の食事、山の食事に応用できないかと思ったんですが・・・
当時のレシピを読むと、人数がハンパじゃないんですね。
レモネード3リットル分とか、アイスコーヒー50人分(笑)とか。
それだけ、当時は人と人との結びつきが大事な時代だったんですね。
で、話はレモネードに戻るわけですが、『大草原の小さな家』なんてドラマも本も知らない娘がレモネードの虜になる。
国も時代も超えて、子供たちにとっては魅力的な飲み物なんだ、と思わされた夜でした。
さて、明日は丸一日トラック野郎を務める予定ですので、しばらく山の話題は封印です。
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