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結局エベレストの乱闘騒ぎってさ。

 なぜか日本の山岳・アウトドアサイトではまるで沈黙中、海外のクライミングサイトでは話題沸騰中のエベレスト乱交あいや、乱闘騒ぎ。

 これってヒマラヤ登山始まって以来の、クライマーとシェルパとの関係を象徴する不祥事だろ!
 
 ウエリもモローも女性ガイドもみんな言うことバラバラじゃんじゃかじゃーん!

 これ絶対ロクソノで池田老人が皮肉まじりでネタにする!絶対そーだそーに違いない!

 んーんーんーと悩んでいると、私がお世話になっている大先輩から一言。

『モノ落とす→謝る→治療対応する、普通そうだろ』

と赤胴鈴之助の真空斬りなみに(古いネタですんません)、まさに一言でバッサリ。
大先輩からそう言われて頭の中に光が差す単細胞な私。

いやーそうですよね。
スペインのDESNIVELではわざわざモローら3人とシェルパ約70名が交わした「和解協定書」の画像までアップされてましたけど(もうあまりに馬鹿馬鹿しいのでURL掲載する気もありません。ご覧になりたい方はどうぞ御勝手に)、この問題に関して「シェルパと、シェルパに依存しないアルパインスタイルのクライマーの関係」に話をもっていきたい方もいるようですが、結局は人としての誠意が問われるということでしょうか。

ちなみに、今回の乱闘騒ぎは今後のヒマラヤ登山に影響を及ぼす大問題だと考えるマジメな方には、登山もあまり知らない有名通信社が配信する記事より、アメリカ山岳会が配信した以下の記事を紹介します。エベレスト、そしてガイド登山に関わる著名な方がコメントしています。

Everest: Then and Now by The AAC 2013.5.1

Everest 50-NGA-VIMEO MASTER from National Geographic Magazine on Vimeo.

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コメント

はじめまして。こっそり読ませて頂いているものです。

ローカル山のルールって時折難しいですね。私自身が登山を習ったイギリスならいわゆる<何処でも自分の責任で行く>のが大体当たり前でしょうけど、生まれ地の韓国では出来もしないことです。ご紹介してくれましたAACの記事で言う<off-piste>登山も、現在の韓国ではどんどん法律的に認めてなくなるのが傾向だと思われます。本当に何が自分にとって正しいだけじゃないからその場での判断が難しい時もあるように思われます。何処に行ったって結局は自分が適応するしかありませんが。

ちなみに、一つお聞きしたいですが、日本の冬山には<スキー用>斜面と<歩ける>斜面が分けていますか?人のスキートレースの上は出来ればスノーシューかつぼ足で歩かないようにと聞いてますが、その前に、<滑り専用>斜面があるならそこに入った時点でもう失礼かなと思いまして。

いや、ずっと隠れて読んでましたので、ありがとうございますと申し上げたかったです。

投稿: jik | 2013.05.05 18:08

re: jik様
 コメントありがとうございます。
 
<<本当に何が自分にとって正しいだけじゃないからその場での判断が難しい時もあるように思われます。何処に行ったって結局は自分が適応するしかありませんが。

 エベレストに関してはおそらくご存知のとおり、他の山と異なる特異点はあまりにも多くの人が一本のルートに集中しすぎるという事ですね。
 従来は入山した登山隊同士、公募隊同士で任意に協議していた訳ですが、あまりにも多くの人間、多くのスタイルのクライマーが集中しているようです。
 AACの記事にあるような「off-piste」「on-piste」という例えもうなずけますが、早急に求められるのは地元ネパールのコミュニティ、登山隊、公募隊、シェルパ、その年の登山に関わる全員が意思疎通する場が必要なのではと思います。

<<日本の冬山には<スキー用>斜面と<歩ける>斜面が分けていますか?

私は日本でも東北地方という所に住み、東北地方の山に出かける事が多く、日本の山岳雑誌で取り上げられる日本アルプスの山岳スキー事情には疎い事を前提にお答えします。

 jik様おっしゃるような「滑り専用」というような設定はあまり聞いた事はありません。
 入山するルート(林道)や登高する斜面でツボ足とスノーシュー、スキーが重なる場合もよくみかけますし、フィールドが広ければお互い歩きやすいようにツボ足、スキーと分かれる場合もあります。

 jik様がおっしゃるのはおそらく、山岳スキーヤーが滑降する斜面を荒らさないようにする、という意味かなと思います。
 私がよく活動する東北地方の山では、なだらかで広い斜面の山が多いですので、おおよそ山岳スキーヤーとスノーシュー、ツボ足登山者の「住み分け」はできています。
 もちろん、雪崩など危険要素を排除するためお互いのトレースが重なることもあります。
 いわゆる「パウダー」(粉雪)など何のトレースも無い所を好む山岳スキーヤーも多いですが、そういう時期はたいていスノーシュー、ツボ足登山者と滑降するスキーヤーとはルートが異なりますしね。
 あまり良い回答になってませんが、お互いの入山や下山(滑降)に邪魔にならないようルートをとればいいのではないかと思いますし、私もそうしています。

 イギリスで登山を学ばれたとのこと、うらやましい・・・私も一度イギリスのハイキングコースや岩場を訪れてみたいのですが、いまだ実現しません。
 ご出身が韓国とのこと、私も幾度か訪れましたが、山火事防止で入山禁止になる山などありますね。
 またインスボンの岩場では日本ではあまりみられないような大人数が集中していて戸惑う事もありましたが、やはりjik様おっしゃるように、訪れる自分たちが現地の事情に適応するしかありませんね。

 御礼は大変恐縮です。
 またお気づきの点、ご意見あればお気軽にコメントお寄せください。 

投稿: 聖母峰 | 2013.05.06 09:55

3年前、ちょうど今頃、常念岳を下山中、すっころんで突っ込んできたスキーヤーを体当たりで止めたことがあります。
無謀といえば無謀ですが止められると思ったので・・・どっちみち下山中のメンバーの誰かにぶつかったでしょう。
私たちの横を滑り降りていった先行スキーヤーもいて、私たち、「いやぁ、かっこいいねぇ」などと暢気なものでしたが。
このたびのコメントを拝見して、3年前のことを思い出し、歩いている人と滑っている人が同じ場所にいるということは、ハイウェィに車と歩行者がいるに等しいことなのかも、と思いました。滅多にないでしょうけれど、何かあったら「危険」ではないかと・・・

投稿: 新目 真紀子 | 2013.05.06 11:28

>山岳スキーヤーが滑降する斜面を荒らさないようにする、という意味かなと思います。

はい、その点と新目さんのおっしゃる危険さが気になってました。

以前、北海道の三段山を訪れた時、山スキーヤーの多い斜面をスノーシューで歩いてる方を見ました。とくに冬の三段山はスキーの山という認識が強いみたいでしたので、どうするのが良かったのか雪山の経験の浅い私は疑問を抱いてました。

少なくともお住まいの東北地方ではやはりある程度「住み分け」が出来てますね。それが分かるようになるために、地元の方とのコミュニケーションを忘れず、雪山登山の経験を積むことに頑張りたいところです。

長文のお答え、ありがとうございました。

投稿: jik | 2013.05.06 15:20

re:新目様、jik様

新目様

<<歩いている人と滑っている人が同じ場所にいるということは、ハイウェィに車と歩行者がいるに等しいことなのかも、と思いました。

まさしく補足コメントありがとうございます。
この危険性に言及しなかったのは私の反省点ですね。

ここ最近は「滑降」にウェイトが置かれている山岳スキーですが、東北地方ですと昔から山に登る手段ですので、なだらかな稜線とブナ林のツーリング程度を頭にイメージしておりました。

jik様

おお、三段山を訪問されましたか。
おそらく他の方も山スキーヤーの滑走斜面を荒らさないよう登られているのではないかと思います。上から滑走するスキーによって雪崩が誘発される可能性も、無いとはいえません。

私もまだまだゲレンデスキーも山スキーも両方とも修行中の身ですので、お二人のコメントありがたく頂戴いたします。

投稿: 聖母峰 | 2013.05.06 15:49

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