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月山 残雪状況【2013年7月7日現在】

2013年7月7日現在、月山・姥沢ルートの残雪状況です。

G20130707

【姥沢ルート】
 姥沢のリフト裏に登山道があります。
 月山では珍しく水場が豊富なルートで私も好んで登りますが、2013年7月7日現在、東側斜面に幾本もの雪渓が現れ、傾斜のきつい雪渓を横切ることになり、滑落の危険があります。雪面は硬くなっていますので、アイゼン無しのキックステップでも危険です。
 さらに上部の傾斜が緩い地帯には案内ロープが無いため、視界不良時には迷いやすくなります。
 次に登山者が集中する7月中旬の土曜・日曜も、同じ状態と予想されます。
 月山が初めての方、雪上歩行の経験の無い方には、リフト利用による入山を強くお勧めします。

 姥ヶ岳の残雪は、登山道分岐から姥ヶ岳直下まで。
 視界不良時のために案内ロープが張られていますが、あくまでも道迷い防止のロープです。体重をかけて手がかりにしないでください。
 雪上歩行に不慣れな方は、迷わずアイゼンの携行をお勧めします。

 「牛首」から先、および月山頂上直下の「月光坂」取り付き、傾斜のある雪渓があります。
 気温の状態によってはキックステップでも可能ですが、雪に縁遠い地方から来られた方、雪上歩行に不慣れな方には、短い距離ですがアイゼンの使用をお勧めします。

 
【羽黒側ルート】
 山岳信仰の参拝者が多く訪れるルート、 主な残雪箇所は

1,「畳石」より10分ほど手前の地点、長さ50~60mの残雪有、案内ロープ有
2,仏生池小屋から徒歩15分ほどの地点、長さ15m程の残雪有、案内ロープ無、少し傾斜があるので注意
3,モックラ坂手前、長さ20m程の残雪有、案内ロープ無
4,頂上稜線、木道終了点からすぐ残雪、山頂まで雪が続きます。 案内ロープ有り、山頂神社脇の空き地そばまで案内ロープが張ってあります。
 残雪の始まり・末端は雪融けで下部が空洞になっているため、要注意です。
 羽黒側の残雪はアイゼン無しでも可能と思われますが、一部ブロック状になって登山道を塞いでいる残雪もありますためご注意下さい。

【湯殿山ルート】
 湯殿山神社からの登山ルートは残雪のためお勧めできません。(姥沢リフト乗り場、登山道分岐の「金姥」にも同様の掲示があります)
 筆者は今シーズンまだ未踏査ですが、登山ルートの上部の沢筋が残雪で埋まっているとルートファインディングが難しく、初めて入山される方には、まだお勧めできない状況と思われます。

【花の様子】
 現在、ずばり羽黒側が百花繚乱状態でお勧めです。
 姥沢ルートはこれからというところ、姥ヶ岳稜線のニッコウキスゲは多くがまだ蕾状態です。
 
羽黒側ルート7月5日踏査、姥沢ルート7月7日踏査
なお当記事の記述はあくまでも私の観察によるものであり、月山朝日ガイド協会の公式見解ではありません。
ここに記載した残雪状況も、天候・気温により日々変化するということをご了解下さい。

 最近、登山者の方の言動を聞いていて気になるのですが、自分で状況を判断し、装備を用意し、使いこなすのも登山の楽しみの一つです。
 7月の月山はまだまだ残雪が豊富です。
 不安な方は、しっかり装備を準備して、おいで下さい。

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