月山、梅雨。
羽黒側から月山へ。
梅雨。
「悪天」とひとくくりにされる雨の山。
生き物たちには恵みの雨。
エサをくわえたアカハライモリが登山道を横切っていく。(弥陀ヶ原)
風雨の中、頂上稜線へ。
ガスで視界の効かない残雪を行く。
かすかに足を動かす、エゾハルゼミ。
初夏に生命を謳歌したであろうエゾハルゼミが、まもなく生を終える。
頂上からの帰路。
プライベートの時は、仏生池小屋で熱いコーヒーを飲むのが楽しみだ。
特に、こんな風雨の日には。
外は、風の音が唸るほどの強風になってきた。
熱いコーヒーを飲み、小屋の中から大荒れの外を眺める。
まるで他人事のような、不思議な感覚。
同じく小屋で休憩していた中年女性2人組は、バスの待ち時間を計算しながら、下山の相談をしている。
さて、私も下りることにしよう。
雨と風、乱れ咲く花々と水を得た生き物たち。
そんな梅雨時の月山。
※コメント欄に御指摘をいただき、2枚目の画像は当初「ツチガエル」と表記しておりましたが、「ヒキガエル」に訂正いたしました。(2013.7.14)
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コメント
いつも楽しみに読ませていただいております。
生物の名称は地方によって全く異なることが
多いようですが、「ツチガエル」は間違いでは
ないでしょうか?
同じ姿かたちのカエルが我が家の庭で越冬し、
今年も貫禄ある姿を見せてくれています。
背中にイボが有るのは「ツチガエル」と同じですが
身体の側面、目から横腹にかけて黒と白の
まだらな筋が有るのは「ヒキガエル」だと思います。
ヒキガエルをツチガエルと呼ぶとのことでしたら
お笑いください。
酷暑の中での現場作業、ご自愛ください。
投稿: nisimura | 2013.07.14 10:56
re:nisimura様
御指摘ありがとうございます。
ヒキガエルはもっとイボ多いんじゃない?ヒキガエルって田んぼとか沼とか低い所にいるカエルだよね?→これってツチガエルじゃね?
と、まったく浅い考えで「ツチガエル」と表記してしまいしまた。
念のため山形県学術調査会『出羽三山・葉山総合学術調査報告』を調べ直してみても、月山・弥陀ヶ原より高所にはヒキガエル(ヤマヒキガエル)、ヤマアカガエルの生息が示されておりまして、おそらくnisimura様の御指摘が適切かと思います。
まだ不勉強なところもあります、お気づきの点あらばお気軽に今後ともコメントお寄せ下さい。
投稿: 聖母峰 | 2013.07.14 20:56