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韓国女性隊、トランゴ・ネームレスタワー「エターナル・フレーム」登攀に成功

 2013年8月12日、韓国人女性4名から成る「ワイルドローズ登山隊」がカラコルムのトランゴ・ネームレスタワー登攀に成功しました。
 女性のみのパーティーとしては2006年のスロベニア隊に次ぐ成功です。
P8

 Four Korean women scale Trango Tower by Dawn.com 2013.8.29

노스케이프 후원 한국 여성들, 아시아 최초 트랑고타워 완등 by アジア経済2013.8.26

 パキスタンおよび韓国メディアなどでは登攀ルートは「挑戦的なルート」「最難ルート」「ドイツルート」と形容されているのですが、「ワイルドローズ登山隊」後援のNorthCapeコリア社に問い合わせたところ、登山隊のfacebookを紹介いただき、登山隊隊員のハン・ミソンさんから「登攀ルートはエターナル・フレーム」とメールでご教示いただきました。
 タイトル好きな韓国メディアは盛んに「アジア女性初のネームレスタワー登攀」と報道していますが、彼女たちがギュリッヒら開拓の「エターナル・フレーム」(VI, 7b+,A2, 900m) を登った点に注目すべきと思います。

 登山隊は7月17日にスカルド出発、4日のキャラバンを経てトランゴBC到着。
 7月26日に第1次アタックに着手したものの天候悪化で8月4日BC退却。
 8月8日、再度登攀開始、5日間かけてネームレスタワーを登攀しました。

P3
 BCでくつろぐメンバー 左から、ハン・ミソン(41クライミングインストラクター)、キム・ジョムスク(47 クライミングインストラクター)、イ・ジンア(38看護士)、チェ・ミソン(41会社員)。
 いずれもパタゴニアやヨーロッパアルプスでビッグウォールの経験を積み、韓国国内でのアイスコンペでも上位入賞している実力者揃い。

P1
 登山隊のfacebookには女性らしい光景も多い。
 入山前、パキスタンで購入した野菜でキムチを作る隊員達。

P9
 トランゴBCで、トランゴ山群の岩峰に囲まれて洗濯の様子。
 『百万ドルの洗濯場所 洗濯する女性が美しいのか? 洗濯場所が美しいのか?ノーコメント!!!』
 というキャプションで紹介されている。

P4
 立ちはだかるネームレスタワーの岩壁

P5
「上段壁16ピッチめ、クラックラインが美しい」キャプションは登山隊facebookより

P6
「登頂後、みすぼらしい姿でワンショット!」キャプションは登山隊facebookより

P7
登山隊が先発して発送した隊荷200kgのうち約50kgは現地の子供達に寄贈する文房具で占められていた。
下山後、生徒・教師合わせて50人にも満たない小さな学校に支援の文具を寄贈する隊員達。

情報提供、ご教示下さったNorthCapeコリア社、隊員のハン・ミソンさんに謝意を表します。
노스케이프、한미선 씨、감사합니다.

【8/12/13 Korean women expedition team climbed Trango Nameless Tower. Chae Mi-sun, Kim Jum-sook, Lee Jin-ah, and Han Mi-sun became the first Asian women to climb the Nameless Tower. They climbed "Eternal Flame" (first climbed on 20 September 1989 by Kurt Albert and Wolfgang Gullich.) After climbing, they visited an elementary school northern region in Pakistan, and donated many stationery.
Infomation source Expedition team Facebook "한국여성 4인의 도전"】

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コメント

Wolfgang Gullichは、当時世界最高域のクライマーであり、地元でも5.11程度以上のルートしか開拓していないようで、未だにそのルートを辿った記憶がありません。ですから、彼がカラコルムで拓いたルートはそれなりにスポーティーなことは十分に想像出来ます。

投稿: pfaelzerwein | 2013.09.08 02:16

re: pfaelzerwein様

<<ですから、彼がカラコルムで拓いたルートはそれなりにスポーティーなことは十分に想像出来ます。

 私の手元にあるギュリッヒの著書『フリー・クライミング上達法』(86年刊、日本では88年初判)では後半の多くを筋力を中心としたフィジカルトレーニング法にページが割かれており、これが先端のクライマーのトレーニングか、と感じ入った記憶があります。

<<当時世界最高域のクライマーであり、

時折、西ヨーロッパのクライミングサイトでは今でも名前が出てきますが、ただ高難度のルートを産みだしただけでなく、後進のクライマーらに多大な影響を与えた存在なのかと思います。

投稿: 聖母峰 | 2013.09.09 00:18

登攀それ自体すごいことだと思うのですが、なんとなくほのぼのとした記事でした。最後の写真と文房具を寄贈するくだりでは、おじさんは胸が熱くなりました。なかなかできないことだと思います。やっぱり愛ですね、愛。

投稿: panawang | 2013.09.09 18:46

re: panawang様
 登山隊のfacebookには他にもいろいろ「ほのぼの」画像があります。
 彼女達も韓国でもトップレベルのクライマーで遠征慣れしていますので、そこから来る心の余裕かな・・とも思います。

 寄贈先での記念写真、チャドルをかぶった女子生徒が多いんですね。イスラム圏の中で、いかにも女性登山隊らしい支援をされているのかなあと私も思いました。

投稿: 聖母峰 | 2013.09.10 00:12

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