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ピオレドール・ロシア2013ノミネート (Piolet d’Or Russia 2013 the 14 nominations)

 ピオレドール・ロシア2013にノミネートされたクライミングが去る11月12日、主催のロシア山岳連盟によって発表されました。ノミネートされたチームは14隊。
 今年はパミールやシベリアなど、西側諸国にあまり知られていないビッグウォールのクライミングが中心となっています。

1.アクスウ(5217m)北壁クーロワール・ルート(6B)冬季登攀 ブリヤート隊
ダーシャ・アユセーエフ、エフゲニー・グラツィノフ、ウラジーミル・ラジェンスキー、
1. Winter ascent Aksu (5217) north face couloir (Buryatia team, Moshnikov route 6B) 
 Dashi Ayusheev , Evgeny Glazunov, Vladimir Ladyzhenskii.
P1
黄色のラインが今回の登攀ルート

2.キルギスタン・アルアラチャ渓谷 フリーコリア(4740m)北壁クーロワールルート(6A) クラスノヤルスク隊
ボスチェンコ、ロギーノフ、プロコフィェフ、プゴーフキンら4名
2. Ascent Mt.Free Korea(4740m) north face couloir ( Krasnoyarsk Team ,Semiletkin route 6A) O. Hvostenko, Loginov, D. Prokofiev, A. Pugovkin.
P2

3.ピーク4810北西壁左中央ルート(6B) サンクトペテルブルグ隊
3. Odessa peak(4810peak)NW face(6B), St. Petersburg Team, D. Chugunov, Anoshkina, I. rain, A. Zybalov.
P3

P4810
予期せぬアクシデントで1人一日700ccの水分制限、ジェットボイルの性能で燃料節約という節制の中のクライミングだったようです。

4.シベリア・西サヤン山脈 ズヴェズダ(2265m)北東壁(6A) トムスク隊
4. Zvezdnij(2265m) NE face ascent(6A) Team Tomsk, Temerev IM, Kovalev AV, Kopitov FA, Lebas EM, Novosel AV.
P4

5.Slesova峰(通称ロシアンタワー)北西壁(6A) プリモルスキー隊
5.Slesova NW face (6A) Team Primorsky Krai, Krasnolutsky AV, Bobrov JS Ishchenko AV
P5

6.パミール サバ峰(5300m)北壁(6B) ロストフ隊
6. Sabah (5300m) north face (6B) Rostov Team, AS Vasiliev, Antoshin AV Osipov, ID, Shipilov VV
Sabah
右より、1985年バシュキーロフ 6A(紫)、1986年モシュニコフ 6A(青)、1985年プロトニコフ 6A(緑)、2013年ワシリエフ 6B(赤)

7.ウリ・ビアホ(6109m)東壁 「ロシアンルーレット」( 6A-6B)アルパインスタイルによる開拓・登頂 イルクーツク隊(デニス・ベレテニン、ユージン・バシュキルツェフ)
7. Uli Biaho(6109m) East face "Russian Roulette"first ascent (6A-6B) alpine style, Irkutsk Team (D.Veretenin, E. Bashkirtsev)
P7
東壁中央、赤のラインがベレテニンらのルート

8.ネパール・ヒマラヤ テンカンポチェ(6500m)北東壁"War of Love"ルート登攀 サンクトペテルブルグ隊(マリナ・コプティバ(ウクライナ)、ガリーナ・シビトーク、ペトロワ・アナスタシア)
8. Nepal Himalaya Tengkanpoche(6500m) NE face "War of Love"route(VI, 6B,A2) ascent by alpine style, St. Petersburg Team, . M.Kopteva, G.Cibitoké, A.Petrova.
P8

Ten
17~18ピッチを行く 悪天候に悩まされながら達成された、ロシア&ウクライナ女性3人組の登攀
※訳者注 ロシアの多くのサイトで 「Tengkanpoche峰初登」と表現されていますが、同峰は2008年4月スイス隊によって北西壁、同年11月に日本・松本CMC隊によって北東壁が完登されています。 ロシア登山連盟が公開している登山隊報告では、過去のスイス隊、日本隊の存在を認識しているものの、北東壁を登った日本隊に関しては明確な情報を得ていない様子が記述されています。

9.ネパール・ヒマラヤ クスムカングル南西壁初登 サンクトペテルブルグ隊(アレクサンダー・ルチキン、スラバ・イワノフ)
9. Nepal Himalaya Kusum Kangur SW Face first ascent "Falling into the void"route(6A) alpine style. A.Ruchkin S.Ivanov.
P9
クスム・カングル南西壁

Kk
クスム・カングル南西壁18ピッチめを登る

10.ネパール・ヒマラヤ キャゾ・リ(6188m)東稜 ウラジーミル・ベローソフ、マリナ・コプティバ
10. Nepal Himalaya Kyajo Ri (6188m)East ridge (6A)alpine style, V.Belousov, M. Kopteva
P10

11.ハンテングリ(7010m)南壁 Svyrydenkoルート(6B) アルパインスタイルによる登頂 クラスノヤルスク隊
11. KhanTengri(7010m)south face Svyrydenko route(6B) First alpine style ascent by Krasnoyarsk Team. Pugovkin A. Yanushevich A., G. Kalita, A. Zhigalov.
P11

Han
ハンテングリ南壁Svyrydenkoルート下半部の岩壁を登る隊員

12.アクスウ(5217m)北壁(6B)、イスカンデル峰他の連続登山 トムスク隊 イワン・テメレフ、ヒョードル・コピトフ、ワシーリー・テレヒン
12. Aksu (5217) north face(6B), Iskander peak, continuous climbing expedition, Tomsk Team, Ivan Temerev ,Fedor Kopitov, Vasily Terehin
P12
アクスウ北壁

Aksu2
イスカンデル峰でのクライミング メンバー3名は世界のビッグウォール(アクスウ、トランゴ、エルキャピタン)を登攀するプロジェクトを手がけています。

13.キルギスタン・アルアラチャ渓谷 フリーコリア(4740m)北壁Ruchkinaルート(6A)冬季登攀(17時間で登頂) トムスク・ブリヤート隊 A. チュリュポ、E.グラズノフ
13. Ascent Mt.Free Korea(4740m) north face Ruchkina route winter climbing(17hour), alpine style. Tomsk and Buryatia Team, A. Tyulyupo, E. Glazunov.
Fk13

14.キルギスタン アクサイ・アルアラチャ渓谷 クラウンピーク(主峰4860m)第6峰西壁初登(5B) クラスノヤルスク隊 ボスチェンコ・オルグ、イゴール・ロギノフ
14. Crown Peak(Main peak 4860m) 6th tower west face first ascent(5B) Krasnoyarsk Team, Hvostenko Oleg, Igor Loginov.
P14

Fk1
クラウンピーク第6峰西壁 ミックス帯を登る


以上の14隊がノミネートされています。

少し補足します。

 2,13のキルギスタン、「フリーコリア(Свободная Корея)」峰は1957年に南東側から初登頂され、当時の東西対立を反映して「自由朝鮮」と命名されました。北壁は1959年に初登され、旧ソ連の「登山競技」の舞台として登られました。北壁は18本ものルートが開拓され、現在では冬季単独登攀も試みられている、ロシア圏のクライマーには非常にポピュラーな岩壁。その規模、形状、難度からグランドジョラス北壁に似ていると言われています。その山名から、国交回復後に韓国からもクライマーが遠征しています。

 11のハンテングリ南壁・南西バットレスとも呼ばれるSvyrydenkoルートは82年に初登されましたが、従前の隊は2~3週間かけた包囲法で登頂したのに対し、今シーズンのクラスノヤルスク隊は4泊のアルパインスタイルで登頂した事が評価されています。

 7のベレテニン、バシュキルツェフらによるウリ・ビアホ東壁は、悪天に見舞われた登頂~下降から「ロシアンルーレット」とルートが命名されました。

 その他、テンカンポチェ、キャゾ・リ、クスム・カングル等、ネパールヒマラヤでの記録が目立ちますが、これは今年ナンガパルバットBCで発生したテロ、クライマー射殺事件と無関係ではありません。先のナンガBCでの事件からパキスタンを避け、幾人ものロシア人クライマーがネパールヒマラヤに目標を向けた模様です。

 これから発表されるロシアのクライミングアワード「クリスタルピーク」、またウクライナのマリナ・コプティバが精力的に遠征クライミングを展開していることから、ロシア圏の女性クライマーを対象に贈られる「スチール・エンジェル」、これら二つのアワードも、ピオレドール・ロシアとかなり重複しそうな状況です。

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