ピオレドール2014生涯功労賞、ジョン・ロスケリーに決定
2014年3月に開催予定の「本家」ピオレドールの生涯功労賞(ボナッティ賞)に、アメリカのジョン・ロスケリーの受賞が決まりました。
John Roskelley Honored With Career Piolet d'Or by Climbing誌ウェブサイト
John Roskelley recibirá el Piolet d'Or a la Vida Alpina 2014 by Desnivel 2013.12.23
Piolets d'Or 2014: John Roskelley to receive Lifetime Achievement Award by PlanetMountain 2013.12.23
ジョン・ロスケリーといえばアメリカを代表するヒマラヤニスト。
1978年にはアメリカ人初のK2登頂を、未踏の北東稜から果たしています。
1978年のK2アメリカ隊の頂上ショット。
左上がルイス・ライハルト、左下がリック・リッジウェイ、右がジョン・ロスケリー
単なるピークハントではなく、ネパールではガウリシャンカール初登、マカルー西面からの登頂、カラコルムではグレート・トランゴ、ウリ・ビアホ等の初登など困難なクライミングを続け、輝かしい経歴を重ねています。
しかし、PlanetMounatinが報じるようにヨーロッパではあまり名前も業績も知られていなかったようです。東欧のクライミングサイトに到っては、「CIS圏では知られていない」などと報道されています。
日本では70~80年代のヤマケイや岩雪に、ウェアだかなんだかの広告で、一頁まるごと使ってどどーんとジョン・ロスケリーの顔が掲載されていたので、名前を知っている日本人は多いはず。
2009年、カナダでのクライミングで雪洞に滞在中。まだ登山は現役のようです。
ジョン・ロスケリーの息子、ジェス・ロスケリーもアルパインクライマーとしてアラスカを中心に先鋭的な活動を展開しています。
今年こそはポーランドから受賞者が出るかなと予想してたんですが、ボナッティ賞はアメリカのジョン・ロスケリーに決定。ヒマラヤを舞台に困難なクライミングを続けてきた人物として、今年も納得の人選であります。
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