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盛岡・梅月堂「お茶もち」

 多くの魅力的な山を擁する岩手、資料を得るべく岩手県立図書館に向かう。

 その前に、帰路の長い東北自動車道移動のおやつを調達。

 F2
盛岡、梅月堂。
創業は大正元年(1912年)、創業から百年以上の老舗。

 店を訪れると圧倒されるのが、ショーケースのお菓子よりも店内に掛けられた「早池峰山山開き」記念プレートの数々。ざっと数えても20年以上分はある。
 壁には、額に入ったハヤチネウスユキソウの写真。
 盛岡市内の中心部ですが、マイカーでやってきた和菓子好き登山者にはお勧めの店。
 今回のチョイスは、

F1
お茶餅と揚餡ドーナツ。

 岩手の菓子・伝統食を語る上で「お茶餅」は欠かせない。
 薄く延ばした餅を串に刺したもので、形状は五平餅に似ているといえばいいだろうか。
 お茶餅といっても別に抹茶味がするわけではない。
 岩手でも呼び名は「うぢゃ餅」、「かねなり」、「軍配餅」、「串焼き餅」など様々である。
 「かねなり」とは、「働くことにより美味いものが食べられる目出度い食べ物」の意味。
 盛岡、花巻、北上地方で「お茶餅」と呼ばれる。「うぢゃ餅」が転化して「お茶餅」になったともいわれるが、名前の由来は定かではない。

 農業が主産業だった岩手、良い米は供出され、それ以外の売り物にならないクズ米の処理方法として農家で作られていたという。もともとの材料は、うるち米または蕎麦粉。
 大正10年に凶刃に倒れた盛岡出身の首相・原敬の大好物が、この「お茶餅」。特に蕎麦粉で作ったお茶餅がお気に入りだったという。
 昭和46年に執り行われた原敬50周忌には、350本ものお茶餅が用意され参列客に配られたというエピソードがある。
 
 盛岡市内には他にも「丸竹」など古くからの「餅屋」が目立つ。
 城下町のためだろう、盛岡には魅力的な餅屋・菓子屋が数多く存在するが、それはまた次回の楽しみだ。

 帰路、東北自動車道を走りながら食べた「お茶餅」は、東北らしい塩気の効いた味噌味でした。

参考文献:岩手県高等学校教育研究会家庭部会 編著『岩手の郷土食』1977、盛岡学編集室 編著『盛岡学vol.2』2006

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コメント

聖母峰さん♪
お茶餅は戸田久餅店のがお薦めですよ。ちなみに私の実家は盛岡。山形に負けず、盛岡もお餅は美味しいですよ。
インターを降りる頃に見える岩手山はサイコーです。

投稿: かうんちゃんママ | 2014.02.02 23:29

re: かうんちゃんママ様

 おお、ご実家が盛岡でしたか。

<<お茶餅は戸田久餅店のがお薦めですよ。
 機会あればぜひ行ってみます!

<<インターを降りる頃に見える岩手山はサイコーです。
 岩手山訪れる時はいつも夜行で、夜明け前にインター下りてまして・・・
 今度は注意して見てみます!情報ありがとうございます。
 

投稿: 聖母峰 | 2014.02.03 22:54

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