ソチ五輪狂騒曲 カナダ・ノースフェイス社訴えられる
「メダルが期待・・・」とさんざん煽り、数日後には「アスリートにメダルの重圧が・・・」と上から目線で解説するマスゴミの糞どもが活躍する冬季オリンピック。
海の向こう、カナダではあのノースフェィス社がオリンピック商標の侵害でカナダ五輪委員会から訴えられるハメになりました。
Canadian Olympic Committee threatens North Face with trademark suit by The Globe and Mail 2014.1.21
問題は、カナダのノースフェイス社がカナダチームの公式スポンサーでないにもかかわらず、「インターナショナル・コレクション」と銘打って、公式スポンサーであるかのようなウェアを製造・販売したことです。
カナダのノースフェイス直営店店頭に置かれた看板。いやあ動かぬ証拠になってしまいました・・・
ノースフェイス社ウェブサイトで販売された「インターナショナル・コレクション」の一つ。ナショナルチームを思わせるデザインですね。
で、ご立腹のカナダ五輪委員会CEOクリス・オーバーホルト氏。1月の報道では法的措置も辞さないとコメントしていましたが、2月に入り提訴と伝えられています。
これに対してノースフェイス社は、五輪に出場するフリースキーヤー選手をスポンサーとして支援してきたこと(日系カナダ人の坪田由紀選手もその1人)、そして冬季五輪の正式なスポンサーではないことを認める旨のコメントを公表しています。
何らかの巨大イベントに際して、いかにもオフィシャルスポンサーのような紛らわしい広告を出したりすることは「アンブッシュ・マーケティング ambush marketing」と呼ばれています。
実は、過去の例ではナイキとか、コカコーラとか、超有名企業がオリンピックや各種スポーツW杯でやらかしてきた行為。
今回のノースフェイス社は、実際にフリースキーヤー選手をバックアップしてきた実績があるとはいえ、ちょいとやりすぎたようです。
またカナダ五輪委員会は以前のバンクーバー五輪で大小様々な商標トラブルに巻き込まれた経緯から、今回のソチ五輪に際しても商標侵害には敏感にならざるをえないのでしょう。
商標侵害といえば聞こえはいいが、結局は金銭トラブルなわけですよ。
こういう報道を見聞きするにつけ、オリンピックが「アマチュアのスポーツの祭典」とかって、もうブラックジョークですね。
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