朝少サポーターのつどい2014
週末、山形県朝日少年自然の家にて開催のボラスタッフの顔合わせ・研修会 『朝少サポーターのつどい』 に一泊二日で参加。
「JMGAの山岳ガイド資格を保有して、本当に自分は何がやりたいのか?」
昨年末から幾度も自問自答し、野外教育分野に進みたいという自分の原点に戻るべく、久々の参加。
自然の家の研修担当(当時)であり、朝日山岳会の佐竹伸一先生に緊張しながら「子供達のために活動したい」と電話を入れたのが2001年。
出会った頃は学生だった男の子、女の子も、今は立派な教員。
自然の家のボランティア活動で出会い、結びつく2人組も多い。
今回のサポーターの集いでも、二組のご夫婦が乳児を連れて参加。
避けようと思いつつ、歳のせいか当ブログも社会人山岳会の爺並みに思い出話が多くなったが、赤ちゃんの顔を見ていると、やはり歳月の経過を思う。
開会行事の後、日本キャンプ協会の石井勝さんを講師に研修1「野外仲間作りゲーム」
一本の丸太に乗り、「誕生日順」や「名前のあいうえお順」に整列し直します。
ルールは「丸太から落ちないで人間が入れ替わること」。
三つの「島」の間を、二枚の板を使って渡ります。島と島の間隔より短い二枚の板を「巧く」使って地面に落ちないように渡ります。
約15人乗ることができる巨大シーソー。
地面に触れないようバランスをとりながら乗り込み、さらに両端のグループが入れ替わります。
これら3つのアクティビティに共通しているのは、コミュニケーションと協力が必要とされること。
この活動を通じて、見知らぬ人との関係を築いていきます。
昼は自炊、おりからの強風でガンガンに燃えさかる炎での焼きそば。
午後からの研修はツリーイング体験。
朝日町の西澤新地、亜希子夫妻を講師にロープクライミング。
最初に実演する西澤新地講師。
私もツリーイングは講習を傍目から眺めたことはあるのだが、体験は初めて。
昼食の焼きそばを調理している間に西澤夫妻がセッティングして下さっていたのだが、システムを観察するに、丈夫な枝にシングルロープをかけ、同径ロープでフリクションが効くポロネ結び、片足はプルージックのスリングにかけて登る。
クライミングをやってる方にはご存じ、自己脱出と同じ原理で登ります。
クライミングなんかおっかなくて関係ねーよ!な私だが、焼きそば喰いながら夫妻のセッティングから気になってたまらず、一番乗りで体験に手を挙げる。
私の後、同じロープを登る朝少職員の工藤さん。画像下にあるように、一定の高さを登った後にスリップノットを作り落下防止にします。
プルージックのスリングに立ち込む
↓
ポロネの結び目を上にずらす
↓
ハーネスでメインロープにぶら下がり、プルージックのスリングを上にずらす
この繰り返しを延々と続け、ロープを登っていきます。
やはり初めての方にとってはハーネスに体重を預けたり、スリングに立ち込むという動作は高度感も併せて慣れないようでしたが、皆さんすぐに慣れて楽しんでいる様子。
上まで登ったら、プルージックを解除して下に投下、講師の指示に従ってポロネの結び目を握り、同時に講師はムンターヒッチでロープを繰り出し下降、という具合。画面は今まさに下降せんとする奥山所長と、ロープを送り出す西澤亜希子講師。
基本的にクライミング大嫌いな私ですが、なんだかんだで早めに登り切ってしまいやした。
フォローしてくれる亜希子さんが下降準備に入るまで、木の上でレスト。
地面から高さ7~8mは登ったでしょうか。
下を向いた風景はこんな感じ。
時折吹く強風で、ぶら下がった大木もユーラユラと揺れます。
正直な感想ですか?
立体機動で自由自在の調査兵団の皆さんは偉大だ。
(まだ進撃の巨人に凝ってまして)
女の子たちも果敢に挑戦。
ギアはハーネスもメットもシンギングロック。ハーネスはハンギング体勢で楽なように、パッドも厚くてでかいタイプ。
登り終え、空いた時間はなかなか上達しない(笑)スラックライン。
スラックラインのテープを巻いた木には、陽光を求めてカナチョロが登場。
情報交換会や翌日のプログラム作成会議を終え、二日間の日程終了。
月山、朝日連峰、蔵王、奥羽山脈と各連嶺が明瞭に見える素晴らしい快晴の下、自然の家を後にしました。
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