« 2014年ピオレドール・ロシア、クリスタルピーク、スチール・エンジェル決まる | トップページ | しばらく、 »

戦後韓国と日本文化 「倭色」禁止から「韓流」まで

Korea_2 金成玟(キム・ソンミン)著『戦後韓国と日本文化 「倭色」禁止から「韓流」まで』を読む。
 既にご存じのように、戦後長らく韓国国内では日本文化は「表向きは」排除・禁じられてきた。
 この本は、終戦後から現代に至る、韓国当局による統制下の日本文化の流入、そして韓国国内における日本文化に対する「否定」と「肯定」の現実を編纂した書である。

 ネトウヨの皆さんには韓国アニメとして引き合いに出される「テコンV」があるが、同書の中では日本オリジナルのアニメ、漫画が韓国人作家の作品として放送・連載された事実が記されている。
 マジンガーZの主人公「兜甲児」は「セドリ」という韓国人として活躍する番組になっていたりする。
 私の好きな和田慎二の「「銀色の髪の亜里沙」も・・・あ゛ーっ!!

                                                                                                                                                 

 なにゆえこの本を手にしたかというと、タイムリーではあるが、韓国の山岳月刊誌において気になる記事を読んだためである。

漫画家、山に行く? 漫画の中の山 8作品 by 月刊MOUNTAIN 2014年12月号

上記記事で紹介されている、韓国で連載された山岳漫画8作品は次の通り。
 
M1
『PEAK』
この漫画は韓国オリジナル劇画で、著者ホン・ソンス氏が兵役中に従事していた北漢山救助隊での体験を基にネット連載の漫画として発表された作品。「インスボンを登ったことのある人なら誰もがうなずく」ストーリーとして人気を呼んでいるとのこと。

M2
『獣に山を学んだ男』(原題 『K』)

M3
『山』(原題 『岳』)

M4
『孤高の人』(原題 同じ)

M5
『山岳救助隊』(原題 『カモシカ』)

M
『神々の山嶺』(原題 同じ)

M7
『山よ、走れ!』(原題 『山靴よ疾走れ!!』)

M8
『オンサイト!』(原題 『オンサイト!』)

 金大中、小渕恵三らによる協議により日本文化が解禁された今、上記画像をご覧になってもわかるように、現在は日本人原作者の名前も明記されている。
 月刊MOUNTAIN誌の記事では、尾瀬あきら著『オンサイト!』のストーリーを彩る「在日」問題に触れられることは無く、むしろ「人気が無く連載が終了」された事が紹介されていることは興味深い。

 表題の書『戦後韓国と日本文化 「倭色」禁止から「韓流」まで』では、韓国のアニメ制作関係者の証言として、日本のアニメ番組制作の下請けを担うことにより、韓国国内においてアニメ制作の技術を十分そなえているものの、「ソフト」を作り出す力がない事を挙げている。
 前述の漫画8作品のうち、韓国オリジナルは冒頭の『PEAK』のみであることも、そのことを裏付けているといえよう。

 そしてもう一点。
 漫画という創作世界ではなく、クライミングギアの話題。

Ax
韓国の山岳月刊誌『人と山』で掲載された日本のピッケル史の記事の締めくくりにおいて、

『(略) この中には、1990年代後半、韓国で爆発的な人気を呼んだカジタックス(KAjitax)がある』

と記されている。
今やアイスクライミングW杯で男女ともチャンピオンを輩出する韓国、その韓国で日本の岳人におなじみカジタックスが爆発的に売れていたという事実。

 本記事は当初の『戦後韓国と日本文化 「倭色」禁止から「韓流」まで』から本筋がそれてしまった。
 良い物は良い物として、日本の劇画、日本のクライミングギアがメイドインジャパンとして韓国で受け入れられる現代、それらに尽力した人々に敬意を表したい。

|

« 2014年ピオレドール・ロシア、クリスタルピーク、スチール・エンジェル決まる | トップページ | しばらく、 »

山岳ガイドが読む本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21370/60820463

この記事へのトラックバック一覧です: 戦後韓国と日本文化 「倭色」禁止から「韓流」まで:

« 2014年ピオレドール・ロシア、クリスタルピーク、スチール・エンジェル決まる | トップページ | しばらく、 »