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冬期ナンガパルバット峰 イラン隊ミニインタビュー

今冬も未踏を誇ったナンガパルバット。

冬期ナンガ峰に果敢に挑んだイラン隊。

西洋人偏重の日本の山岳メディア、1億万年経っても中東の国・イランのクライマー達の事をとりあげることはないでしょうから、直接イラン冬期ナンガパルバット隊にコンタクトをとり、ミニインタビューを試みました。

3月9日に帰国したばかりのところ恐縮ながら、隊員の一人、Mahmood Hashemi氏が回答を寄せて下さいました。

以下、ミニインタビューです。

Q1.冬のナンガパルバット峰は未だに未踏です。再びトライすることを計画されていますか?

A.はい、私たちはまたスポンサーを見つけて再びトライしたいと考えています。今冬は現地到着が遅くなったことが失敗でした。今回の登山は一年以上前から資金と装備を集め準備を重ねていたので、最終的に実行を決断しました。良いサポートが得られれば、冬のナンガは可能だと思います。
 イランでは(8000m峰の)春・秋シーズンの遠征は行われてきましたが、冬期登山は私たちがイラン人としては初めてです。滞在ビザと装備、登山期間に問題がありました。

Q2.今回の退却の原因は何でしょうか?雪の状態ですか、強風ですか?

A.正直に言えば、登山シーズンは終わっていました。雪が深すぎて雪崩の危険も大きかったです。悪天で21日間、雪が降り続きました。他のチームが好天をとらえたならば、それはとてもラッキーなことです。私たちは登山期間の関係から好天を待つことができず、下山を余儀なくされました。

Q3.冬のナンガパルバットに登頂するための最大の課題は何でしょうか?

A.最も重要なことは風だと思います。頂上アタックのため、7000m付近でまる1日、風速50km未満という条件が望まれます。

Q4.残念ながら日本では、イラン国内の登山事情はあまり知られていません。クライマー、高所クライマーは何人くらい活動されていますか?

A.イランでは高所クライマーは5人ほど活動しています。2014年にはインドの未踏峰を開拓しました。
 私はUIAA、そしてUIAAユース委員会のインストラクターを務めています。「登山者」はたくさんいますよ。デマベンド(5671m)には毎夏2万人を超える登山者が登っています。 こちらのリンクをご覧下さい。
http://theuiaa.org/events-149-International-Youth-Expedition-on-Mt-Damavand-Iran-2015.html
 また私はイラン国内で山岳ガイド、スキー、アイスクライミング、アルパインクライミング、ビッグウォールクライミングを指導しています。

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BCにて、先年のテロリスト襲撃を受けてナンガ峰BCを巡回しているパキスタン軍兵士とイラン隊メンバー。

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キンスホーファールートにルートを伸ばすイラン隊。

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2月末から3月2日にかけ、アレックス・チコン、ダニエル・ナルディらと合同でアタックをかけるものの、腰までの深いラッセルに阻まれる。

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ルート上を流れた雪崩。3月2日、イラン隊は登山中止、下山を決定。

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帰国するイラン隊メンバー
(左よりIraj Maani氏、Mahmoud Hashemi氏、Reza Bahadorani氏)

なお画像の掲載につきましてIranian Nanga Parbat Expedition Mahmoud Hashemi氏より快諾をいただきました。

Thank you for your answer and picture , your kindness, Mr,Mahmoud !!

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