山岳ガイドの優雅な朝食
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山形県朝日少年自然の家 『段ボールでピザを焼こう!』に、昨年に引き続きカミさんと息子を連れ、サポーター参加。
参加者が段ボール箱で作ったピザ釜。
(火入れ前のスタンバイ、ふたを解放している状態です)
手前の煉瓦を箱の中にいれ、炭火の土台にします。
炭火の輻射熱でピザを焼くわけですが、網の上に敷いていたキッチンペーパーが滑りやすかったらしく、焼いている時に参加者のピザが炭火の上に落ちるトラブルが発生。
私と家族が作った箱で職員分のピザを焼いていたため、急遽こちらを落ちてしまったピザの代替として提供。
しばらくして、この落ちたピザを作った子どものお母さんがやってきて
「落ちたピザでもいいですんで、うちの子がどうしても自分の作ったピザが欲しいといいまして・・・・」
炭火の上に落ち、形も歪んでしまったピザをお持ち頂くことに。
職員や私たちとしては「ピザを食べて頂きたい」という気持ちが先行してしまっていたが、冷静に考えてみれば、作った子どもにしてみればやはり「自分手作りのピザが食べたい!」
昼食時間。
時間ができたので、釜から離れてカミさんと息子のところに行く。
直前まで「自然の家行きたくない~」と渋っていた息子、がらっと態度を変えて自分で作ったピザを「美味しい」と食べている。
このプログラム、段ボールという燃えやすい材質で作った釜でピザが焼ける意外性が一つのウリなのだが、それ以上に、普段は冷凍食品や販売店の既製品で食べているピザを「自分で手作り」する喜びが一番大きいようだ。
子ども達の「手作り」に対する強い気持ちを深く考えさせられた、休日の昼。
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既にご承知の通り、4月25日にネパールで発生した大地震による登山隊への被害が明らかになってきています。
今シーズン、ナショナルチームではない、民間人として初の「中国女性」エベレスト登山隊が入山していましたが、地震による雪崩が同隊のキャンプを襲い、死傷者が発生している模様。
中国登山協会の王勇峰氏のコメントとして、サポートの男性隊員1名、シェルパ2名が死亡、5名の女性隊員も全員が負傷。
登山隊リーダーで新疆出身の麦子、隊員の柳青が骨折の重傷。女子登山隊はヘリによる救助を要請中。
40余中国登山者被困 中国女子登山队拍下雪崩惨状 by 凤凰网资讯2015.4.26
http://news.ifeng.com/a/20150426/43634700_0.shtml
(遭難直後の生々しい画像掲載のため、URL掲載にとどめます)
またロシアのメディアでは約15名のロシア人クライマーと連絡が取れないことを報道。
この中にはワレリー・バハノフも含まれ、その消息が大変気になります。
報道では時間と共に被害・犠牲者数が増えていきますがネパールの人々、多数の登山者達の安全を心から祈るものです。
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Massive avalanche slams into Everest base camp following Nepal earthquake
Avalanche slams Chinese team BC. 2 sherpa and 1 member killed by avalanche.
They are "First Chinese Women's Everest expedition team", it's not national team, they are amateur climber's.
Team leader Ms Ma Liyamu, and another woman member get a serious injury , said Wang Yongfeng (CMA).
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エコプロ主催の湯殿山ツアーに助っ人ガイドで参加。
「湯殿山 登山」というキーワード検索で当ブログを訪問される方がおられますが、出羽三山の一つ湯殿山は登山道がありません。そのため、一般の方でも登頂できるのは天候も比較的穏やかな残雪期に限定されます。
エコプロのプログラムの中でも即定員満杯になる人気ツアーが、春の時期の湯殿山。
参加者が多くなったため、全参加者を3班に分け、私は第3班を担当。
しかし2007年、2013年と過去2回、私がサブガイドで参加したツアーはいずれも悪天候で頂上には立てなかった。
今年の催行日は、東西の前線に挟まれた高気圧がなんとか東北地方を覆いそうだ。
三度目のガイド山行にして、ようやく湯殿山山頂に到達。
山頂で憩う参加者の皆さん。
石跳川の彼方に見える姥ヶ岳西面を
「右手に月山みえますね~」と言ったり、
急斜面を登り切り、湯殿山南東稜の頂上稜線に到達したところで
「皆さんお疲れ様です~」と口走ったため、すっかり安心しきった皆さんにダラダラ続く頂上までの稜線歩きをさせたりと、
超ウルトラスーパー失言が続き、参加者の皆様にはホント申し訳ございません・・・
今回「も」、好天に助けられたガイド山行。
山形県自然博物園に下山、クールダウンの体操を終えて解散。
「大滝さんですか?」
と参加者の方から話しかけられる。
よくよく聞けば、私がガイド駆け出しの頃、蔵王山行をご一緒した方だったのだ。
過去、幾度も当ブログで書いているように私は「目立たない」「人気ない」「存在感無い」の三無いガイドなのだが。
声をかけていただいた事もさることながら、登山を続けていただいている事がとても嬉しい。
参加者全員お帰りになるのを、エコプロの眞鍋さんと一緒に見送ってから、月山を離れる。
カミさんと子ども達が所用で外出した、静かな自宅に帰宅。
帰路セブンで買ったアイスコーヒーを飲み、ジプシーキングスの『インスピレーション』を聴きながら一人反省会、洗濯と山道具の片付け物。
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毎年お世話になっている、山形県朝日少年自然の家。
年度初めにサポーター(ボランティアスタッフ)の研修兼顔合わせがある。
例年は野外のアクティビティが中心になるのだが、今年はビブリオバトル。
ビブリオバトルとは、
1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
2..順番に一人5分間で本を紹介する。
3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。
ビブリオバトル普及委員会、ビブリオバトル公式ルールより
という「書評合戦」のようなものである。
以前、山岳ジャーナリストの柏澄子さん率いるMJリンクで「山の本を持ち寄って紹介し合う」というイベントが開催された事を知り、そういうのっていいなあと思っていたところ、ここ最近流行っているのか、時折耳にする「ビブリオバトル」。
よし、自分も参加してみよう、と思ったのが3月。
しかし年度末の群馬出張、沖縄の社員旅・・もとい社員研修で集中して準備に取り組む時間がない。
つーか、紹介する本どうするよ?
マニアな山岳書は避けて、以前読んだヨハンナ・スピリ著「アルプスの山の娘」に決定。
小手先のプレゼン技術など、口ベタな私に身につかないだろうから、隙間時間を用いて何度も読み返す。
ビブリオバトルのある「サポーターの集い」の前日は、勤務先の朝礼で一言スピーチの当番の日。
口ベタな私が2日連続して人前で話ししなくてはならないわけで、頭がパンクしそうだ。
たまたま少年自然の家研修担当のノリさんと電話する機会があったので、
「発表時間って1人何分くらいですか?」
「公式ルールだと5分ですよ」
「え?公式ルール?」
このとき初めてビブリオバトルに公式ルールがあることを知る。
それによれば1人発表は五分以内。
聴衆には資料・レジュメの配布もNGらしい。
え~5分も原稿無しで話すなんて無理無理。 原稿読みながらのビブリオバトルで勘弁してもらおう。
ノリさんに最後にこう言われる。
「こういうドキドキの経験もいいでしょ。」
少しは前向きに考えよう。
紹介したい本をもう一度読み返し、プレゼンの構想をメモ書き。
youtubeで実際のビブリオバトルを観戦、メモ書きしたプレゼン内容を修正。
そうこうしているうちに、ビブリオバトルが開催される「サポーターの集い」は明日。
前夜に泥縄式で原稿をまとめ、iPhoneのストップウォッチを見ながら3回音読し、余計な部分を削る。
そして当日。
「サポーターの集い」アイスブレイクの一環としてビブリオバトルが開催。
予選として4人一組でテーブルに座り、一人ずつ本を紹介しあう。
私が着席したテーブルでは、私以外の3名は全員自然の家職員の方ということで、出来レースで私が予選突破(笑)
ビブリオバトル決勝に進んだ4冊は、
ヨハンナ・スピリ著 アルプスの山の娘(私)
歌野晶午著 葉桜の季節に君を想うということ
小室淑恵著 人生と仕事の段取り術
草刈 秀紀著 生物多様性の基礎知識
という実にバラバラなラインナップ。
厳密にはビブリオバトル公式ルールでは原稿読みながらの紹介はNGなのだが、そこはなあなあでごまかす(笑)
私以外の3人はしっかり原稿無しで本の紹介。みんな凄い・・・
ビブリオバトル 紹介後のディスカッションの様子。スクリーンにカウントダウン式のタイマーが映され、時刻を気にしながらのプレゼン。
投票の結果、チャンプ本は「葉桜の季節に君を想うということ」に決定。
おおっ、ミステリー小説といえば1度読めばおなかいっぱいという感じだが、2度3度読み返したいミステリーってなんだろう。そそられる・・・
企画したノリさんいわく、今回のビブリオバトルは決してプレゼンのトレーニングとしてではなく、本を通じて人を知る、ということが目的。
予選のとき、別テーブルを眺めると、いつもお世話になっている工藤さんが月刊誌「BEPAL」片手に熱く語っている。あー俺も聞きてえ・・・
(BEPAL誌は生物に関して良記事が多いため、山形県自然博物園ブナ林ガイドスタッフの間でも評価が高い)
同じサポーターで私より15ほど年上のはじめさん、なんと絶版本の山と渓谷社刊の賀曽利隆本を持ってきている。
この日の夜、懇親会という名の飲み会ではじめさんと賀曽利隆の本、ツーリングの話から始まり、私が昔は山岳部の合宿後に自転車で旅していたことなど、二人で積もる旅話が炸裂。
長らくサポーター活動を共にしていながら、はじめさんの知らない一面を覗くことができた夜。
口が達者な山岳ガイドのセンセイ方と違い、私は口ベタ&コミュニケーション下手だからこそ、ガイド山行でも悔しい思いは幾度となく味わっている訳でして。
ビブリオバトルとか、最近はTEDとか、巧いプレゼンってとても興味があるんだよね。
でも巧い下手以前に、プレゼン通じて相手を知る、という事にも気づかされました。
煮ても焼いても喰えない私のビブリオバトル原稿はアーカイブとして保存しておきます。
「2015.4.11.pdf」をダウンロード
ビブリオバトル公式ウェブサイト 公式ルール参照はこちら
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沖縄の山巡りを終え、1人打ち上げ。
疲れたときは甘いモノだろ!
というわけで名護市に戻り、沖縄ぜんざいで知られる ひがし食堂 にGO!
名物のミルクぜんざい360円也を食べて、那覇市に戻るエネルギー補給。
フワフワのミルク氷の下に、白玉と小豆が入って炭水化物も摂取。
さあ、高速道路たどって渋滞になる前に那覇の宿に戻ろう。
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沖縄山巡りの締めくくりは、本部富士(もとぶふじ 240m)。
標高の低い里山だが、本州の山にはない日本唯一といわれる円錐カルストの山である。
道は細く、カーナビがあてにならない。
だいぶ苦労して登山口に到着。
と思ったのもつかのま、
登山口から藪藪の道を抜け、まもなく石灰岩のガレ場になる。
鋭角にするどく尖った石灰岩の岩塊が、本部富士の特徴。
この岩角は衣服、リュックのナイロン生地の繊維を容易に傷つける程。蛇対策としてはもちろん、岩角の接触から皮膚を守るためにも軍手・長袖は必須。
本部富士を構成する岩塊を上から撮影したところ。雨で形成された石灰岩の特異な様子がわかる。
ちょっとした藪、ガレ場が交互に続き、山頂は目の前。
鎖場はあるが鎖に頼らずとも、乾いた石灰岩は靴のフリクションがよく効き、快適に高度を稼ぐことができる。
登山口から約30分ほどで、ポールの立つ山頂。
お孫さんらしき小学生3人を連れたご夫婦パーティーと一緒になる。
「どちらから?」と尋ねられ、ストレートに
「山形から来ました」と答えるとたいそう驚かれてしまった。
小学生の男の子から、
「山形って雪がいっぱい降るところですよね」と聞かれる。
「おじさん住んでるところは大雪でも50cmくらいだけど、山の方は4,5m積もるんだよ」と答える。
「沖縄は雪ふりませんからね」とおばさん。
暑い沖縄の低山・本部富士の山頂で、山形の雪談義(笑)
なぜ本部富士にきたのか、という話題になり「やはり珍しいカルスト地形を訪れたかった」と答える。
ご夫婦からは、ここ本部富士の地元でもジオパーク設立の動きがあること、同じカルスト地形でも山口県・秋吉台のように観光地として整備されていないため、実現はまだ難しいことなど、お話を伺う。
家族連れが先に下山するのを見送り、
本部富士は周囲360度の絶景。
周囲もカルスト・石灰岩の岩峰が幾つも並ぶ。
山肌を覆う植生が無ければ、中国・雲南省の石林にならぶ絶景になっていただろう。
が、しかし、緑覆われたカルスト台地も沖縄の気候、自然の妙である。
本部富士は低山ゆえ、さほど花には恵まれてない。
先行して下山するご家族にプレッシャーをかけないよう、こちらも所々で立ち止まりながら、ゆっくり下りる。
ガレ場の時間待ちでみつけた、イチジクに似た実。
待ち時間、ずっと眺める。
どうみてもイチジクに似ている。
もしかしてこれ、喰えるんじゃないか?
ここは沖縄、南国だし、もしかしたらフルーツに近いんじゃないか?
と、どんどん根拠の無い妄想が膨らんでくる(笑)
結局、実の堅さに不吉な予感がして味見しなかった。
後で調べてみると、これはクワ科のオオイタビ。
観葉植物としても人気があり植栽されているものも多いが、剪定の際に汁が皮膚に付着するとメチャメチャかゆいらしい・・・スケベ根性発揮しなくてよかった・・・(季節が来て熟した実は食用可能らしいです)
行程も短い低山、ゆっくり下りていくと、ちょうど登山口で地元のお知り合いと歓談中のご家族と再会。
とても冷えたペットボトルのお茶をいただきました。
ここでもまた、少し地元の山のお話を伺う。
沖縄の山巡り。
与那覇岳、ネクマチヂ岳、名護岳、本部富士、それぞれが個性的な山でした。
最後の本部富士は、最も標高が低く行程も短いハイキング。
けれども最も特徴ある地形、そして印象的な地元の人々との出会いがありました。
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フリータイム2日目、早朝5時に那覇の宿を発ち、名護市にある名護岳をめざす。
登山というリスクを伴う活動を行う反面、勤務先の「社員研修」の日程を利用しているため、いつも以上に絶対にアクシデントは起こせない。
那覇~名護間を往復する長距離の高速道運転、帰路の那覇市内の渋滞、その中でのレンタカーの給油・返却等の労力。
これらを勘案して、早朝に移動して昼頃には登山活動を終え、余裕のあるうちに那覇に戻り休養する計画だ。
名護市街はずれにあり、登山道が敷地内を通る沖縄県立名護青少年の家を訪問。
山と渓谷社刊『沖縄県の山』では名護市街からスタートするコースが紹介されているが、多くの方が青年の家を登山口として取り付いている。
事務所でレンタカー駐車を快諾いただき、入山者カードに名前・連絡先(電話番号)を記入。下山したら事務所を再訪して、下山報告する仕組みになっている。
名護青少年の家には名護岳の絵地図パンフもあり、なかなか参考になる。職員の方からは「山頂往復にはだいたい3時間くらいかかります」と丁寧にアドバイスいただく。
美しいまでに整備されたキャンプ場を通過し、登山口に入る。
溝状の登山道から始まり、やがて気持ちの良い林の道へ。
名護岳は日本固有の蘭「ナゴラン」発見の地なのだが、ナゴランの花の時期には早すぎたようだ。
気象予報では晴なのだが、霧雨まじりの曇。
昨日よりも汗ばむ湿度の中、登り始めて20分程で前衛峰へ。
それから五分ほどの歩きで山頂へ。
本島北部・やんばるの森や名護湾が一望できるはずでしたが、雲の中のため周囲の視界ゼロ。
ついつい先を急ぐ私に、「のんびりいこうぜ」とカタツムリに教えられる。
「沖縄県の山」解説文をなぞってもおもしろくないので、同書には未掲載かつ青年の家パンフに掲載されている名護岳北面の登山道を下山路に選ぶ。
下りてみて「沖縄県の山」に掲載されていない理由がなんとなくわかった。
延々と補助用のトラロープが張ってある、とにかく急峻な道なのだ。
慎重に下降し、名護岳北面を横断する車道に出る。この車道をたどって青年の家方面へ。
ナゴランの花は見られませんでしたが、同じ蘭の一種ネジバナが数多く咲いていました。
車道を歩きながら周囲の山々を眺める。
本州とは異なる植生にみとれながら歩く。
20分程の車道歩きを終え、やはり山道を歩きたいので分岐から元の登山道に合流。
与那覇岳のようなワイルドさはありませんが、青年の家職員の方々の尽力で整備されているとのこと。
気持ちの良い道を歩き、下山報告のため青年の家事務所へ。
山頂往復3時間とアドバイスをいただきながら、1時間半ほどで戻ってきたため「もう登ってきたんですか?」と職員の方に言われてしまう。 機会があれば花の時期、もっとゆったりとした日程で訪れよう。
山形で少年自然の家サポーター(ボランティアスタッフ)をやっている身としては、沖縄の野外活動でハブの安全対策をどうされているのか伺いたかったのですが、ちょうど春休みシーズンの合宿らしい剣道の少年団の来所式の真っ最中。
職員の皆様もお忙しい様子だったので、遠慮して早々に車に戻る。
汗がひくのもそこそこに、車のエアコンを強く効かせ、次の本部富士をめざす。
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与那覇岳から下山後、車を走らせ次の目的地ネクマチヂ岳(360m)に向かう。
展望台「イギミハキンゾー」が登山口となる。
ここから車道を横切り、ネクマチヂ岳登山口に取り付く。
標高360mの低山とはいえ、前半は結構な急勾配の道が続きます。
先ほどの与那覇岳とは異なる植相、アカボシタツナミソウがあちこちに花盛り。
スジイリオキナワギセル 細長い巻き貝ですが、陸地に生息するカタツムリの仲間らしいです。
登山口から15分ほどで気持ちの良い稜線歩きになり、数分後には大宜味村の最高峰・ネクマチヂ岳(360m)山頂。
青い空、白い雲、エメラルドグリーンの海が見える山頂。
花と生き物の豊かな森。
行程こそ短いものの、さきほどの与那覇岳よりも、このネクマチヂ岳山頂で沖縄の自然のすばらしさを痛感しました。
自分以外誰もいない山頂で、風の音を聴いて過ごします。
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那覇から車で走ること3時間。
沖縄北部、国頭村にある与那覇岳(よなはだけ)の登山口に到着。
まずは沖縄本島の最高峰、与那覇岳(498m)を目指す。(沖縄県の最高峰は石垣島の於茂登岳526m)
登山口から数歩進んだところで、草むらでカサコソと音がし、反射的に体が止まる。
黒地に斑点の蛇の後ろ姿。
たぶんガラスヒバァ(有毒)。
沖縄登山で問題となるのはハブをはじめとする毒蛇の存在。
気温27度、湿度90%の中、蛇に備えて厚手の軍手、長袖の上着、ハイカットシューズで臨む。
看板のある広場、ロープの張られた上り坂から本格的な登山道が始まる。
ところどころに置かれたマングース捕獲用の罠。
沖縄某所では「感動体験 ハブ対マングース」などという観光施設がある一方、登山口に来る途中では「マングース駆除活動中」とステッカーを貼った車が停めてあった。
人間の都合で持ち込まれ、今は駆除対象のマングース。 嗚呼。
与那覇岳は倒木が多い。
倒木を越える前には蹴りを入れ、陰に蛇が潜んでいないか確認してから越える。
頭上の枝・樹木も慎重に目視確認しながら進む。
時間的にそろそろ山頂のはずだが、道が少し下り気味になる。
周囲は藪に囲まれ全く視界が効かない。
しかも細い脇道が幾つもでてくる。
行き過ぎたか?慎重に地図と資料を確認、再び進む。
まぎらわしいアップダウンを越え、頂上を示す標識のところを通過。
登山口からちょうど1時間、与那覇岳の三角点(498m)に到着。
真の頂上(503m)が隣接しているのだが、一般的にこの三角点ピークが頂上とされる。
大宜味村の道の駅で購入した、テニスボール大の黒糖サーターアンダギー(1ヶ100円)が本日の行動食。
与那覇岳山頂、周囲360度を藪に囲まれ景観は全く楽しめませんが、風が吹き抜けるのでとても気持ちが良い。
一休みして下山。
登山道の花はそれほど多くありませんが、道の至る所にエゴノキの花が散らばり、芳香漂う。
沖縄に来て最初の登山。
ハブの存在のため、ゴルゴ13なみに周囲に神経を遣って歩いているので、
うっ蛇、と体が勝手に止まる。
よくよく見ると蛇のうろこっぽい葉っぱだったりする。
なーんだ、と気を緩めた直後、
登山道を、今度は本物の蛇が横切っていたりする。
これはリュウキュウアオヘビ(無毒)。
様々な生き物に植物、やんばるの森の豊かさを実感した与那覇岳でした。
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3月いっぱいは群馬県で現場仕事、4月に入って相次ぐ工事機械不調にメンテの日々。
そして毎年恒例、社員旅・・・もとい、社員研修の時期がやってくる。
今年の研修先は五択。
・沖縄本島
・韓国ソウル
・姫路城~USJ・大阪
・ハウステンボス長崎・博多
・ニセコ~札幌
韓国に行き、フリータイムを利用してお世話になっている岳人に会いに・・・と思ったら、
命と財布の次に大切な「フリータイム」が今年の韓国日程から消えている・・・
というわけで、今年のテーマは「未だ知らない土地へ」。
まだ行ったことのない沖縄、フリータイムが二日間確保できる沖縄に行き先を決めた。
目的は、もちろん登山である。
那覇到着の夜、参加者皆で沖縄民謡ライブ居酒屋に行き、郷土料理を喰いながら飲み会。
社員同士の懇親という「義務」は果たした。
さあ明日から、未だ知らない沖縄の山巡りが始まる。
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2月頃から「山開き」をキーワードに検索で訪れる方が多かったようです。
福島県の山開きに関しては毎年、「福島民友」紙がまとめて情報公開しています。
3月30日、2015年の福島県に関する山開きに関して日程が公開されましたので、下記リンクにて紹介いたします。
今年注目されるのは、原発事故以降中止されていた半田山で5年ぶり、台風による登山道崩壊が発生した会津朝日岳で4年ぶりに山開きが開催されます。
どうぞご参考にして下さい。
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