手作りの心
山形県朝日少年自然の家 『段ボールでピザを焼こう!』に、昨年に引き続きカミさんと息子を連れ、サポーター参加。
参加者が段ボール箱で作ったピザ釜。
(火入れ前のスタンバイ、ふたを解放している状態です)
手前の煉瓦を箱の中にいれ、炭火の土台にします。
炭火の輻射熱でピザを焼くわけですが、網の上に敷いていたキッチンペーパーが滑りやすかったらしく、焼いている時に参加者のピザが炭火の上に落ちるトラブルが発生。
私と家族が作った箱で職員分のピザを焼いていたため、急遽こちらを落ちてしまったピザの代替として提供。
しばらくして、この落ちたピザを作った子どものお母さんがやってきて
「落ちたピザでもいいですんで、うちの子がどうしても自分の作ったピザが欲しいといいまして・・・・」
炭火の上に落ち、形も歪んでしまったピザをお持ち頂くことに。
職員や私たちとしては「ピザを食べて頂きたい」という気持ちが先行してしまっていたが、冷静に考えてみれば、作った子どもにしてみればやはり「自分手作りのピザが食べたい!」
昼食時間。
時間ができたので、釜から離れてカミさんと息子のところに行く。
直前まで「自然の家行きたくない~」と渋っていた息子、がらっと態度を変えて自分で作ったピザを「美味しい」と食べている。
このプログラム、段ボールという燃えやすい材質で作った釜でピザが焼ける意外性が一つのウリなのだが、それ以上に、普段は冷凍食品や販売店の既製品で食べているピザを「自分で手作り」する喜びが一番大きいようだ。
子ども達の「手作り」に対する強い気持ちを深く考えさせられた、休日の昼。
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コメント
おつかれさまでした!
私も落としてしまった一人ですが…
クッキングシートのせいにしてしまったり
言い訳がましかったり
相手のことを考えない対応をしてしまったり
諸々に、その後ひどく自己嫌悪してしまいました。
まだまだ甘いですね。
いろいろ勉強になった一日でした。
投稿: かず | 2015.04.30 22:42
re:かずさん
先日はお疲れ様でした!お世話になりました!
<<まだまだ甘いですね。
いえいえ、あのとき立ち会っていたメンバーの総意として「子ども達に灰だらけのピザ食べさせるわけにいかない、ちゃんとしたピザ食べてもらいたい」という気持ちがあったかと思います。
私も保護者の方から「子どもがどうしても・・・」と本部に来られるまで、子ども達の手作りに対する気持ちが思い浮かばなかったのは猛省です。
今年度も始まったばかり、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿: 聖母峰 | 2015.05.03 07:20