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山形県東根市 藤助新田 菖蒲叩き

6月7日夕方。
山形県東根市、藤助新田地区で開催される伝統行事「菖蒲叩き」を見学させていただく。

菖蒲叩きとは、菖蒲を棒状にまとめたものを激しく地面にたたきつけ、無病息災・豊穣を祈る行事である。
東日本では各地にあったらしいが、各種伝統行事のように廃れてしまい、ここ東根市の藤助新田地区では保存会が結成され、今に伝えられている。
なお使われている「菖蒲」は青い花が美しいアヤメ科の菖蒲ではなく、サトイモ科の「菖蒲」である。

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開催1時間前の16時半に藤助新田公民館に到着。
地元の方々がブルーシートを敷いて、行事用の「菖蒲」作りの真っ最中。

やけに高齢者の方ばかりだなあ・・・と思っていると、地区の住民の方らしい30~40代の若い男性が公民館からぞろぞろ出てくる。
「おとこ結びできないんだよね~」

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庄内地方、羽黒山の行事の記録映像でも、やはり地元の若い方が「おとこ結び」の習得に頭を悩まされていましたが、どこも同じなようです。

 この「おとこ結び」、菖蒲をたたきつけてもどんどん締まる結びなんだそうです。
 菖蒲を作っておられる年配の方同士でも、
 「あ、長い方をわっかにするんだっけ」
 などとわいわい思い出しながら作られている様子。

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 製作を待つ、刈り取られた菖蒲

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 完成した「菖蒲」。
 中に木の枝を一本芯にしてあります。

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 地区内を廻り、各所で「菖蒲叩き」をするらしいのですが、その前に公民館敷地内で「相撲」が展開されます。
 子供達を二組に分け、互いに「菖蒲叩き」を披露し、元気な方が勝ち、という相撲。
 記録した動画がこちらです↓

 子供達の掛け声は「しょーぶたたき、しょーぶたたき、やまんば(山姥)、金時(おたふく風邪の意味)、くーんなくんな(来るな)」。

 地元の方の話ですと、以前は二組の環になり、やはり互いに菖蒲叩きの元気さを示すものの、そんなに勝ち負け決めていなかったような・・・とも伺いました。

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「相撲」が終わった後、地区内を廻っていく皆さん。

 地方によっては「菖蒲打ち」とも呼称される行事、菖蒲叩き。
 邪気や災いを払う「菖蒲」の在り方を今に伝える伝統行事でした。

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