開聞岳(924m)
鹿児島・指宿の秀峰、開聞岳(924m)に取り付く。
完全な円錐形で知られる開聞岳、今日は中腹から上部は灰色の雲で覆われている。
事前の気象情報では雨雲が通過するはずだったが、幸いガスっているだけだ。
登り始め、さほど高温とは思わなかったが湿度が高いのだろう。歩いて5分もしないうちに腕や顔面から汗がしたたり落ちる。
あまりの発汗量に体調をセルフチェックしながら、しかしいつ天候が崩れてもおかしくないのでペースは落とさず登り続ける。
5合目の展望台にたどりつくと、一瞬だけ視界が開けた。長崎鼻方面を望む。
登山中、下界が望めたのは結局このときだけだった。
山頂へ。
あいかわらずの湿度だが、弱い風が心地よい。
ボトルに詰めたアイスコーヒーを飲み干す。
下山途中、ふと足を止める。
下の方、山の中腹から発電機のような音が聞こえる。
あまりにも多数のセミが大合唱しているのだ。
視界も効かないガスの中の登山だが、この充実感は、ブログでの画像ではお伝えできない。
開聞岳の2~3合目は火山噴出物の溝の中を行く。
石ころの一つ一つが、火山の歴史を物語る。
今は緑多い、湿潤な森だ。
下山後、「JR日本最南端の駅」として観光客が集う西大山駅ホームにて。
開聞岳はずっとガスの中。
山頂の風の心地よさは、身体で感じてきた。
美しい山容は、今回は絵ハガキと山バッジに思い出として残すことにしよう。
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