卒検の日。
朝8時30分集合といわれて早めにきたものの、けん引の卒検は10時から。検定受検者は私一人。
結果発表は12時から、という冗長なタイムスケジュール。
担当の教官は、以前に大型免許取得でお世話になった方。
「大滝さん、よろしければ・・・」
けん引卒検の前に行われる大型車卒検の手伝いをしてほしいと言われ、集合は9時40分となる。
それまでひたすらイメージトレーニング。
イメージトレーニングの中でも方向転換に失敗する姿が思い浮かび、どうしたものやら。
9時40分。
大型車卒検を受ける若い方、担当教官と共に大型車に乗り込む。
私が受験した三年前と規定が変わったとのことで、大型車の卒検でも普通車のように第三者を乗せて運転・卒検をするようになったらしい。
私の役目は、大型車のシート背後にビスで無理矢理設けられた「お座敷シート」に座り、「第三者」の役割。
三年前の私がそうであったように、これから大型車卒検を受ける若者の緊張感が私にまで伝わってくる。
教習コースにでるまで、お互い全く口をきくこともなく、無言のまま時間が経過する。
大型車の卒検開始。
受験者の若者は、緊張しながらも確実に周囲確認動作を行い、大型車を運転していく。
「いやあ、大滝さんも三年前を思い出すでしょ?」
と担当教官が笑いながら話しかけてくるが、目の前では若者が緊張しながら運転してるし、私自身、これから卒検の身で満足に受け答えする気力が無い。
「え、まあ、そうですねー」
と力の無い返事をする。
大型車の卒検がおわり、3人してトラックを降りる。
緊張しきった若者に「お疲れ様でした」と声をかける。
三年前は、私も同様だったのだ。
「はい、それではけん引の卒検始めます」
教官と二人でトレーラー教習車に乗り込む。
車線変更。
スピードアップして時速40km出さなければならないところ、普通車の検定車がいたので速度を落とす。
S字カーブも脱輪せずクリア。
踏切越えもクリア。
見通しの悪い左折もクリア。
そして方向転換。
私がどちらかといえば苦手な、左後方への方向転換。

本番でなんとか綺麗に収められました。
気を緩めずコースをまわり、停止線もトレーラーを停めるタイミングとラインに注意して停止。
「はい、よくできました。それでは駐車場までお願いします。」
あー、おわったー、と大声で叫びたい気分。
12時、卒検の結果は無事合格。
自動車学校の受付で、別途に免許センターでの免許証手続きで必要となる合格書類、申請書類を受け取り、事務員の綺麗なお姉様方皆さん起立して「お疲れ様でした」とお見送りをいただく。
所要日数、日曜を含めて8日間、太陽自動車学校にお世話になりました。
もぉー卒検の緊張感から解放され、帰りの車を運転しながら頭の中で流れていた曲がこちら↓
こうして自動車学校卒業、あとは免許書き換えだー!と思ったら・・・もう現場作業に人手が足りないのでしばらく免許センターはお預け。
一週間後、「今日はいいから、大滝、免許センター行ってこいよ」と親方から有り難い配慮をいただき、免許センターにて書き換え。

こうして職場の皆さんの協力と配慮のおかけで、「け引」の文字が私の免許証に加わる。
これからも安全運転に努めたいと思います。
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最初に教習を受けた教官から「余計な知識をつけて変な癖は付けないほうがいい」とアドバイスを受け、その通りにしたのですが、細かい動作や今後の業務で身につけておくべき知識も知りたいので、けん引免許取得に関する参考書は買って読んでました。

木村 育雄著『けん引第一種・第二種免許―合格の基本と秘訣 』
普通車や大型免許と違い、けん引免許取得に関する書籍は少ないのですが、こちらをアマゾンで購入。
方向転換や幅寄せの方法など、やり方は様々あるようですが、まずはスタンダードをおさえたい、教習所でも教わらない基本の基本をおさえたいと思い購入しました。
また、けん引免許取得された方が様々な体験記をウェブにアップされています。
私の場合、教習3~4日目あたりが何回やってもうまく方向転換できない、という壁にぶつかり、とにかく回数こなして身体で覚えるしかない、と覚悟決めて数をこなしました。
ちょっとしたヒントをつかむのに、他の方の体験記を閲覧するのもいいのではないかと思います。
ちなみに卒検前夜、私は無駄なあがきは止めて 『魁!男塾』 読んでさっさと寝てました。
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