けん引教習記 6日め
教習6日目の前日、日曜日。
朝6時、勤務先の工場に行き、会社敷地内でトレーラーを運転して自主トレ。
教習車とは違う車長、教習所と違い目印の標識もないので、ハンドル操作のタイミングが微妙に違うのだが、折り曲げた車体を元に戻すタイミングをつかむべく、誰もいない工場でトレーラーをひたすら運転。
ウチの職場は車にうるさい人が多く、休憩室でテレビニュース見てる最中も、中国や北朝鮮軍の軍事パレードの映像が出ようもんなら
「おい、あの核ミサイル積んだ大型トレーラー、タイヤ交換とか大変そうだよな」
「あの車体の長さで切り返しとかできんのかね?」
という話題でもりあがる。皆さんのツボはそこですか・・・
そんな職場の方々の前でトレーラーの練習しようもんなら
「おらおらハンドル切り方足りねーぞ」
「もっと寄せてからだろ」
とハイエナやピラニアのようにギャラリーが寄ってくるのは必定。
もっとも普段の現場作業では、資材の置かれた現場や狭い車道で大型車を扱わければならない。
それだけでなく、日常的に車載の移動式クレーンを使うため、吊り荷と車体重量とのバランスも考慮して大型車を限られたスペースに突っ込んだりと、シビアなものが要求される。
職場の若い仲間や古参社員は、OJTでそれを身につけてきた。
情報のあふれた今は、むしろ有り難い時代なのかもしれない。
教習6日め
卒検を翌日に控え、少し緊張しながら自動車学校へ向かう。
今日の教官は強面ながら、とてもやさしい指導をしてくれる方だった。
卒検が明日ということで、教習コースで卒検をイメージしたコースを走る。
S字カーブも指導を受けながら、1回脱輪したけどクリア。
踏切越えも指導を受けながらクリア。
そして問題の方向転換。
少しだけアドバイスを受けたものの、自力でなんとか成功。
私が受ける第一種のけん引免許では、
・方向転換は、右か左のどちらか一つだけやる。
・とにかくトラクタとトレーラーをまっすぐ直線に収めることが要求される。
・車庫入れスペースに車体が平行にならなくてもいい。方向転換ができれば良い、という考え方。車体を平行にすることを要求されるのは二種免許。
・方向転換で失敗しても、2回までは切り返してのやり直しが許される。
などなどアドバイスをいただく。
今までで一番穏やかな物言いの教官で、励まされて6日目の教習はおわる。
あー、明日は卒検。
私のように全く自信の無いまま卒検に臨もうという方への、徳川彦左衛門先生からのお言葉。
『あの人は、万に一つの可能性を発見したら、それを信じて沈着冷静に行動する人だ。それが男というものじゃよ』 宇宙戦艦ヤマト 第3話「ヤマト発進!! 29万6千光年への挑戦!!」より
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