« デナリ改称で微笑むのは誰か | トップページ | マルチツール Clippa »

【訃報】ロシアのアレクサンダー・ルチキン、ヴャチェスラフ・イワノフ遭難死

 ロシアのトップ・アルパインクライマーであるアレクサンダー・ルチキン、ヴャチェスラフ・イワノフのペアが、トライ中だったペルーアンデスのワンドイ南峰5300m地点で遺体で発見されました。

 Ruci
アレクサンダー・ルチキン(Александр Ручкин)

Bace
ヴャチェスラフ・イワノフ(Вячеслав Иванов)

 アレクサンダー・ルチキンは1963年に現在のカザフスタン出身、クライマーとしての足跡はロシア国内のみならずヨーロッパアルプス、ノルウェー、北極圏、そしてヒマラヤに数々の困難なルートを開拓していきました。
 2004年はあのジャヌー北壁直登のロシア隊メンバーとしてピオレドール受賞。
 中国奥地にも精力的に通い、2009年にはコンガ山(Mt.edger 6134m)にミハイル・ミハイロフと組んで新ルートから登頂、2009年のピオレドール・ロシアを受賞。
 2013年には今回のパートナーであるヴャチェスラフ・イワノフと組んでネパールのクスム・カングル南西壁を初登、同年のピオレドール・ロシアを受賞するなど、ロシアのアルパインクライミングを牽引する立場のクライマーでした。

Edger
2009年、中国四川省コンガ山(Mt.edger 6134m)にアレクサンダー・ルチキンらが拓いたルート

ヴャチェスラフ・イワノフは1983年生まれのサンクトペテルブルグ在住、ロシアのスポーツマスターの称号を持つと共にロシア国内での「登山競技」(アルパインクライミングの困難度を競うもの)で3度チャンピオンに輝いた実力派、アレクサンダー・ルチキンと組んで海外の困難な壁に挑み続けてきました。

 2人は資金不足から今季のパキスタン遠征を断念、その代替案としてペルーアンデスに飛び、ワンドイ南峰南壁に8月から新ルート開拓をめざしてトライ。
 8月27日、「5時間かけて25m進む」という困難な状況でビバークを重ねていることなどを伝えるメールが最後の連絡となり、9月2日、ペルー現地のガイドによって遺体が発見された模様です。遭難の明確な原因は未だ報道されていません。

 ロシアの強力なクライマー達の事故に、哀悼の意を表します。

|

« デナリ改称で微笑むのは誰か | トップページ | マルチツール Clippa »

expedition」カテゴリの記事

クライミング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21370/62206043

この記事へのトラックバック一覧です: 【訃報】ロシアのアレクサンダー・ルチキン、ヴャチェスラフ・イワノフ遭難死:

« デナリ改称で微笑むのは誰か | トップページ | マルチツール Clippa »