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浅草の夜

建設関係の資格更新講習のため、単身上京。

夜。
浅草まで足を伸ばし、かねてから行きたかった 駒形どぜう に行く。

P3

 東京出張の度、血眼になってネパール料理やらマレーシア料理やらロシア料理やら外国料理店を巡っていたのだが、歳のせいでしょうか。せっかく東京に来ているのだから、東京(江戸)の文化香る店に行きたい、と最近思う。

 興味ワクワクだったのが、
 
Koma
Photo by 駒形どぜうウェブサイト

 畳に一枚板(かな板)が敷いてある「入れ込み座敷」。
 平日の夜だというのに、店内はほぼ満員。
 幸い1名分、座敷が空いていたので、隙間に入るように入れ込み座敷に入る。

P1

 この入れ込み座敷の上で、ごく浅い丸い平鍋にドジョウが詰め込まれている。
 炭火の入った小さな炉、その上で平鍋は既にグツグツ煮えている。
 可愛らしい女性店員が食べ方を教えてくれる。
 ささがきごぼう(これは別注文450円)、入れ込み座敷に備え付けの容器に満載の刻みネギを、煮えているドジョウの上に乗せ、頃合いを見計らって食べる。

 ゴボウとネギが巧く、いや「美味く」ドジョウの臭みを消してくれる。
 右側はビールで盛り上がっている年配女性のグループ客。
 左側は途上国に進出している建設会社なのだろう、某途上国の文化話で盛り上がる中年サラリーマン二人組。
 そんな人々に挟まれて、私は一人、黙々とドジョウをつつく。

 女性店員にアドバイスを受けたとおり、鍋がドジョウの身体ほどのとても浅い平鍋なので、すぐタレが煮詰まってしまうので、頻繁に割り下を加え続ける。
 最後は煮詰まったタレでゴボウとネギを食す。これもまた美味い。

 平鍋がかなり煮詰まり、焦げる寸前のかなり甘い香りが漂い始める。
 (あ、やべえやべえ、煮詰まる煮詰まる、隣のババアこっち見るんじゃねーよ)
 と思ったところへ、さきほどの可愛い女性店員が来て、
 「おかわりどうされますか?」

 え?
 もしかしてこの鍋って、おかわりしてガンガン喰うもんなの?
 ちなみに「どぜう鍋」一皿1750円也。
 「あ、これで結構です」
 と小市民は答え、お勘定を払う。

 以前、火事で焼ける前の神田・藪そばに入ったときも思ったが、江戸の食べ物屋って、メシ食うだけじゃ無くて一種の「社交場」ですね。まあお客さん達のおしゃべりで店内の賑やかなこと。
 山形の田舎の「うまい」といわれる蕎麦屋に行くと、みんな黙々と、まるで犯罪を犯しているかのように黙りこくって食ってます。
 東京の名店・老舗と呼ばれる飯屋に行くたび感じますが、これって凄いカルチャーショックですね。
 
 だいぶ昔訪れた、深川の「伊せ喜」とはまた違った味わいのお店でした。

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