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【映画】Wild 邦題『わたしに会うまでの1600キロ』

Wata 金曜、夜。
 以前に当ブログでも紹介した映画『Wild』 (邦題『わたしに会うまでの1600キロ』)を、上映最終日のレイトショーでようやく鑑賞。

 ストーリーは、

 薬物とセックスに狂ったマザコンのバカ女が山道を歩いて考え事をするおはなし。以上。

 である。(え、ぼく何か事実と異なること書いてます?)

 当ブログ流・映画評のとおり、結論から書く。
 
 なかなか良かったよ。

 映画に関しては賛否が激しいようですが、私にはあっという間の2時間でした。

 製作から上映に至るまで、山形県朝日少年自然の家サポーター仲間で、日本人としてロングトレイルの第一人者である 斎藤正史さん とは、

 「今度映画化なるみたいですね。」
 「夏から公開みたいですよ。」

 と顔を合わせる度、映画の話題になっておりました。
 ロングトレイルには無知な私、映画の所々に現れる入山者登録ポストや休憩所、ボラでウォーカーを世話する人、補給物資の受け取り方・場所など、新鮮な光景でした。

 それはさておき映画の内容ですが、まあ私は主人公のようにドラッグ中毒でもないしセックス中毒でもない(一応)のですが、じゅうぶん感情移入することはできました。
 この映画、ロードムービーという体裁ですが、描かれているのは家族と人生です。
 私とはかけ離れた境遇の主人公ですが、一昨年、実父を亡くした経験からなんでしょうね。
 母親を描いたシーン、実はPCTの光景よりも印象深く受け取りました。

 この映画を評すると、どうしても他の方の映画評を評してしまうことになるのですが、長旅の終わりなんて、あっさりしたもんですよ。
 なんの変哲もない鉄橋で、彼女の旅の終わりが暗示され、彼女のモノローグで映画は終わる。

 冒険にでるわりに主人公は無知無謀、準備がなってない、という評をあちこちで目にするのですが・・・
 おいおい、それこそ高体連登山部の教師みたいに

 「布地は鏡のようにテントはピシッと張れ!」とか、
 「調理中は常にコッヘルの蓋をおさえる!」とか、

 主人公がスムーズに道具を使いこなしバリバリPCT歩いて行ったらドラマにもなんにもなんねーだろ。
 
 だいたい人間なんて、長旅いっぺんしたくらいでそんなに変わらねーよ。
 そんなところ、物語後半で主人公が行きずりの男に身をゆだねる場面によくあらわれてます。

 私は主人公のように歩く旅の経験は無いけれど、長旅はチャリンコと海外登山で幾度か経験してます。
 その経験から言って、この映画のストーリーの柱となる「主人公の記憶のフラッシュバック」の入れ方が非常に巧い。

 エロエロなシーンもあるので万人には勧めませんが、ロードムービーとして私にとっては自然に受け入れられる映画でした。

 旅を志す若者には『モーターサイクルダイアリーズ』を。
 (まちがっても『イントゥ・ザ・ワイルド』とかいうクソ映画ではない)
 旅を志す中高年には『星の旅人たち』を。
 悩み多き方々には、どうぞこの映画を。

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