イグルーと汁粉の休日
被災地での仕事を終えた翌日、山形県朝日少年自然の家のプログラム「巨大イグルーの中、あったかいんだからぁ♪」にスタッフ参加。
毎年1月に開催される「チューブすべり」は暖冬による少雪で中止。
朝、自然の家に向かう途上、周囲の積雪の少なさに「これでイグルー作れるのか!?」と心配になる。
少雪の心配は杞憂に終わる。
積雪はザラメ雪で固まりにくいが、なんとかブロック状に固め、参加者の子供達、保護者の方も懸命にイグルー作り。
イグルー作りというプログラム、以前経験したときは子供達が途中で飽きてしまい、大人が必死に作る・・・という流れになってしまったのだが、今回は子供達も集中力が途切れず、楽しんでくれた模様。
その陰には、私は参加できなかったイグルー作り試作や企画段階で尽力された自然の家所員の方々、サポーター(ボランティアスタッフ)皆さんの努力がある。
同じ月山朝日ガイド協会会員で、スタッフ参加の細谷さんが雪で作るテーブルの水平を出し始める。
みんなして背後から
「おぉっー職人技が・・・」と感心する。
子供達にとっては、ノコギリ(スノーソー)で雪を「切る」という行為がなかなか新鮮だったようです。
雪のブロックを作ったり、組み立てたり。
「あんた働かないとお汁粉食べられないわよ!」
と男の子に激をとばす女の子。
嗚呼、現代社会の縮図が子供達の中に・・・。
今回のプログラムは通常と異なりサポーター主体による企画。
社会教育指導員で、先日の山形雪フェスでイグルー製作に関わった沖津雅秀さん、ロングトレイルの第一人者斎藤正史さんがイグルー作りを監修。
私が担当する1班では、マロこと栗村くんがイグルー内部に入って懸命に仕上げてくれました。
内部から眺めたイグルーの天井。
暗黒な雪洞と違い、ブロックの隙間から漏れる光がなんとなく私は好きです。
漫画に出てくる餅のように、プーッとふくれてくれます。
今は電子レンジやオーブントースターで焼くのが主流かな。
網で焼くのは風情が違いますね。
自然の家職員の工藤さん達が炭火を起こしてくださっている間、炭が燃える匂いに
「あっいい匂いがする!」
と子供達は敏感に反応しました。
実際、自分で餅を焼くのは初めて、という子供達も何人かいたようです。
『子供達の遊び心が大人達を刺激して、大人の遊び心が子供達を刺激して・・・お互いの遊び心が刺激される』
本日のスタッフ反省会での、細谷さんの名言でした。
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