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アウトドアギアに触手を伸ばすテロ国家・北朝鮮

この話題、なぜか日本のマスコミではあまり取り上げられてないのですが。

オーストラリアのアウトドアウェアメーカー、リップカール(Rip Curl)の製品が北朝鮮で生産されていた事が判明、英語圏メディアでは話題になっています。

Nkorea
北朝鮮・平壌市近郊、平城地区の工場でリップカールのウェアを縫製する女性作業員

Rip Curl's use of North Korean factories leads to calls for industry transparency by The Guardian 2016.2.22

 日本のメディアではあまり話題になっていませんが、ウォールストリート・ジャーナル日本語版が記事にしています。事の顛末はこちらの記事が参考になるでしょう。

社説】中国製は「北朝鮮製」 隠されたサプライチェーン by ウォールストリート・ジャーナル日本語版2016.2.23

 今回の騒動は、北朝鮮を訪れた旅行者がたまたま工場でリップカール社製品の生産現場を目撃、写真を撮影したことが発端です。
 リップカール社の主張によれば、生産委託した業者が「勝手に」北朝鮮の会社に下請けに出していた。そんな話なんもきいてないもーん。という事情らしいです。

 でもこれって、中国に生産委託しているメーカー全部可能性有りって事だよね?

 有色人種やイスラム教徒を差別しまくってるわりに人権意識がお高い欧米のマスコミは、わずかな食糧引き替えクーポンが給与の代わりという奴隷制度に近い労働環境、そして世界最悪ともいえる搾取国家・北朝鮮をアウトドアウェア生産という形で支援してしまったことを問題視しています。
 
 拉致問題を抱え凶悪テロ国家・北朝鮮と険悪な関係にある日本と違い、人権問題に意識が高い割に欧米社会は北朝鮮に寛容な面がありますね。

 韓国の山岳雑誌でもとりあげられましたが、韓国人にとって聖なる地理的概念ともいえる『白頭大幹』(白頭山から智異山をつなぐ、朝鮮半島を貫く山脈の名)、これを踏査するためニュージーランド人ロジャー・シェパード氏などは北朝鮮に入国、現地の山をバリバリ歩き回り、ガイドブックを出版しています。

 また昨年末には、キム・ジョンウンの肝いりで北朝鮮スポーツ界の国際化が叫ばれ、その一環として北朝鮮のスキーリゾートに欧米のプロスノーボーダー3名が招待、それに対してボーダーのコミュニティではやはり北朝鮮の人権問題を理由に「訪問をとりやめるべきだ」と意見が表明されていました。
 もっとも、年末から今年にかけての核兵器騒ぎで吹っ飛んでしまったようですが。

 主張が事実とすれば、今回話題の主になったリップカール社も孫請け会社がたまたま北朝鮮の会社ということでとんだとばっちりだった訳ですが、外貨を稼ぐためならなんでもやるテロ国家、アウトドアギアも例外ではないということでしょう。
 また日本の大手メディアは盛んに中朝関係の悪化を叫んでいますが、現実はまだまた根強い関係にあるということを、今回の騒動は如実に示しています。

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