フォンテーヌブローに油の雨が降る?
去る9月25日朝、パリ・オルリー空港発、仏領ギアナ・カイエン行きのエールフランス航空ボーイング機にシステムトラブルが発生。
同機はシャルル・ド・ゴール空港に着陸に際して安全を確保するため、積んでいた航空燃料を空中投棄しました。
航空燃料を空中投棄した空域が、クライマーにも知られる岩場・フォンテーヌブローの上空のため、物議を醸しています。
Air France plane dumps fuel 'over Fontainebleau forest' by The local.fr 2016.9.26
Un Boeing Air France vidange au dessus de Fontainebleau by Kairn.com 2016.9.25
報道によればエールフランス航空は投棄場所を明らかにしておらず、民間の航空機軌跡を公開しているサイトによればフォンテーヌブロー上空で幾度か旋回したことが明らかにされています。
投棄量は数十トン、メディアによっては70tという数字が明らかにされています。
高度6000フィート(約1800m)付近で投棄された航空燃料の9割は空中で揮発したとみられていますが、残りの1割、7t前後は地上に降ったのではないかと推測されています。
今のところ森林や岩場への被害の具体例は報告されていません。
しかしフォンテーヌブローを擁する自治体の市長、自然保護団体は抗議の姿勢を示している一方、航空機が安全に着陸するための当然の措置という意見もあり、議論になっている模様。
ま、前述のフランスのクライミングサイト Kairn.comに被害事例があがってないところをみると岩場は無事と思われます。
航空機すなわち人命の安全のためにやむを得ない処置と私は割り切って考えますが、こんな「天災」もありうるんですね。
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