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お別れ

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荒れた天候の中、寒河江市の斎場に向かう。

山形県自然博物園、月山朝日ガイド協会でお世話になった工藤隆弥氏が逝去。享年75歳。

会社を早退させてもらい、告別式に参列。
工藤氏は、私にとって山形県自然博物園ブナ林ガイドの師であり、子供達を自然にいざなうガイディングの師でもある。

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子供達をブナ林に案内中の、在りし日の工藤氏(最奥のベージュ色の帽子)
(2014年6月、山形県朝日少年自然の家行事にて撮影)

もう10年以上前。
右も左もわからぬまま、御縁があって山形県自然博物園のブナ林ボランティアガイドの機会を得た私。
初めは工藤さん率いるブナ林ガイドツアーについていって、知識だけではなく、その温かい人柄に魅了された。

植物など何もわからない私。
博物園では「あれってなんですか?」 「途中で青い実があったんですけど何なんですか?」と、質問攻めの日々だった。

そんな私に工藤さんは、~たしかあれはトチの木の花だったと記憶している~
「大滝くん、建物(博物園)の前、外にいって、みてきてごらん。」
と、実物を自分の目で確かめることの大切さを、それとなく教えてくれた。

あるシーズン、登山ツアーが盛りになる直前。
月山・姥ヶ岳の稜線を歩いていると、工藤さんと偶然出会った。
工藤さんは稜線に咲いている花、植物の様子を手帳に記録していた。
あれほど豊富な知識の陰には、地道な努力があることを教えられた。

斎場に入り、祭壇の遺影をみて 「ああ、もう2度と会えないんだ」と実感する。
月山朝日ガイド協会事務局・横山さんの弔辞を聴き、不覚にも涙がにじむ。

「漢とは、涙ではなく汗を流すもの」のはずだったのだが。 (←三国志のパクリです)

告別式が終わり、月山ガイドの方々と挨拶を交わし、会場を後にする。
激しい風雪の中、


Thomas Bergersen の『 Always Mine 』を車中に流しながら、工藤さんとブナ林を歩いた思い出を反芻する。

暖冬とはいえ月山にはこれから厳しい冬、そして春が来る。
また子供達とブナ林を歩けるよう、私も前をむかなければならない。

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