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快晴、そして雨

月曜日、夜。
会社から帰宅した後、昨日の火打岳から戻った後すぐ洗濯していたウェアはじめ装備をとりまとめ、車に押し込み、上高地にむけて出発。
JMGA(日本山岳ガイド協会)の資格更新研修のため、上高地に向かう。

一人で夜通し運転、体力は
Otokojuku
漢気でカバーするのが立正大学体育会山岳部(え? 僕だけですか? )、しかし睡眠不足はいかんともしがたく、上信越自動車道で何度も蛇行運転しながら(おまわりさんごめんなさい)、翌朝7時、沢渡バスターミナル駐車場に到着。

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快晴の下、穂高方面を眺める。
かっぱえびせんじゃなかった河童橋は閑散とした雰囲気。
6月、緑のいい季節でありながら観光客も少なく、好きな人には穴場な季節らしい。

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ニホンザル、子連れのサルも多くみられました。

汗ばむ陽気、この日松本や長野は35度の暑さ。

翌日は梅雨前線がバリバリ活躍して中部地方は大雨。
上高地の気温も14度。
アンダーシャツに夏用シャツ、さらにゴアの雨具を着用しても肌寒い。

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本来の静けさの大正池。

完全装備の私達ガイド連中が歩いていると、サンダル履きや半袖姿の観光客と多くすれ違う。

この違和感、中央蔵王の刈田岳を完全フル装備で登った時と同じ感覚にとらわれる。

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研修中、どうしても撮影したかった「ベニバナイチヤクソウ」。
山形では、蔵王、しかもスキー場周辺の中腹でしか見たことがありません。
上高地では梓川の川岸に群生してました。観光地とはいえやはり環境は山深い。

同じく研修を受けたガイドの皆さま、お疲れ様でした。

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朝の憂いと火打岳

湯殿山に引き続きお声がけいただいて、月山エコプロの火打岳ガイド山行にサブガイド参加。

道の駅「尾花沢」6時集合のため、朝4時前に起床し出かける準備をするが、階下のリビングで娘が泣いている。
美術部の娘、どうも課題の絵が上手く書けないらしい。彼女は昨晩から寝ていない。
もう中学生の娘、困難にぶつかっても、もう自分自身で解決していくしかない年頃だ。
父親の私には声をかけてやることしかできない、もどかしさ。
付き添っていたカミさんから、「出発していいよ」と促され、自宅を出る。
自宅から道の駅「尾花沢」までは近くは無い。
運転しながら、どうしても娘の事が気にかかる。

集合場所でメインガイドの真鍋さん、クライアントの皆様と合流した瞬間にはスイッチが入り、娘のことは忘れることにする。

最上町の親倉見(しぐらみ)登山口から、神室連峰・火打岳を目指す。
槍ヶ先というピークに登り、そこからアップダウンのあるヤセ尾根をたどるルート。

長期予報では高気圧に覆われているはずだったが、南方に現れた低気圧の影響だろう、どんより曇った天候、山稜は厚いガスに覆われている。
ひたすら登ったピーク、槍ヶ先では風も吹き、皆でウェアを着用。

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標高は1300mに満たないものの、豪雪地帯で冬季は雪庇が発達、稜線は削られ、ヤセ尾根が特徴的な神室連峰。

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稜線にでて正直驚いたのは、先週までの温暖な天候のおかげか、ニッコウキスゲが花咲いていたこと。

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手の届かない断崖はシラネアオイの群生。
ニッコウキスゲとシラネアオイの共演。

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アップダウンのある稜線を皆さんに頑張っていただき、たどりついた火打岳。
残念ながら周囲はガスガス。
本来ならば豪快なヤセ尾根と稜線の大パノラマがみられるはずなんですが・・・
そこはメインガイドの真鍋さんの絶妙なトークで盛り上がる。
サブの私は、最後尾を歩く酒田からのお二人に花の名前を教えながら歩く。

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地元・最上町から参加のSさんご夫妻が、わざわざ冷凍してパーティー全員分担ぎ上げて差し入れて下さった「笹餅」。蔵王のいが餅に似てますが、本物の笹を使い、季節商品とのこと。激ウマでした。Sさんごちそうさまです。

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風の穏やかな火打岳山頂で昼食休憩をとり、再び稜線を登り返す。
槍ヶ先がやけに大きく見える。
下山途中の池ではモリアオガエルやクロサンショウウオの卵の観察会。
普通のツアー登山と異なり、そうした穏やかな時間を過ごせるところが月山エコプロの山行の特徴。
約8時間の行動、皆さんお疲れ様でした。

下山後は皆で最寄りの温泉に行く。
入浴を済ませ、温泉のロビーで自宅に電話。
娘はやはり課題の絵に失敗したことを苦にしていたらしく、教師に相談の上、締め切りが延びたらしい。
今は普通に過ごしているという。

サブとはいえガイド山行が終わった安堵感と、家庭での憂いが消えたことでほっとする。
娘と息子の年齢からいって、こんな日々が続くことを予感しながら、自宅へと車を走らせた。

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神室通い

今日から2日続けて神室連峰。

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山全体がしっとり。

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地上天気図では高気圧に覆われているはずが、寒気が流入しているのか最上地方はどんよりと曇っている。
涼しすぎるほどの気温だが湿度は高く、急登に汗を絞られる。

休憩中は、新緑から夏山の緑に移ろうとする木々の姿に目を向ける。

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山の中はエゾハルゼミの大合唱。

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シャクナゲは、ちと早かったようです。

午後は自宅で身体を休め、明日ふたたび神室の山へ。

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雪解け水の彼方

日曜。
山形県朝日少年自然の家で来月予定されているカヌーイベントの下見に参加。

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月山山麓・寒河江ダムのダム湖にはカヌー競技場が整備されている。

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搭乗するカヌー。
筆者は大昔にファルトボートで最上川を下った経験があるだけ、最近は会社の仕事で水質調査のため、溜池でチョコチョコとカヌーに乗った程度の初心者同様。
今回の下見は、月山朝日ガイド協会でもお世話になっている細谷さんを講師に行われた。

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ダム湖をしばらく漕いで、月山の雪解け水が流入する沢筋に上陸。
来月の水温む頃、子供達を遊ばせる予定。

ネコヤナギだろうか。
みんなで砂州に立っていると雪のように綿毛が舞い降りてくる。

6月の水はまだ冷たい。
激しい温度差のためか、水につけていた手指が猛烈にかゆくなる。

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ダム湖にカヌーで浮かびながら、寒河江ダム名物「112mまで吹き上がる噴水」を皆で眺めました。

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子供たちが沈した場合に備えて、細谷さんから現場対応の方法をレクチャーしてもらう。

少年自然の家の女性職員Tさん、実は国体でも活躍したバリバリの競技カヌー選手。
ふだんのデスクワークの時と違って輝いて見えますな。。。

さて本番のときには安全確保して子供達を迎えられるよう頑張ります。

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中国当局、外国人による2017年秋チベット側の登山を規制

 スペインのDesniverとシンガポールメディアで微妙に報道内容が異なっていますが、中国当局が今年2017年秋シーズンのチベット側の登山を規制する模様です。
 原因は、今春に意図的に違法越境して行われた、ポーランドのアダム・アダムスキーによるチョモランマ南北縦走が影響したものとみられています。
 
El Gobierno chino cancela los permisos a las montañas del Tibet para este otoño by Desnivel 2017.6.8

中国将禁止外国登山客 今年秋天从西藏攀登珠峰 by Cannel8news 2017.6.8

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Desnivel ウェブサイトに掲載された、中国チベット登山協会の告知文書

シンガポールメディアでは、今秋禁止されるのはチョモランマ北面、外国人のみで中国人登山者はOKと報じられてますが、Desnivelではチベット側全般と報じています。
 今回の中国当局の措置でさっそく影響を受けているのは、スペインのカルロス・ソリアで今秋予定していたシシャパンマ峰遠征をキャンセル、ダウラギリに目標を切り替えたとのこと。

 捕捉しますが、エベレスト/チョモランマ登山において、なんらかの理由で入国許可を得ず中国側に下りちゃったあははは~ん、とういうのは過去にも数例あります。

参考サイト 伊のシモーヌ・モロー、中国から国外退去処分 by 当ブログ2006.5.29

2009年のシモーヌ・モローもネパール側からエベレスト登頂後、チベット側に下降。このときはシモーヌ・モローは国外退去処分で済みました。
年は忘れましたが、エベレスト西稜を登山中のベルギー人ジャン・ブルジョワ氏は滑落事故でチベット側に落っこちたものの、幸運にも軽傷で済み、そのままチベット側に入り、おとがめなしでネパール側に引き渡されていました。

今シーズンのアダム・アダムスキー氏の例は意図的な違法越境ということで中国当局の逆鱗に触れた模様。Desnivel誌は2018年シーズンはさらに規制が厳しくなりそうと論評しています。

 現実問題として、ヒマラヤ登山には各国の入国管理法という法律が関わっています。
 その国の政治体制にいかに問題があろうと、法は順守しなければなりません。
 ヒマラヤの無許可登山を自慢気にインタビューで語るキチガイ爺が日本にもいるようですが、無許可・違法登山の結果が現実として後々に続くクライマーたちの大きな障害になることを知るべきでしょう。

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よく食べ、よく眠る マーゴ・ヘイズの場合

 今年2月、スペイン・シウラナの『La Rambla』 (9a+/5.15a) を登り女性クライマーとして最高グレードを更新した、アメリカのマーゴ・ヘイズ( Margo Hayes 19歳)。

 現在はクライミングに専念するためとフランス語習得を兼ねて、フランスでアパート住まいです。
 その生活ぶりを、アメリカの女性健康雑誌『SELF』が取材しました。

What It’s Like to Be a Professional Rock Climber at 19 by SELF 2017.5.11
(19歳でプロクライマーになるということ)

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マーゴ・ヘイズ近影(Photo by Clayton Boyd/The North Face)

 マーゴ・ヘイズの生活に関する記事を要約すると、次のとおりです。

 お気に入りの朝食はシンプルに、炭水化物とタンパク質をたっぷりと。
 いつもはオート麦またはオートミールとプロテイン。お気に入りのレシピは、アーモンドミルクと亜麻仁(フラックス)、一晩置いたオートミール。朝食を作る気分にならないときは、プレーン・オートミールまたはVega社のプロテインを飲む。味はいつもチョコレート味。

 通常のクライミングトレーニングに加えて、フランス滞在中はウォーキングが日課。ジムにも、学校の授業にも、食糧の買い出しもぜんぶ歩いて行く。毎日5~10マイル(8~16km)は歩く。

 ランチや夕食時には、文字通りリラックスしているマーゴ・ヘイズを見ることができるだろう。
 マーゴ・ヘイズの夕食は大量のサラダ。本人曰く「初めて夕食一緒にする人は「あなたそれ食べるの?」って思うでしょ。」
 サラダの内容はサーモン、チキン、玄米、キノア(南米産の雑穀)に加え、特に好物なのはアボカド、チアシード、サツマイモ。
 今住んでいるアパートは狭いので、サーモンをキッチンで調理したら数週間匂いがとれず困った。

 コンペに備えて重要視しているのは睡眠。そのためにSNSも遠ざける。
 また意識して多めに水を飲む。
 幼少のときに母親の友人から手ほどきを受けた「瞑想」が精神を集中することに役立っている。コンペの際に精神集中するだけでなく、心身の調子を上げるのに役立っている。
 「(瞑想は)私にとって素晴らしいツール」。

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コンペでのマーゴ・ヘイズ(Photo by Greg Mionske)

チョコ味のプロテインにサラダ好き、19歳にして瞑想をもちいるマーゴ・ヘイズに注目です。

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月山・湯殿山 アプローチ交通情報 【2017年6月現在】

湯殿山行きバス情報

 今年から湯殿山~鶴岡駅間の路線バスが廃止となり、車を持たず公共交通機関頼りの登山者には月山~湯殿山神社ルートのアプローチが不便になりました。
 
 路線バスの代替として、庄内交通がシャトルバスを6月から運行開始しています。

 鶴岡駅から羽黒山と湯殿山を結ぶ「鶴岡観光しゃとるバス」のご案内 庄内交通「お知らせ」

 月山・羽黒山・湯殿山バス運行表(PDFファイル 5.8MB)

 シャトルバスの運行日は6月3日(土)~10月29日(日)まで。
 よくよく運行表をみますと、鶴岡駅8:57発→湯殿山着10:14、湯殿山発13:30 or 15:55発→鶴岡駅17:32着 と、登山の往路のアプローチには遅い時間帯になっています。
 このような交通機関もある、とご参考までに。

乗り合いタクシー「月山ライナー」運行
 
 月山の姥沢口がある西川町では、町内3地区(志津温泉、月山沢、間沢)の宿の宿泊利用者限定かつ予約制という条件付きで、乗り合いタクシー「月山ライナー」の運行が始まりました。
 この乗り合いタクシーは従来のバス乗り継ぎに比較して、山形新幹線・山形空港の飛行機便に合わせたダイヤで運行されており、待ち時間が少なく済むのがメリット。
 山形空港・JRさくらんぼ東根駅から月山山麓の3地区(志津温泉、月山沢、間沢)を往来し、料金は1人2000円・所要時間1時間。
 詳細は月山朝日観光協会ウェブサイト左のバナーから または電話0237-74-4119まで。

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菖蒲たたき 山形県西村山郡大江町 左沢四区

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金曜。
東京に日帰り出張。山形新幹線の最終便で帰る。
東京駅のホームの隙間から、不夜城のような東京のビルを眺める。

土曜日、公休。
溜まった原稿書き。
残念ながら、山岳雑誌のガイド記事執筆・・・などではなく、社内報の原稿二つ抱えている。あーブログの戯言書く程度に日本語も怪しいのに。

日曜日。
予定していたガイド山行は催行人数に至らずキャンセル。
朝のランニングを終え、再びはかどらない原稿書き。
その隙間をついて、大江町で開催される「菖蒲たたき」を見に行く。

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大江町の左沢四区、左沢駅前を車で移動すると、民家の前に菖蒲が無造作に置かれているのが目立つ。

狭い路地で、法被姿の子供たち、大人たちが何かの塊を中心に集まっている。
この左沢四区の「菖蒲たたき」、他の地区でみられるような棒状の菖蒲を地面にたたきつけるのではなく、俵状に編んだ菖蒲を集団で地面にたたきつけるのが特徴である。
まずは動画をご覧あれ。

行列のはじめに女性陣が先行し、御神酒をふるまい、菖蒲湯用の菖蒲を配り、御賽銭を預かる。
そして四区の各家庭を一軒一軒廻って「菖蒲俵」を地面に打ち付けるのだ。

口上は、『 5月の節句 菖蒲たたき ワッショイ ワッショイ 勝ったー勝ったー とても四町内にゃ かなうまいかなうまい ジャガホイ ジャガホイ 』

地元の方いわく、この「菖蒲俵」をまたいで歩くと叱られるという。地面にたたきつけるという行為は、五月という農業にとって最も大事な時期、神様に御成り戴き、豊作を祈願し、神と人が交わる神事であるという。

一昨日訪問した、無機質なビルが立ち並び、金と欲、経済と効率性に支配された東京。

そこから新幹線で三時間、神と人が交わろうとして人々が地面をたたきつける風土、山形。
たたきつけられた菖蒲が香りを放つ左沢の街並みを、私はしばらく眺め続けた。

参考文献: 山形県西村山郡大江町左沢四区著『菖蒲たたきは神の道』平成9年発行

参考サイト:山形県東根市 藤助新田 菖蒲叩き by 当ブログ2015.6.7

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