曇天を突き抜けて。
山形県朝日少年自然の家主催事業「チャレンジキャンプ2017」の月山登山引率を、今年もご指名いただく。
あいにく7月下旬から日本海岸某所の現場に日帰り・通いで勤務。
朝6時に家を出て、帰宅は20~21時という生活。
息子の通う小学校のPTA行事の準備、息子にせがまれカードゲームの対戦相手等々をこなすと、平日の自分の時間は約1時間。
その間に月山登山の準備を進める。
今年はここ数年に比較して残雪が多い。
7月30日、ようやく確保できた休日に月山に下見に入り、雪渓の様子を確認。
雪渓の状況により、歩くコースを変える必要があるためだ。
子供達が感じるであろう高度感などを確かめるため、他の登山者には怪訝な顔をされながら、姥ヶ岳、牛首各所の雪渓を何度も登り降りして確かめる。
朝日少年自然の家・夏キャンプ月山登山の場合、私は前日入りを原則にしている。
参加する子供達の様子を確認するためだ。
当日も現場作業を終え、帰宅したのは19時40分。
それから家族と夕食を共にし、装備を再確認して出発、高速道路を使ってチャレンジキャンプ会場の月山・志津キャンプ場に到着できたのが21時45分。
ちょうどスタッフ・ミーティングの真っ最中で子供達の様子を伺うことができた。
この日は現場疲れもあり、用意していただいたテントに1人で爆睡。
翌朝4時半、いつものように観天望気のため外に出る。
月山は灰色のガスの中。
熱中症対策を前提にした装備に、手袋など子供達の防寒対策のスペアを加える。
キャンプ場を出発。
姥沢リフト下駅にバスが到着すると、灰色のガスが晴れて強い日差し。
私たちは雲海の上に来たのだ。
スタッフみんなで急遽、日焼け止めを塗りまくる。
姥ヶ岳山頂の木道で休憩。庄内側に流れ落ちる雲海をみんなで眺める。
「あっ!天使の羽根みたいだっ!」
子供達には、絹層雲はそう見えるらしい。
サポーター仲間、学生サポーター、自然の家職員の皆様、多くの方々のおかげで今年も無事登頂を果たし、時折冷たい風が吹く山頂でお昼。
キャンプ場に戻ってからも、大事そうに雪渓の雪を手にしていた女の子達。
子供達もおなかぺこぺこです。
昨年、一昨年はキャンプ場帰着後、トイレで吐いていたりテントに横になる子供達がいたので注意深く観察していたが、今年の子供達は皆元気で一安心。
毎夏恒例の写真。
大鍋一杯の豚丼具材は、子供達の食欲でこうなりました。
ボンファイヤーにて。
子供達とマイムマイムを踊り、元職員の工藤さんにお誘いいただき、「肝試し」の脅かし役にまわる。
今年もおかげさまで子供達と一緒に月山から無事下山できました。
不慣れな登山で班付サポーターの大任を果たしてくれた学生の皆様、サポーター仲間、職員の皆様には深く感謝申し上げます。
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コメント
みんな笑顔で全日程終了しました。
天気に恵まれ、楽しいチャレキャンでした。
山、川とサポートありがとうございましたm(__)m
投稿: かず | 2017.08.07 18:28
かず様
今年も大変お世話になりました。
収集した気象情報では「曇りがち」というイメージしかもてなかったのですが、当日は雲海の上で行動でき、今年は本当に天候に恵まれたと思います。
イカダは水深が浅くて後半も大変だったのではないでしょうか。フル出動でのサポートお疲れ様でした。
今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。
投稿: 聖母峰 | 2017.08.09 19:48