« デニス・ウルブコ、独断・単独でK2アタック開始 | トップページ | 本日よりしばらく »

デニス・ウルブコ、冬季K2登頂を断念、下山

隊長クシストフ・ビエリツキにも何も語らぬまま、単独で冬季K2山頂を目指したデニス・ウルブコ。

その結果は、悪天・強風に阻まれ登高を断念。

2月26日、ウルブコはBCに帰着。
BCに帰還後は誰とも話をすることもなく、自分のテントに引きこもっている。

そんな姿を、TVP(ポーランドテレビ、ポーランドの公共放送局)が8秒間の動画で伝えています。

Denis0226
2月26日、BCに帰着後、自分のテントに引きこもるデニス・ウルブコ

Niesforny himalaista wrócił do bazy. Z nikim nie chciał rozmawiać [WIDEO] by TVP.INFO 2018.2.26
(当該サイトを開くと自動的に動画が開始・音声が流れるので注意)

登頂失敗に終わったデニス・ウルブコのトライについて、隊長のクシストフ・ビエリツキは失望の意を隠せませんでした。

„Znam Denisa od wielu lat, nie sądziłem, że do tego dojdzie” by TVP.INFO 2018.2.25
(当該サイトを開くと自動的に動画が開始・音声が流れるので注意)

2003_k2
2003年、共に冬季K2にトライしたウルブコ(左)、ビエリツキ(右)

25日、TVPの報道によればビエリツキはこう語っています。

『私は長年にわたりデニスを知っています。私達は友人です。だが今回のような事が起こるとは予想しなかった。何より残念なのは、デニスは最初のキャンプで仲間に止められた際、私は彼と話したいと思っていたが、彼は私と話をするつもりはないと語ったという。私にとっては苦痛なことです。

 一方、私は彼の行為を少しだけ理解しています。時には私もソロをやりました。(訳者注・93年にシシャパンマ南壁を単独登攀している) しかし、ここでは私たちはチームなのです。彼は遠征に招かれた立場だ。

 彼は最強の登山家の一人です。けれども、彼は誰もが危険にさらされていることに気づかなかったのか?隊員2人が支援する準備をしていましたが、彼がデニスを支援する際に「何か」が起こるとどうなるか?彼はそこに考えが及ばなかった。

 今回のトライは、私たちの関係を犠牲にしてまで、2月末までにK2に登頂することが、.彼にとって素晴らしいことだったのでしょう。 』

----------------------------------------

しかし、ここでは私たちはチームなのです。

と語るクシストフ・ビエリツキ、ウルブコの行為に理解を示しながらも、隊長としての立場、そして自身の長年の登山経験からの苦しい胸の内が伝わります。

前回の記事ではあえて私の個人的見解は述べませんでしたが、大学山岳部という一見「縦社会」のように見えながら、『遠征では先輩後輩関係ない、他人の脚を引きずり下ろしてでも自分が登れ』と説教を喰らった私も身にしみてますが、個性の強いメンバーの集う登山隊は焼き肉定食もとい「弱肉強食」の世界です。

私もウルブコの行為を理解はしますが、今回はクシストフ・ビエリツキの老練さを支持します。

むしろ単独で山頂アタックを強行しておきながら、冷静に生還を果たしたところが、やはりデニス・ウルブコといえましょう。

登山隊は引き続き、3月の頂上アタックを目指して活動中です。

|

« デニス・ウルブコ、独断・単独でK2アタック開始 | トップページ | 本日よりしばらく »

expedition」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: デニス・ウルブコ、冬季K2登頂を断念、下山:

« デニス・ウルブコ、独断・単独でK2アタック開始 | トップページ | 本日よりしばらく »