« 鳥海山LOVE第3弾 鳥海荘ラスク | トップページ | クルコノギ社 物語 »

獅子が舞う、人が舞う、米が舞う 【ワッパ舞 山形県鶴岡市 槇代地区】

平成30年5月1日、山形県鶴岡市 槇代地区の神事『ワッパ舞』を見学するため、槇代地区公民館を訪れる。

P9
槇代地区公民館

ワッパ舞とは、ワッパ(木製で円または楕円形の御飯容器)を米粒で満たし、そのワッパを両手に持ってアクロバティックな舞いを舞う神事である。
他の地区の神楽などの舞いとは全く異なる様式に、大変興味をひかれたのが訪問の理由である。

P10
神事を控える槇代地区公民館。
両脇には神社関係者、地区役員、当屋のご主人が座り、手前の座席は一般観覧席となる。

開始予定は11時15分、1時間ほど早く到着した私が「ごめんください」と公民館に入ると、幸いなことに当屋(行事を取り仕切る当番の家)の奥様と出会う。

そもそも槇代地区の『ワッパ舞』は観光イベントなどではなく、地元の人による地元の人のための「神事」である。
わざわざ山を越えて山形市から来た私は完全な余所者であるが、そんな私を奥様は温かく迎えて下さいました。
村山民俗学会の会員で見学に来た旨をお話すると、奥様が地区会長、氏子代表、当屋のご主人と面会させてくれました。
そのおかげで、下座に座っていたのだが「どうぞ前で見学して下さい」と、一般観覧席の最前列に招かれる機会に恵まれる。
当屋の奥様から伺った話では、当屋は3軒共同で担当、ワッパ舞は米が多く散らばるほど豊作とされる舞い、とのこと。

神事が始まるまで、神棚を見せていただく。
Dsc00076
米、山の恵み、御神酒が捧げられた神棚。

P22
米は豊作祈願であり、豊かさの象徴である。

Dsc00079_2
神事の直前、舞いに使われるワッパに米が入れられる。銘柄はもちろん庄内米です。

11時20分、大鳥神社の神主による神事から始まる。
11時40分、獅子舞が始まる。

P13
さきほどまでの厳かな神事とは対照的に、最前列に座る私の背後からは「はやいぞ!」 「よしいいぞ!」 「まだだ、まだだ!」と、激しい掛け声が飛ぶ。 皆さん「獅子舞OB」なのだろう。

P1
獅子舞が始まって20分、休憩が入る。応援の方々が一斉に麦茶やビールを持って駆けつけていた。

P3
獅子舞が終わりに近づき、舞い手の2人が獅子頭を外す。
観衆の女性から「いいおどごだっ!」と声が飛ぶ。(動画4分45秒)
この神事が一種の「通過儀礼」を果たしているようだ。

12時25分、ワッパ舞が始まる。
P14
両手に米粒で満ちたワッパを持ち、舞いが始まる。

P4
動きが激しくなり、ワッパから米粒が空中に弧を描いて飛び散っていく。
そのたびに掛け声が入る。
飛び散る米粒が多いほど、豊作の祈りが込められるのだろう。

P5
最初はゆっくりと、次第に動きがアクロバティックになり、後方でんぐりがえしも展開される。

P15
さきほどの獅子舞もそうだが、舞いの最中に御祝儀が投げ入れられる。時には大量の小銭がそのまま投げ入れられる。 獅子が舞い、人が舞い、米粒が舞い、銭も舞う。

P17
最後に子供達によるワッパ舞も披露される。地元・温海小学校に通う小学生たちだ。
舞い方は大人と変わらない。
子供ゆえ、米粒が大量に飛び散るが、そのたびに観衆の大人達から「いいぞ!」と温かい声援がとぶ。

P16
激しくも温かい声援を送る地元の皆さん。

P19
最後に神主による祈祷が行われ、神事は終了。

P18
子供達が使ったワッパ。大人の舞で使われる物より一回りミニサイズ。

P12
当屋の奥様から、「これ食べて下さい」と渡された2つのおにぎり。帰路の車の中で大変美味しくいただきました。

余所者の見学者の私を温かく迎えて下さった、槇代地区区長、氏子代表、当屋の皆様、槇代地区の皆様にあらためて深く感謝申し上げます。

槇代地区 ワッパ舞 平成30年5月1日の行程
11:20 神事開始
11:32 玉串拝殿
11:40 獅子舞始まり
12:00 獅子舞休憩 12:05再開
12:20 獅子舞終了・休憩
12:25 ワッパ舞 始まり
12:38 ワッパ舞(大人)終了
12:43 ワッパ舞(子供)始まり
13:00 ワッパ舞(子供)終了
13:30~ 直会

|

« 鳥海山LOVE第3弾 鳥海荘ラスク | トップページ | クルコノギ社 物語 »

民俗・風土」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 獅子が舞う、人が舞う、米が舞う 【ワッパ舞 山形県鶴岡市 槇代地区】:

« 鳥海山LOVE第3弾 鳥海荘ラスク | トップページ | クルコノギ社 物語 »