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カザフ民族音楽演奏会 -父に学んだ民族の心- in 小樽

ストレスフルな現場作業の1日が終わる。
ウィークリーマンションで着替え、小樽市内のcafe thrid placeで開催される『カザフ民族音楽演奏会 -父に学んだ民族の心- in 小樽』ライブに行く。

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父に学んだ民族の心、というサブタイトルに(なんか大層なサブタイトルだなあ・・・)と思いつつ会場のカフェに到着。

ライブ主催のNPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ代表の西村氏に手渡されたチラシを見て、あれ?
今日の演奏者である若者ブケンバイ氏の父親であるクグルシンという名前に記憶がある。
 
 なんと今から9年前の2009年、私、演奏者の父親であるクグルシン氏の演奏を、本日と同じ西村氏の司会で聴いていたのでした。
 そのときの会場は福岡。やはり長期出張中で北九州市のウィークリーマンション住まいで、仕事終わってからライブを聴きに行ったのでした。

 あれから9年。ちょうど私が人事異動で今の職人気質あふれる現場作業部門に配属になった年。
 仕事でも山でも自分の家族にも色々ありましたが、親子二代でカザフ族の音楽を聴けるとは、巡り合わせでしょうか。

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演奏するブケンバイ氏。
現在24歳、モンゴルで高等教育を受け薬剤師である。
歌と音楽は趣味の領域で続けたいという。

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NPO法人しゃがぁ代表・西村氏による楽器ドンブラの解説。
ギターなどと異なり、1本の弦を折り返して2本弦の楽器に造られてある。そんなシンプルな造りから多彩なメロディが奏でられる。

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ドンブラに付けられている装飾品ウキ。オオワシミミズクの羽根で出来ている。羽根の反り具合がコーランのアラビア文字に似ていることからお守りとして用いられている。

私はカザフ語やモンゴル語は理解できないが、歌詞は西村氏によって解説され、ブケンバイ氏の演奏と歌の世界に浸ることができる。

高等教育を受けたわけでもない遊牧民たちが、何故このような詩的な歌詞を紡ぎ出すことができるのだろう。

その一方、西村氏の解説によればカザフ族の遊牧生活で父親に求められるのは『力』。
いつくるかわからない「敵」、大自然の猛威に抗って生きるためには、父親には『力』、危機を乗り越える知恵が求められ、それが全て。悪人だろうが善人だろうが『力』が優先される世界だという。

私のように悩み戸惑う父親像など、すぐ野垂れ死にする運命なのだろうか。

演奏者ブケンバイ氏の最も好きな歌が「教訓歌」という、人生訓を歌った歌らしい。
その中で、即興で歌を作ることに素晴らしい才能を持つカザフ族は、こんな意味の歌詞をのせている。

 言葉というものは危険なものだ。
 たった1つの言葉が人を傷つける。
 お前が謝っても、相手が許しても、人を傷つけたことはトゲの様に残るのだ。

あ゛あ゛~
今までブログで好き放題書いていてごめんなさい、と思う一方、余所の人間との接触が少ない遊牧民だからこそ、言葉の力というものを知り尽くしているんだろうなあと考えさせられる。

ストレスフルな仕事の日の夜、美しい旋律の中で考えさせられ、時には何も考えずに旋律に耳を傾ける日でした。

NPO法人しゃがぁが公開しているクグルシン氏、ブケンバイ氏親子演奏の動画がこちらです。

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