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アンジェイ・バルギエル(Andrzej Bargiel)、K2山頂からのスキー滑降に成功

 パキスタン現地時間7月22日12時、北日本海外登山研究会K2登山隊メンバー6名がK2登頂に成功しました。おめでとうございます!

 さらに歴史的な一報がポーランドメディアから伝わりました。
 ポーランドのスキー登山家アンジェイ・バルギエル(Andrzej Bargiel 30歳)がK2山頂からのスキー滑降に成功しました。

Andrzej Bargiel z historycznym wyczynem: Zjechał z K2 na nartach! Nikt wcześniej tego nie dokonał! by RMF24 2018.7.22

Bar_2
アンジェイ・バルギエル(Andrzej Bargiel)

K2ski
滑降のライン

アンジェイ・バルギエルは現地時間の22日11時にK2山頂に到達、12時に滑降を開始、核心部とみなされていたボトルネック(60度超のクーロワール)を突破、アブルッツィ稜、バスクルート、メスナールート、ククチカ・ピィオトロスキルートをつなげてBCに帰着したものです。

K2スキー滑降史

2001年、3度目となるK2遠征でイタリアのハンス・カマランダーが山頂からアブルッツィ稜経由でスキー滑降を試みるも、400m滑ったところでコンディション、さらに韓国人クライマーのレスキューに関わったことから滑降を断念。カマランダーいわく、「誰かが成し遂げるだろうが、それには多大な経験と運が必要だ。自分は44歳で再挑戦は難しい。若い世代のために夢は残しておくよ」

2009年、アメリカのデビッド・ワトソンが8351mからC3、7351mまで滑降、黒いピラミッド~ハウスのチムニーをクライムダウンし6400mから5100mまで滑降。

2010年、スウェーデンのフレデリック・エリソンがバスクルート経由で7800mから5100mまで滑降。その後ボトルネックを登攀中に転落死を遂げる。

2011年、ドイツのルイス・スティツィンガーがバスクルート経由で8050mから5100mまで滑降。これが今までの最長滑降記録となっていた。

Balrun
ポーランドのランニングイベントでのアンジェイ・バルギエル(エルブルス山スピード登頂世界記録保持者)

アンジェイ・バルギエルは10代後半からスキー登山競技で頭角を現し、2013年シシャパンマ中央峰山頂から滑降、2014年マナスル山頂からの滑降、2015年ブロードピーク山頂からの滑降を果たしました。
2016年にはワンシーズンでパミールのレーニン峰、コルジェネフスカヤ峰、イスモイル・ソモニ峰、ハンテングリ峰、ポベーダ峰登頂、スキー滑降を果たし高所クライマーとしても強力な能力を発揮しています。
昨年2017年にはエギーユ・デュ・ミディ北壁を滑降、K2滑降目指して経験を積んでいました。

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