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リック・アレン、ブロードピークで救出さる ~ドローンが伝説を作る日~

難峰ナンガパルバット峰で未踏を誇ったマゼノリッジの完登者であるリック・アレン(Rick Allen)が世界第12位のブロードピークで滑落遭難、一時は死亡とみなされたものの、無事救出されました。

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マゼノリッジ登攀後のサンディ・アラン(左)とリック・アレン(右)

Mountaineer Rick Allen was feared dead on Broad Peak, but a DJI Mavic Pro drone found him alive by Dronedj.com 2018.7.16

今夏、リック・アレンはマゼノリッジのパートナーであるサンディ・アランと共にブロードピークに遠征、その途上で滑落、一時行方不明となったもの。

無事救出されたという報道は即時に各国のクライミングサイトに流れましたが、その救出に高所用のドローンが大きな役割を果たしたことが続けて報じられました。
本件では高度8400mでドローンが飛行、滑落したリック・アレンを発見したことにより、無事救出につながったとのこと。
ちなみにこのドローンは、今夏K2のスキー滑降を計画しているポーランドのスキー登山家アンドレイ・バルギエル(Andrzej Bargiel)らが所有していた機体で、その兄弟であるドローンオペレーター、バルティク・バルギエル(Bartek Bargiel)が操縦していました。

 高高度を飛んだドローンにより8000m峰での遭難者の発見・救出に結びついた今回のケースは、今後の同様な事例においても大きな影響を与えるケースになりそうです。

 さて、筆者が思ったのは、ここ数日のスペインのDesnivelの見出し。

Des

リック・アレンがドローンによって発見・救出された報道と共に、41年前の1977年7月13日はダグ・スコットがバインターブラックで奇跡の脱出行を敢行した日として記事が掲載されています。

 もちろんドローンのような機材の進歩によって、それまで不可能視されていた8000m峰での捜索・救出活動が可能になったことは間違いなく喜ばしいことです。

 その一方、かつてヒマラヤ登山は外界とは完全に遮断された世界であった時代は、衛星電話やドローンの登場により、完全に過去のものとなりました。
 クライマーが両足を骨折しながらも這いつくばって下降を敢行、生還を果たし、人間の持つ生き延びる意志の強靱さ、素晴らしさを知ることとなったクライミングは、完全に『伝説』となる時代になってきているのでしょうか。

 筆者にとっては、ドローンが8400mという高高度を飛んだことよりも、ダグ・スコットの脱出行のエピソードを完全に過去のものにした、ということを思い、「ドローンが伝説を作る日」というサブタイトルが頭に浮かんだ次第です。

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