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ピオレドールロシア2018 ノミネート

ロシア山岳連盟が選定する『ピオレドール・ロシア』。
今年2018年の候補として、最終的に次の4隊がノミネートされました。

Шорт-лист премии "Золотой ледоруб России" by Alpfederation.ru 2018.11.17

コティン峰(Шайтанхана峰)4521m北西壁中央バットレス初登 6A 1300m
イワン・テメレフ、イゴール・スザルトセフ、アントン・カシェフニク、ティムール・アルディン・ケーレル
2018年7月22~25日
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キルギスタン キジル・アスケル南東壁新ルート 
エジゲニー・ムリン、イラ・ペニャエフ
2018年7月24~8月1日
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イネス・パペート、ルーク・リンデックが開拓したルートの左に該当します。

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きわどい場所でビバークしながらの登攀だったようです

4810m,峰(オデッサ峰) カペイカ・ルート開拓 6B 1000m
イワン・テメレフ、イゴール・スザルトセフ、アントン・カシェフニク、ティムール・アルディン・ケーレル
2018年7月29日~8月4日
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11ピッチめ登攀の模様

キジル・アスケル主峰中央バットレス 第2登 6B 1500m
ナガーエフ・R、マティニャン・A、トリコゾフ・M
2018年7月25日~8月3日
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16ピッチめ登攀の模様

当初はアバラコフ峰や劇的な救出作業が行われたラトックⅠ峰などの高所登山も含む13隊がノミネートされていましたが、今年はビッグウォールの4隊に絞られました。

毎年指摘していますが、ピオレドールロシアに関して日本はじめ西側諸国の山岳メディアはなぜかスルーしていますが、mountain.ruの該当記事をご覧いただければおわかりのように、ノミネートされたクライミングの詳細な報告・トポが共通した書式でPDFファイルで公開され、審査過程がなかなか表に出ない他のピオレドールと異なり、後進のクライマー達にとって参考になるシステムになっています。(隊によってはPDFファイル12MBとか巨大なので注意)
ピオレドールは競争ではないとか御託を並べる前に、こういった点は関係者に見習ってほしいものです。

2018年ピオレドール・ロシアの選定結果発表は12月1日の予定です。

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追悼 生亀知侑先生

Koutou
11月15日。
山形県立山形南高元教諭、山形県山岳連盟顧問の生亀知侑(いけがめ ともゆき)先生の訃報が、後輩から届く。

 私は山形南高校山岳部から登山を始めたが、体力の無い私は周囲に対して非常にネガティブな思いを抱くことになる。
 あえて書くが、生亀先生は尊敬の対象ではなく、むしろ反発と憎しみに近い感情を抱いていた。

 高校山岳部在籍当時、体力もなく、合宿でも常にバテていた私は、生亀先生にとって取るに足らぬ存在だったのだ。

 先生が先頭に立って国体・インターハイ登山競技出場の同期生を率いてランニングに出ている間、相手にもされなかった私はバーベルの重りや古テントを詰めたザックを背負い、学校近所の千歳山に1人で登っていた。近くの女子高運動部の生徒に嘲笑されながら。

 それにもめげず、なんとか食らいつこうと、生亀先生が提案した休日返上のトレーニングに参加してみた。社会人のランニング愛好会に混じり、山岳部同期の仲間と共に羽前山辺駅から山形市内の霞城公園までランニングするというトレーニングだったが、私はやはり皆に追いつくこともできず、大恥をかくことになる。

 山岳部同期や先輩に相手にされていなかった私は、非常にネガティブな思いを抱くことになる。
 「いつかこの俺が、OBも顧問も誰も成し遂げてない8000m峰に立つ。」、と。

 そのネガティブな思いを解消してくれたのは、立正大学体育会山岳部でやり直した「登山」なのだが、その顛末はここでは割愛する。

 そんな訳で、山岳部の顧問と生徒という関係でありながら、ついに私は先生に対して尊敬の念も親しみも感じることは一切無かった。故人に対して甚だ失礼ではあるが、はっきり書く。一切、である。

 生亀先生は社会科の教師であり、私は現代社会を学んだ。
 先生の授業は教科書とも受験とも関係の無い左翼がかった話に終始するため、一応進学校だった山形南高の生徒には不評であった。
 だが、私の考え方に影響を与えた、授業中の一言を今でも覚えている。

「本当の冒険家っていうのはね、山響を創設した村川千秋みたいなのを言うんだよ」

 村川千秋とは、やはり山形南高出身、山形はもとより東北初となるプロオーケストラ「山形交響楽団」を1972年に設立したオーケストラ指揮者である。
 音楽に詳しくない方でも、閉鎖的な地方都市・山形で、東北初となる交響楽団を設立するということの困難さはご理解いただけるだろう。

 先生の訃報を受け、高校山岳部の同期であり、日本山岳ガイド協会認定ガイドである吉田岳君とコンタクトをとった。
 私と吉田君の共通認識は、「高校時代に雪山登山を体験できたのはよかったね」ということだった。

 高校時代に雪山登山の基礎を学べた、というのは、他ならぬ生亀先生の存在のおかげである。
 当時は既に文部省から「高校生は冬山・岩登り禁止」の通達が出ていたはずなのだが、先生はかまわず私たちを本格的な冬山に連れ出してくれた。

 ストック2本を用いての深雪のラッセル、交代制で深夜に起床しカマボコテントの除雪。
 大学山岳部に通じる冬山での生活技術も、先生から学んだ。
 「冒険」という概念に関して、社会的意義を意識するようになったのも、先生の影響である。
 思い出したようにマラソン大会に出場するのも、実は先生のトレーニング方法の影響でもある。

 そうなのだ。
 かつて相手にもされずネガティブな感情を抱いていた私ではあるが、現在の私のベースになった体験には、先生の存在があったのだ。

 吉田君からの短い携帯メールを幾度も読み返し、それから私は弔電手配を始めた。

 不肖の生徒ながら、生亀知侑先生のご冥福をお祈り致します。

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帰ってきたファイブ・テン

全国代表者会議の目玉の一つは、なんといっても全国のガイドを相手にした販売ブース。

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今回はファイブテンの軽量シューズ「アッセント」をガイド向け価格でゲット。

かつて愛用していたガイドテニー、ソールが剥がれて以来、なかなか入手する機会が無かったのですが、今回再びファイブテンのシューズを入手。
東北は雪のシーズンを迎えますが、少雪地域の里山や来季はこれでバリバリ歩きたいと思います。

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八幡平・安比高原自然ふれあい集会2018

 八幡平・安比高原自然ふれあい集会2018、日本山岳ガイド協会の全国代表者会議を、今年は私の所属する東北マウンテンガイドネットワーク主管として取り仕切ることになった。

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東 北 黒 社 会 ではなく、黒のスタッフウェアで揃えた東北マウンテンガイドネットワークの面々。

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スタッフウェア調達に尽力いただいた石井スポーツ荒川社長、秋田の後藤ガイド、ありがとうございます!

 所属会の理事会では「勤務のため・・」 「長期出張で・・・」とサボっている私、今回は兵隊として頑張ろうと前日・第1日目の準備にまわる。

 私に与えられたミッションは、北は北海道から南は九州まで、日本全国から盛岡駅にお越し下さった参加者をホテル安比グランドのバスに誘導、会場へ送り出すこと。
 打ち合わせで、バス利用者は約80名、大型バス2台を送り出さなければならないことを知る。

 山形の田中ガイドと前日から打ち合わせし、当日は月山エコプロの真鍋ガイド、宮城の半田ガイドらと共に盛岡駅でお出迎え。

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 約80名もバス利用者がいると、「飛行機が遅れた」 「参加日を取り違えていた」などなど様々な事情の方もおられる訳で・・・
 責任者を任された割に優柔不断な私ですが、バリバリ爆進する田中ガイドが組んでくれたおかげで、どーにかこーにか参加者皆様をホテル安比グランドにお送りする。
 当日参加されたガイドの皆様、パタリロみたいな顔でウロウロしてたのが私です。盛岡の寒空の下、お待たせしましてどうもすみません。

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自車で集合したガイド含め、約260名のガイドの皆様が参加してくださいました。

翌日はどうしても外せない仕事があり、私と福島の安部ガイドは夕食兼懇親会を前に退出。
我らが東北マウンテンガイドネットワークのスタッフの皆様、おつかれさまでした。

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メルケル首相が飲むワインは、

 今秋ドイツにおいて、「ワインがいかに外交と政治史に影響を与えたか」をテーマにした本『Mit Wein Staat machen』が出版されました。

Was Wein und Politik miteinander zu tun haben by BR24 2018.10.20

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1951年10月、カールスルーエで開催されたCDU(ドイツキリスト教民主同盟)会議でワインと共にジャーナリストと語るアデナウアー首相

 記事は「なぜアデナウアー(筆者注:西ドイツの初代首相でソ連との国交を開いた)はソ連にワインを送ったのか?」という興味をそそるタイトルで始まります。
 アデナウアー首相は意図的に各種ワインを食事会の演出に用い、歴史的なソ連訪問時では大量の各種ワインを持ち込み、ソ連側から大歓迎されたとのこと。
 ソ連側もグルジア(現ジョージア)産ワインで歓迎し、その見返りとしてドイツ大使から外交上のアドバイスを受けるなど、まさに「酒は人間関係の潤滑油」とはよく言ったものです。

 著者のKnut Bergmann氏は連邦大統領府に勤務、その経験を生かして今回の著書が世に送り出されました。

 ちなみに記事でも紹介されてますが、現メルケル首相は親しいラインホルト・メスナーとの夕食で赤ワインを好むとか。
 日本のメディアでは選挙の惨敗続きで苦境が伝えられ、メルケル首相の暗い表情ばかりが報道されていますが、心から美酒を楽しめる穏やかな日はいつになるのでしょうか。

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トレーラー日和

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11月3日、祝日なれど休日出勤。
職場の若い仲間達の依頼で、工事機械搬出のため1人でトレーラーを運転して山形から岩手往復。

快晴の東北自動車道を北上。
蔵王連峰を越え、泉ヶ岳、栗駒、焼石、早池峰、そして岩手山。
うっすら雪化粧した東北の名峰が眺め放題。(もちろん安全運転です)

次回はプライベートで岩手山を望もう。


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