笑顔の行方
2017/2018の冬季シーズンにK2を目指したポーランド隊。
登山活動中、ナンガパルバット冬季登頂を目指して遭難したエリザベート・レヴォル、故トマシュ・マツキェビッチを救出するため活動した功績により、ポーランド五輪委員会より「フェアプレイ賞」が贈られることになりました。
Nagoda Fair Play PKOI dla uczestnikow zimowej wyprawy na K2 by wspinanie.pl 2019.5.10
筆者にとって印象的なのは、ポーランドの一般メディアが伝えた次の画像ですね。
デニス・ウルブコ(左)とクシストフ・ビエリツキ(右)
このポーランド冬季K2隊は、デニス・ウルブコの離反・単独による頂上アタックという話題で世界の一般メディアが取り上げ、クライマー達の意図せざるところで話題となってしまいました。
筆者はその後のポーランド隊の動向を調べるべく、ポーランド一般紙の有料記事もPaypalでカネ払って調べたりしてましたが、やはり注目されているのでしょう、昨年ポーランドでの山岳シンポジウムで同じ会場に、隊長であるクシストフ・ビエリツキ、無断で単独アタックを強行したデニス・ウルブコが同じ会場に現れたことが話題になっていました。しかし二人はさほど会話もせず別れたとのことで、二人の友情の行く末が案じられていましたが・・・
Rock&Snow080号、恩田真砂美さん執筆記事でBernadette McDonald女史が 『私の予測では、時間がたつにつれてわだかまりは消え、再びK2ポーランドチームにウルブコが招かれる可能性は大いにあると考えています。』と述べていますが、その予測が現実となることを願っています。私個人の思いとしては、ポーランド国営放送が報道したような、失敗に終わった単独アタックから戻りテントに一人引きこもるウルブコの姿は見たくないということです。
上記画像はポーランド五輪委員会から表彰される際の、笑顔の二人の様子。やはりポーランドメディアも注目しているのでしょう、この画像はポーランド通信社(PAP)が配信した1枚。クシストフ・ビエリツキは最近出版されたデニス・ウルブコの新刊本のレビューも書いていることが明らかにされています。
肝心の冬季K2を目指すポーランド隊は、2019/2020シーズンの冬季計画を一年延期、さらにトレーニングを重ねて隊を充実させ2020/2021シーズンに冬季K2遠征を予定しています。
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