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Wild Heart

今年も山形県朝日少年自然の家『チャレンジキャンプ2019』の月山登山を引率させていただく。

前日まで猛暑の中の現場作業。

ハードな作業にくわえ、大量の発汗で疲労も著しい。宮城県での仕事を終え、会社での後始末を済ませ、自宅で入浴と装備確認。

移動の車中で軽い夕食を経口補水液で流し込み、既に三日目となっているチャレンジキャンプの会場、西川町・志津キャンプ場へ。

子供達の様子を探るため、前日乗り込みが自分に課した鉄則である。なんとかスタッフミーティング終了間際に到着。子供達の様子を伺う。

例年同様、朝4時に起床してキャンプ場を離れ、月山方面の空を観察。

気象予報はいずれも快晴だが、月山本峰にはガスがかかっている。何より気になったのは、ガス、雲の動きの速さだ。山頂付近は風が強いと予想する。

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登山当日の朝食は毎年恒例、「朝からバーガー」。さすが女の子はマーガリンを塗るのもセンスが良い。

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筆者作の「朝からバーガー」。

F3これで今日一日頑張ります。

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子供達も頑張ってくれました。例年写真撮影・昼食休憩している山頂広場は強風。一旦山頂神社に行き、風の穏やかな神社斜面で昼食。

問題は下山。

以前のチャレンジキャンプで悪天のため姥ヶ岳経由の下山を試みた際、子供達の姥ヶ岳の雪渓下山に苦心した経験があるため、雪渓の距離は長くとも四ッ谷沢川ルートの下山を選択する。

 子供達のスニーカーには荒縄。それだけでは身体のバランスがとれないと予想し、自然の家職員の皆さんに頼んで全員分のストックを用意してもらったのだが・・・・その結果↓

F2

子供達にとっては、ストックを突いて斜面で身体のバランスをとるという行為自体が「わからない」。

事前の協議で雪渓の入り口・出口には自然の家スタッフに立ってもらい、自在に雪渓を往来できる私が全体を視ることにしてもらっていた。

なかなか下りられない子供に付き添い、足を置くところを指示し、時にはピッケルでカッティングし、下ろす。

雪渓の状況は日々変化する。

二つ目の雪渓下部には、雪解けの渓流の音が聞こえる「落とし穴」が生じている。

子供達は危険性もわからないため、ずりずり滑ってくる。

緊張をほぐすため、「おい、このまま先に行くとバラエティ番組のドッキリみたいな落とし穴があるから、こっちに進もう!」

と声をかけるが、「え!落とし穴見てみたい!」と興味津々な子供達には逆効果。

下山できたのは、リフト終了15分前の16時15分。なんとか間に合った。

今年も自然の家職員スタッフの皆様、サポーター仲間、そして子供達自身の頑張りに助けてもらったことを実感。

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キャンプ場では押野次長、滝口支配人、柏倉さんが、美味しいスタミナ丼に味噌汁を用意して下さっていた。

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今年の子供達は例年に比較して元気いっぱい。夕食に群がる子供達。

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大滝さんどうぞ、と柏倉さんに真っ先に盛っていただくが、あまりに申し訳ないので他のスタッフの皆さんと同時に「いただきます」。今年もごちそうさまでした。

F1

夜はキャンプファイヤー。例年のボンファイヤーではなく、盛大に薪を積み上げてのキャンプファイヤー。マイムマイムを子供達と踊りました。みんなあれだけ「月山登山は疲れた」と言っていたのに、火の周りでは元気だなー 。

そしてキャンプファイヤーの後は、ナイトウォークという名の、

F6 き も だ め し

私も前職の工藤さん、井上さん、プロハイカーの斉藤さんらと組んで、脅かす係です。

会社から休暇をもらい、こんな夜中の月山山麓の森の中で、遊歩道のあずまや陰の地面に伏せている。一体俺って何やってんだろう?

でもでも、子供達の絶叫と「あ、山登りの人だ!」「タッキーだ!」と反応をみるのは面白い。

ナイトウォークも終わり、子供達が滝口支配人差し入れのスイカを食べている間、そっと退出させていただく。

8月の課題の一つが終わった。

志津キャンプ場から車で下山し、西川町のセブンイレブンでアイスコーヒーを買う。

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ここ久しく、激しい発汗の現場作業続きのため、コーヒーは控えていた。久しぶりに、1人打ち上げとしてアイスコーヒーを口にする。

 

Two Steps From Hell の『Wild Heart』を車の中で聴きながら、深夜の国道を走る。

明日もいつもどおり現場作業、そして次のガイド山行が始まる。

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コメント

山、川ともに厳しい条件の中、たいへんお疲れ様でした!
全日程終了して、みんな振り向きもせず帰っていきました。

投稿: かず | 2019.08.04 14:56

かず様

 今年も、と申しましょうか、今年はいつも以上に大変お世話になりました。

<<みんな振り向きもせず帰っていきました。
 あはは。今年の子供達は体力もありまとまっていましたね。

 本日4日、月山に登りましたが子供達が苦しんだ雪渓、もう10m程に縮小していました。自然の変化はめまぐるしいです・・・

投稿: 大滝勝 | 2019.08.05 05:21

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