パンと水。
山の日。
某登山用品店様主催の月山縦走ガイドに出動。
山の日、日曜、晴天ということもあり、月山は以前に一度経験したかどうかという位の大混雑。
牛首からは登山者の行列が延々と続く。
その状態で、私が率いていたグループの80歳超の女性の足が止まる。足の疲労らしい。
後方に延々と登山者の列が連なっていることもあり、道の脇で休んでもらう。
ツアーの他の参加者を足場の良いところで休ませ、私は下降し足の動かない女性の元に走る。
足が攣っている状態。同行の娘さんが看護師ということ、添乗スタッフSさんが付きそうということで私は再び走って登り返し、待機しているツアー参加者の元へ。
そのままツアーを山頂神社に引率。
携帯電話で確認すれば済むともいえるが、自分の眼で確認したいので、参加者の昼食休憩の時間を利用して私は再び山頂から下降、3人の様子を見に行く。
大混雑の中、下っても、下っても、3人の姿は無い。
結局3人と合流できたのは、3人と別れた場所からさほども登っていない所だった。添乗のSさんから姥沢側に下山することを伝えられる。
登山用品店スタッフの女の子Iさん、鈴木ガイド、私の3人で残る全員を連れて羽黒側に抜けるしかない。
みたび、大混雑する月山山頂直下の急登「鍛冶月光」を走って登る。
『大滝さん、ガイドもメシ喰える時に喰っといた方がいいですよ』
鈴木ガイドから言われた事を思い出し、何か焦っている自分にブレーキをかける。
鍛冶小屋跡でザックを下ろし、セブンイレブンの小さなレーズン入りバターロールパン2切れを水で流し込む。
結局、これが今日一日に口にした行動食の全てだった。
フラッシュバックのように、結婚したばかりの頃、本場のクライミングガイドがどんなものか経験したくてアメリカに渡った時を思い出す。航空券購入で精一杯だった私は、一週間、食べたものは巨大スーパーで買ったオニオンベーグルと、水だけだった。
晴天に恵まれ、大混雑の山頂小屋周辺
粗末な行動食でシャリバテする程ヤワではないが、少しは工夫しよう。
長い羽黒側への下山を終えるが、予定していた入浴予定の温泉地は祝日で大混雑、お客様達には入浴断念をお願いする他ない状態だった。
山形に戻った時にはもう日が暮れていた。
ガイド山行後、主催の登山用品店側との事務仕事が増え、月山朝日ガイド協会事務局の横山さんに連絡。あれこれお願いし、「明日ご在宅ですか?」と尋ねるが、「いいよ送るよ、盆休みだろ」と言われ、はっとする。
嗚呼、世間では盆休みなんだ。
ちょっと頭を冷やすため、本日は奮発して280円のセブンのカフェラテショコラで1人打ち上げ。
濃厚な甘さが売りらしいが、疲労して脱水気味の私には心地よい甘さだった。
本日の月山縦走で、いったん私のガイド業務はお休み。
既に予約が入っている9月の山行控えて、また準備の日々です。
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