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さんげさんげ 祈りの夜

12月7日、山形県 鮭川村の庭月観音で行われる年中行事「さんげさんげ」に参加。

「さんげさんげ」とは出羽三山信仰に由来し、唱え文句の「さんげさんげ」は「懺悔懺悔六根清浄」に由来する。

地元住民が集い、「さんげさんげ」と読経を唱え、翌年の家内安全・五穀豊穣を祈願する年越し行事である。

現在は山形県の最上地方、鮭川、真室川、新庄、大蔵村に残る行事である。

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庭月観音 祭壇には、前もって祈願依頼された方々の蝋燭が幾本も灯されている。

18時30分、ご住職の吹く法螺貝で始まり、読経開始。

この日集まったのは親子連れ二組、おばあさんと孫らしい女子高校生、私含め11人。

祭壇脇には地元関係者らしき男性3名が並ぶ。

初めに般若心経を読経、それから「懺悔文(ざんげもん)」と呼ばれる「さんげさんげ」独特の経を皆で読む。

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幼稚園年長か小学1年生くらいか・・・のお友達同士。この子たちが大きくなる頃には、この行事は残っているだろうか。

懺悔文は、

『懺悔懺悔六根罪性、御住連八大金剛童子一時礼拝』(さんげさんげろっこんざいしょ、おしめにはちだいこんごうどうじのいちじらいはい)

「さんげさんげろっこんざいしょ」の文句の後は「天照大神」「愛染明王」など様々に言葉が入れ替わる。

「羽黒三者権現」「補陀落三所の権現」などの言葉もみられ、そもそもは山岳修験の行事であることがうかがえる。

ご住職のお話では、もともと庭月観音は羽黒山系の寺院とのこと。庄内の「モリの山供養」のように本来の行事が仏教寺院の行事へと変化・受け継がれたものだろう。

読経は19時過ぎに終わり、それから前もって申し込みしていた方々のご祈祷、名前が読み上げられる。

もっと年配の住民が参加する行事と思っていたが、今日は若い親子連れが参加しており、それゆえ地元の方々の厚い信仰心がうかがえる。

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ご住職の短い法話の後は、子供達お楽しみ、御護符のみかんが撒かれ、皆で楽しく拾い集める。

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近年、映画化でも知られた「むかさり絵馬」

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行事後、寺院で用意したおもちゃの「あてくじ」を楽しむ子供達。ご住職のお話では、単に子供達のためのくじではなく、かつて「さんげさんげ」行事が盛んだった頃、露店も出店していた頃の名残だという。

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私がゲットした御護符のみかんとお餅。今年は山仲間の死、自分の車両事故、様々ありました。

「神頼み」を嘲笑するほど私は無神論者ではなく、何かにすがりたくなる時もある。

仕事仲間、ガイド仲間、家族、ブログをご覧の皆様の安全、欲張りにも沢山の祈願をさせていただきました。

「さんげさんげ」は、本来は2~3日かけて行者姿で「お籠もり」をして祈願する宗教行事。いつか機会を得て、こちらも見学してみたい。

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