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聴覚障害者の山小屋体験 スロベニアの試み

 人口約200万人のスロベニアにおいて、聴覚障害者の山小屋利用キャンペーンが展開されました。

 

Gluhi učinkovito strežejo v planinskih kočah  by PLANINSKA ZVEDA SLOVENIJE 2019.12.2

 

 5月から9月にかけて、15箇所の山小屋で時期をずらして健常者・障害者によるボランティアスタッフが常駐し、聴覚障害を持つ登山者に便宜を図るというものです。主催はスロベニア聴覚障害者青少年協会、スロベニア山岳協会です。

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 聴覚障害をもつ登山者たちがスロベニア手話で注文中。手話を操るスタッフはボランティア。

 ここで目を引くのが、 

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 コミュニケーションローラーと呼ばれる器具。

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 コミュニケーションローラー説明図(日本語は訳者による書き込み)

 この木製スティックの置き方で聴覚障害者の意志を示すツールです。青色を上にスティックを立てた時は「注文します」、黄色を上にスティックを立てた時は「支払います(お勘定お願いします)」、横に倒している時は「楽しんでいます(構わないで下さい)」のサインを示します。

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コミュニケーションローラーの使用場面。青色を上にスティックを立て、注文しているところ。

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日本人にも知られたトリグラフ山・クレダリッツァ小屋で記念撮影する聴覚障害者およびボランティアの皆さん

この活動では、2018年は延べ90名のボランティアが参加したとのこと。

 ちなみにこの記事を書くために調べて改めて驚いたのですが、スロベニア手話が「スロベニア手話法」として法的に認められたのが2002年。日本で手話が言語として法的に認められたのは、つい最近の2011年でした。とはいえ、スロベニアの聴覚障害者に関する資料も検索してみましたが、決して障害者に対して手厚い保護がなされているとは言えない状況です。

 そんな社会、人口約200万人の「小さな」国家で、聴覚障害者に対してこのように自然体験の機会を作ろうとする動きがあるのは素晴らしいことだと思います。

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