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【山形の手仕事】由右エ門ほうき を作る

2月2日、鶴岡アートフォーラム主催による「由右エ門ほうきを作ろう」に参加。

庄内町・古関地区の米農家に伝わるほうき作りは、売るためではない、自分たちの生活で使うために作り続けられてきたほうき。

その特徴は、女性や老人が使いやすいように軽く細い持ち手が特徴。

このほうき作りを受け継いできた川井由右エ門氏は昨年夏に残念ながら逝去、その意志を受け継いで「由右エ門ほうき伝承の会」が発足、庄内を中心に各地で制作体験会を開いている。

今回は参加者17名、男性は私含め2名という状況で、女性の皆様にまじり、ほうき作りに挑戦。

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会場の庄内町・余目第四公民館にて。用いる糸の色ごとにグループ分け。私はもちろん情熱の赤を選択。

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材料となる「ほうきび」のきびを3束、配布されます。

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「ほうきび」はもちろん地元産の地産地消。黒い実をまくとほうきび実りますよ、と教えられる。

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力をこめて、綺麗に糸を巻いていく。

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ヤットコのような器具、ヌンチャクのような木製具で「ほうきび」を挟みます。

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 三本の「ほうきび」を2センチ間隔で、巻き結びで縛っていき、まとまったところで木製の心棒を叩き込みます。叩き込んでいるのは私たちの班の先生、斉藤さん。

P7_20200203214001こんな感じで心棒が打ち込まれました。

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なんとなく「ほうき」の形になりました。ここからが遠く遙かな道でした・・・

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 時間と手間、器用さを要する「金糸の縫い付け」。バッテン形になるように、長さ20cm位の太い針でタコ糸を縫い付けていきます。この工程から、圧倒的に針仕事に慣れた女性の皆様に引き離される(笑)

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体験会は13時から始まり、17時に終わる予定でしたが、もう時間切れ。保存会の女性の方から柄頭の布袋を縫い付けていただきました。

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最後に太い針で柄を貫いてヒモを取り付け、ようやく完成。

 なんだかんだと、工程の8割くらいは保存会の皆様に手を掛けていただきました。

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完成した私の「由右エ門ほうき」 

 

 冬の農閑期の手仕事として伝わる「由右エ門ほうき」。

 作ってみた感想は、補強を兼ねた装飾(こごでは三本のほうきびをまとめる金糸の縫い付け)に先人たちはこんなにも力を注いできたのか、という思いです。

 補強材の竹や心棒を叩き込む力強さ、針仕事特有の繊細さ、両方が要求されます。先人達の力強さと器用さを痛感させられた体験会でした。

 鶴岡アートフォーラムならびに由右エ門ほうき伝承の会皆様には、貴重な体験をさせていただき深く感謝申し上げます。

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