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葉山、死者を見送り生者を見守る山

13日、寒河江市の葉山市民荘から「畑コース」たどって葉山山頂を往復。

林道歩きを過ぎ、雑木林を抜けるとブナ林に入る。

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 登山口の蒸し暑さから、少し気温が下がり気持ちの良いブナ林歩きが続く。

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ブナ林の中は、エゾハルゼミの大合唱BGM付。

緩急織り交ざった登山道を登りつめ、稜線へ。

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 あまり見慣れない西側からの山形盆地の光景を眺める。天童の里山、出羽の三森(みつもり)と呼ばれる舞鶴山、八幡山、腰王山が離れ小島のように浮かんで見える。

P2_20200613233701稜線出だしの木道沿いはツマトリソウの大群落。花言葉は「純真」。私には無縁の言葉である。

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さらに稜線を進むと、登山道の両側をアカモノの花が埋め尽くしている。他の登山者とすれ違うときには足の置き場に困るほどだ。

P4_20200613233901稜線全般を彩るゴゼンタチバナ。花言葉は「移り気」。好きですゴゼンタチバナ。

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曇天ながら、彼方に鳥海山がくっきり見える。爆裂火口跡の葉山東面の光景と相まって見とれてしまう。

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何より驚いたのが、シラネアオイの大群落。(畑コースを往復するのは10年ぶり位) 蕾もありましたので、来週くらいはまだ楽しめそうです。

P7_20200613234401小僧森~大僧森の稜線を彩るツバメオモト。 バラエティに富んだ稜線の花々に、あらためて葉山の魅力を実感。

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稜線を歩いて突然ひろがる月山東面の風景。この角度からの眺めは、平地だと葉山の陰になってしまう。登ってきた者が楽しめる光景。

山頂は虫がパニック映画なみに飛来してくるため、行動食を齧り水分補給して即下山。

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登山口の葉山市民荘で買い求めた、葉山オリジナルシェラカップ。(1個¥1,500で販売中。私はオリジナルグッズに弱い) 早速買ったカップで長命水(葉山市民荘前の水場)で一息つく。

 

 数年前、父方の叔父の葬儀に参列したときのこと。

 叔父は葉山を間近に眺められる、村山市の高台に住んでいた。

 自宅での法要を済ませ、葬儀場に行くマイクロバスに乗り込んだ。バスは葬儀場のある村山市内へと降りていく。

 その日は晴天、車窓には葉山の東面が大きく見えていた。

 御遺骨を抱いた娘さんが、つぶやいた。

 「じいちゃん、今日はお山がはっきり見えているよ。」

 叔父は日々、葉山を眺めていたのだ。

 以前に葉山に登った際、湿原に供えられていた蝋燭を思い出す。葉山信仰は、現代に生き続けている。

 

 死者を見送り、生者を見守る山。それが私にとっての葉山である。

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