ラインホルト・メスナーの告白
驚愕の真実!
今年8月、ラインホルト・メスナーの告白がドイツ語圏メディアを震撼(言い過ぎ)させました。
ラインホルト・メスナーいわく、
『Ich kann nicht schwimmen.』
( 私 は 泳 げ な い ん だ 。)
Boden unter den Füßen by Sueddeutsche.de 2020.8.21
ええ?!
マジで?!
チョモランマ単独初登、ナンガパルバット単独登頂を果たし、著書で「標高差1000mを1時間以内で走り切る。自信が湧いてきた。」とか、ヨガやってたとか、すげースーパークライマーぶりを示していたのに、泳げなかったんですかぁ~
人のできないことをあげつらうのは、性格極悪な私も少し気か引けますが、この一言にドイツ語圏メディアが一斉に反応していたということは、やっぱりヨーロッパの皆さんも意外だったんでしょうね。
と申しましょうか、地球交響楽とか、あれだけ大自然に対して哲学的なメッセージを口にしている割に、マリンスポーツには無縁だったんですね。
登山界にはティルマンはじめ、山にも海にも慣れ親しんだ登山家はたくさん存在するんですが・・・
上記にリンクしているメディアは、泳げないメスナーを擁護する一方で、「美しい山々の湖で一度も泳いだことが無いのか」と明後日な方向に驚愕しています。ヨーロッパの山岳地の湖なんて、水冷たいんじゃないの?
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コメント
あははは、何か普通の人に見えてきた。“星にとどくザイル”だったかなぁ、ずいぶん昔に小さい映画館で見た記憶があります。ちなみに私はボールが投げられません。えぃっ、てやると、地面にボコンと。運動神経はないかも。山は地面の続きなんで歩けるんですけどねぇ。雪化粧した山々が見られるようになりましたね。お気をつけて。
投稿: かもめ | 2020.11.06 19:02
かもめ様
<<“星にとどくザイル”だったかなぁ、
『星にのばされたザイル』でしょうか。こちらはガストン・レビュファの映画でしたね。
レビュファは港町マルセイユ出身だったために『処女峰アンナプルナ』著者のエルゾーグからは「山男としてはけがらわしい生まれというわけだが」などと随分な書き方されてましたが、海でも山でも同じ大自然じゃん!と言いたいわけでした。
<<山は地面の続きなんで歩けるんですけどねぇ。
私、基本的にクライミング下手っぴなんで、地面の続きでも「ここ降りるの~」と言いたい時がたまにあります・・・
<<雪化粧した山々が見られるようになりましたね。
こちら山形は、周囲の山々もだいぶ白くなってきました。
かもめ様も、どうぞお体に気を付けて。
投稿: 大滝勝 | 2020.11.08 18:31
私はシャモニにいて天気が悪くて山に登れないときに、マルセイユ近いカランクにクライミングに行きました。海辺のマルチピッチのルートもある石灰岩の断崖です。シャモニの本屋で見たモンブラン山群100選くらいの本は、トポだったのか、レビュファが登っている海辺の美しい石灰岩の写真集でした。
山育ちが何だってんだ。崖登りから8000メートル峰の大岩壁を登っているのが、ポーランドのアルピニスト達です。
投稿: K島 | 2020.11.09 19:36
K島様
コメントありがとうございます。さすがカランクの岩場も経験されていたんですね。
<<山育ちが何だってんだ。
レビュファの著作にみられる自然観は、山も海も大自然として知る、包容力のある人生から生み出されたものではないかと思っています。
<<崖登りから8000メートル峰の大岩壁を登っているのが、
そうですね、イギリス然り、スロヴェニア然りです。
メスナー泳げない話題から、「クライマーは育った境遇に左右されるものではない」に話が進展しましたが、ついつい「ククチカも水泳得意だったんだろうか」などと考えてしまった今回の記事でした。
また機会あれば貴重な経験をコメントください。
投稿: 大滝勝 | 2020.11.10 21:55