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最新の流行は当然の把握

あなたはいくつ覚えていますか?

アメリカ・ユタ州立大学図書館が、今は無きアウトドアメーカーのカタログを電子ファイル化し公開するというプロジェクトを進めています。

11 Dead Outdoor Gear Brands That You Should Know by Gearpatrol.com 2021.3.30

以下引用開始

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11 Dead Outdoor Gear Brands That You Should Know

(あなたが知っておくべき11の、今は無きアウトドアブランド)

TANNER BOWDEN 執筆記事

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 彼らのロゴは、もはやバックパックやテントを飾ることはないが、私たちが現在使用しているギアに多大な影響を残しています。

 ブランドに「墓地」は無いが、それは「死ぬ」。彼らは失敗し、破産し、株式会社に売却され、別会社に吸収されていく。これは多くのアウトドアメーカーの運命であり、冒険家に賞賛され、アマチュアに愛され、70年代と80年代にキャンプに親しんだ人々に、今では愛情を込めて記憶されています。

 Cloudveil、Camp7、Moss Tentsなど、これらブランド名を知る歴史家は、美術館にはいません。彼らはこっそりブログに書いています。そこでは、かつて高性能だが現在はヴィンテージになっているジャケットやバックパックを隠しておくこともできます。

 これら企業の記念碑に最も近いのは、ユタ州立大学図書館の特別コレクションです。図書館は最近、古いアウトドア用品のカタログを収集し、インターネットとインスタグラムを用いて表紙をデジタル化するプロジェクトを進めました。これら画像は、現在は消失したブランドへの視覚的な賛辞です。これらは歴史を築き上げていますが、すべてを語っているわけではありません。称賛に値する11社のストーリーをどうぞ。


シュイナード・エクイップメント

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 シュイナード・エクイップメントの物語は、すなわちパタゴニアの物語のプロローグといえます。創設者であるイヴォン・シュイナードは、ピトンや他のクライミング用ギアを手作業で鍛造することでビジネスを始めました。もともとは岩場で出会った山仲間のためだけのものでしたが、噂が広まり、ビジネスを法人化するのに十分な需要が生まれました。

 1989年にメーカーを襲った人身事故の訴訟によって破産するまで、パタゴニアの姉妹ブランドとして存続しました。しかし完全に消失したわけではありません。従業員のグループが企業を購入し、ソルトレイクシティに移動し、名前をブラックダイヤモンドに変更しました。

 

Cloudveil (クラウドベル)

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 1997年に設立されたCloudveilは、アウトドア業界の大手メーカーに比べれば、生き残ったとしても幼い存在といえます。スティーブン・サリバンとブライアン・カズンズがジャクソンホールで会社を設立したのは、サリバンがSchoeller社のソフトシェル生地を見出したことがきっかけでした。

 資金面の問題が発生し、サリバンとカズンズは最初にスポーツブランドインターナショナルに、次にスパイダーに、最後にプライベート・エクイティファームに会社を売却することを余儀なくされました。不思議なことに、Cloudveilのサイトは今でもオンラインで公開されていますが、そこには商品は一切掲載されていません。サリバンはノウハウを生かし、アウトドア・アパレルブランド「スティオ」を立ち上げ、ビジネスを展開しています。

 

スノーライオン

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 スノーライオンの「ポーラーガード・マミースリーピングバッグ」は、ダウンの代替品として十分な性能をもつ合成断熱材を採用した、最初の寝袋でした。1976年に発売されたとき、ブランドの設計思想と同様に革新的な製品でした。当時のカタログの紹介は、ブランドが当時目指した地位を主張しています。「スノーライオンは、従来の設計や製造法へのコミットメントや崇拝のない、独立した登山家の集団によって立ちあげられました」翌年、同社は売却契約が失敗したため、破産を申請しました。

 

キャンプ7

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 ジョージ・ラムが始めたアルプスポーツやアルパインデザインを含む一連のブランド最後の企業であるキャンプ7は、1970年代にボルダーに住んでいた人なら誰でも知っているはずですが、ラムはそのギアの多くを日本で販売していました。

 

アバクロンビー&フィッチ

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 アバクロンビーは現在も存続しているが、世紀の変わる頃、信頼できるアウトフィッターとして同社を知っていたハンターたちにとっては、現在の状態は認識できないでしょう。1950年代に発行されたカタログの表紙には、キャンプや犬ぞり、カヌー、釣りなどのシーンが描かれていますが、それ以降のカタログ、特に1988年以降のカタログでは、Limited Brandsという会社がA&Fを買収し、基本的なウェアを扱う方向に舵を切ったこともあり、従前とは大きく異なります。名前は残っていますが、オリジナルブランドは残っていません。

 

ラトックマウンテンギア

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 ラトック社は、その名の由来となったパキスタンのカラコルム山脈にある標高23,442フィートの山への遠征をはじめとする、最も大胆なアウトドア活動のための装備やウェアを製造しました。創業者のジェフ・ロウは、1978年にラトック山に挑戦し、その直後に会社を設立しました。ロウ・アルパインに統合される前のラトック社は、Outside誌の「最も影響力のあるアウトドアギア100選」に選ばれたチューブ式ビレイデバイスとソフトシェルプルオーバーの2つのアイテムを製造していました。

 

インテグラルデザイン
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 Equip Outdoor Technologies社は、Rab社やLowe Alpine社と同じ会社で、2010年にテント、ビビー、シェルターのメーカーを買収しました。Rabは現在も多くのアイテムを生産していますが、カルガリーを拠点とするオリジナルの生産チームは、Integral Tacticalという名前で一般消費者向けではないタクティカル・アウトドア・ギアを生産しています。

 

ダナデザイン
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 アウトドア愛好家の間では、バックパックメーカー「Dana Design」が今でもよく知られています。それは、創業者であるDana GleasonとRenee Sippel-Bakerが、今でも「Mystery Ranch」というブランド名で製品を作り続けているからです。2人は1985年にDana Designを立ち上げ、10年間にわたり成功を収めた後、K2に売却しました。Mystery Ranchのウェブサイトによると、2人は早期退職を考えていましたが、信頼性の高いバックパックを、多くの人に提供することほど充実した仕事はないとすぐに気付きました。


モステント

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 1955年、ビル・モスは南北戦争以来変わらない、重いキャンバス地のテントに嫌気がさし、「ポップテント」を考案しました。湾曲したポールで作られた骨組みを、軽量で耐候性のある生地で覆うという原理は今も変わらず、このデザインは親しまれています。

 モスは登山家というよりもデザイナーで、モステントを設立したのは1975年、退社したのは1983年ですが、そのおかげであらゆるタイプのアウトドア愛好家がより快適に眠れるようになりました。モステントは多くの企業と同じ運命をたどりました。結局、会社は買収され、そのデザインは別のブランド(MSR)で販売されることになりました。妻のマリリンが彼の人生と仕事についての本を出版、YouTubeのビデオではその背景が紹介されています。


アーリー・ウインタース

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 アーリー・ウィンタース社といえば、アマゾン以前に発行されていた、あらゆるギアやガジェットを掲載したカタログ、またはハウスメイドのテントのどちらかがよく知られています。1976年、アーリー・ウィンタースは、当時の新素材であるゴアテックスを世界で初めて購入し、ライトディメンションというテントを作りました。その後、ゴアテックス製のレインジャケットをはじめとするさまざまな防水製品の製造にもゴアテックスが使用されました。

 1984年にオービス社が同社を買収し、その後売却されサハリー社に社名変更する前に、アーリーウィンタース社はティム・レザーマンの最初のマルチツールを仕入れるという歴史的な発注をしています。

 

マザーカレン

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 ユタ州を拠点とする小さなアパレル企業、Mother Karen'sについての情報は、インターネット上ではあまり見つかりません。1973年に設立され、1980年代前半に全盛期を迎えたこのブランドが、今、蘇ろうとしています。美容業界の元幹部であるラス・ムーアヘッド氏は、このブランドを購入するほどの思い入れを持っており、かつての象徴的なプルオーバーが、再びその地位を得ることができると信じています。

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以上引用おわり

 栄枯盛衰、日本のアウトドア業界も吸収・合併が続いています。

 注目すべきは、ユタ州立大学図書館というアカデミックな施設が、アウトドア業界のカタログをこのような形式で保存に着手しているということですね。

 ご存じの方も多いと思いますが、アメリカではアウトドアメーカーが生み出す経済力は地方自治体を左右する影響力があり、全米規模のアウトドアメーカー展示会の開催場所を巡ってユタやコロラドですったもんだしていたのは記憶に新しいところ。

 日本でも諸先輩方が「登山は文化」と訴えて久しいですが、日本のアウトドアメーカーや小売店の古いカタログを公的機関が保存するなんて考えられない訳です。

 アジア人や黒人に暴虐の限りを尽くす人種差別の国アメリカですが、アウトドア文化に対するリスペクトは、大いに見習うべきものがあるといえるでしょう。

 あなたがお持ちのモンベルのカタログも、十年後には貴重品になっているかもしれません。(え?僕何かヤバい事書いてます?)

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