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ヒマラヤ小鉢

1月2日、カミさん実家にて正月の挨拶。

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 私の母はもう作らなくなってしまったが、義母はまだ達者なので料理も現役バリバリ。山形の郷土料理「ひょう干し」。雑草といわれるスベリヒユを干して煮付けた料理である。個人的に、スベリヒユの料理は味からしてこれが一番だと思う。

 義母から「大事にとってあるよ」と見せてもらったのが、

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義母いわく「ヒマラヤの小鉢」。

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小鉢の底には、私がチョモランマ北稜のイエローバンドで採取した砂質石灰岩が埋め込まれている。

 

カミさんと結婚した時、出席者に渡す引き出物として、「ヒマラヤの石で作った小鉢」を思いついた。

もともとは、故・植村直己氏が五大陸最高峰の山頂の石を砕いて「ぐい呑み」を作り、お世話になった方に配った、というエピソードからヒントを得たものだ。

イエローバンドの石灰岩を携えて製作をお願いしたのは、地元・山形市平清水地区の 七右エ門窯

御主人に「石を砕いて混ぜた粘土で小鉢を作ってほしいんですが」とお願いしたところ、「それじゃ、せっかくの石が入っているかわかんないでしょ、埋め込む形にしたら?」と逆提案を受けた。

そこで石を埋め込む形で話が進みかけたのだが、

「石、何個か分けてくれる?試験焼きしたいんだけど。」

「試験焼き、ですか?」

「その石が焼き窯の高熱に耐えられるか、実際に焼いてみないとわかんないのよ。熱で溶ける場合もあるのよ。」

早速に試験焼きを依頼。ドキドキする日数を過ごし、イエローバンドの石灰岩は七右エ門窯の高熱に耐えてくれた。御主人から「石、大丈夫だったよ」とOKが出てから、製作を依頼。

小鉢のうわぐすりは何色か選べたのだが、即答で群青色を指定した。標高8000mで見た、思わずサングラスを外して肉眼で見た濃い青空をイメージしてお願いしたのでした。

 

小鉢を作ったのは覚えているけど、現物はしまい込んで忘れてました。

正月、義母のおかげで久しぶりに現物を手にする。

「高所遠足」大いに結構。遠足には思い出が必要です。

今はサミットプッシュの日に何百人もの登山者がエベレスト/チョモランマ山頂に集中する時代。倫理観に鋭い方からは石を持ち帰ってくるなんて、と怒られそうだ。 1シーズン、1ルートに登山隊は1隊、なんてネパール政府のレギュレーションがあった時代は、もう昔話である。

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