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受験生の夜

息子の大学受験付き添いの為、某県某市に移動・滞在。

うちの息子、宿泊用具はモンベルのトートバッグに、衣類はポリ袋に詰めて空気を抜き突っ込んでいる。

(やっぱりこいつ山岳部員だ・・・)

無事、某市に移動。試験後、夕方迎えに行く。

地下鉄の長いエスカレーターで聞かれる。

息子「みんな、なんで階段使わないの?」

私「楽だからだろ」

息子「みんな怠惰すぎるよ」

と、息子はスタスタと誰もいない、長大な階段を登っていく。

(やっぱりこいつ山岳部員だ・・・)

私も何の疑問も無くエスカレーターを使っていたので、息子に「若さ」と「年齢」を見せつけられる。

宿にチェックイン。

ベースブレッド(完全栄養食のパン)にハマっている息子は外食はしないという。

父親はウキウキ・・あいや、1人さびしく近所のインド料理屋にて久々のインド料理とラッシー。

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ビジネスホテルに戻り、静かな部屋で

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シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を読む。

ブログをご覧の皆様の応援には申し訳ございませんが、息子は既に浪人を決めている。今年の受験は経験を積むことが目的だ。

浪人されると経済的にも苦しいのだが、私自身が海外登山など、やりたいことをやらせてもらった。娘、息子のやりたいことは借金してでもやらせてあげたいと決めている。

明日は受験2日め。緊張している息子にはかける言葉もなく、それぞれの部屋で夜を過ごす。

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硬い雪

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山形県朝日少年自然の家 所員の皆様と月山・ブナ林の事前踏査。

昨日まで山形は連日気温20度近くの異常な高温。

そして今朝未明からは雪。

あまりに激しすぎる気温差、漫然と入山することに危険を感じる。出発前の早朝、志津に車を走らせ雪の状態を確認。

硬い雪の上に、新雪はうっすらと積もっているだけ。ブナの根開きからは地面すら見える、異常な2月。

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本番当日に備えて、子供達の遊び場をチェックする職員の皆様。

ガリガリの雪上で危険個所をチェックしながら予定コースを周回。

自然の家に戻ってから、詳細な行程の確認。山に行けば満足な登山者と「山で遊びたい」子供達とではガイディングもおのずから異なる。

所長はじめ職員の皆様の話からいろいろ学びを得た1日。明日はふつうの現場作業員に戻ります。

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たんぽ餅ができるまで

山形県 高畠町 二井宿(にいじゅく)に伝わる伝統料理「たんぽ餅」。

棒に米を握り固め、味噌を付けて焼く料理、無知無学な私は秋田県独特の食べ物かと私は思い込んでいた。秋田県南部と民俗・文化面で交流のある山形県最上地方や庄内地方ならともかく、なぜ山形でも南部に位置する高畠町の郷土料理に「たんぽ餅」があるのか?

その「たんぽ餅」の作り方を知るべく、高畠町二井宿地区公民館で開催された講習会をお伺いした。

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高畠町の「たんぽ餅」は二井宿の筋(すじ)集落で作られている。本日も講師は筋集落の皆様。講習参加者約20名はほとんど高畠町二井宿在住の女性の皆さん。外部からの参加者は東北芸工大の女子学生3名と私。女性ばかりで完全アウェイ状態。

作り方の様子は2分40秒の動画にまとめてみました↓

※【ご注意】たんぽ餅の作り方につきまして、二井宿地区公民館ならびに二井宿 筋集落では個別のお問い合わせには対応できかねますことをご了承願います。

講習はホントの始め、米を研ぐところから始まります。

女性A「この米なんだ?」から始まり、公民館館長が自ら栽培した天日乾燥の「つや姫」と判明すると、

「つや姫!ちょっと粘りがありすぎじゃない!?」

「新米でしょ、水少な目にしたほうがいい」

「いやいやウチでは昔から(ワンカップ瓶の)ここの笠のイラストまで水いれろって言われてた」

と、米の水加減から誇張表現抜きで『朝まで生テレビ』並みの激論になる。さすが農村の年配の女性、皆さん米のプロである。

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なんとかかんとか乗り越えてw、筋集落直伝の味噌ダレもできあがり。皆さん粘度にこだわりがありました。

米は10分水に浸してすぐ炊き、10分程で炊き上げ、一度かき混ぜてから10分程蒸らす。それから棒で軽く突く。

その米を棒に握り固めるのだが、これが凄く難しい。

固まったと思い、炭火で焼いてもらう段になって「ボロッ」と型崩れするのだ。

1人2本作るのだが、私のは早々にボロっと割れてしまい修復不能。みていると、他の女性参加者も結構型崩れしてしまっていた。いわく、「コロナ禍で久々に作ったから難しい」とのこと。

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私が作って型崩れした「たんぽ餅」(上)、炭火で焼く前に型崩れしたので焼いてません。下が本来のたんぽ餅の焼き上がり。

たんぽ餅が全部焼けた後は、皆で試食会。この際に筋集落の方からいろいろお話を伺う。

・コロナ禍で地区行事が全て中止となり、たんぽ餅を作る機会が無かった。(ご家庭で作らないんですか、と質問すると)囲炉裏が無いので今は作らないとのこと。囲炉裏がある時代の食べ物と言える。今は地区行事、祭り、子供会行事等で大型の炭火台が出せるときに作る料理だ。

・二井宿のたんぽ餅は焼いて食べるものであって、秋田のきりたんぽのように鍋に入れて煮込む料理は無い。

 この行事に参加する前にカミさん(上山市の農家出身)にも聞いたが、昔は農家でも似たような食べ物はあったという。囲炉裏が無くなってからは作っていないとのこと。

 そもそも、たんぽ餅の起源としては「炭焼きの際に冷御飯を棒に固めて焼いた料理が起源」「新米が収穫された時期、いわゆる「刈り上げ」の食べ物」として伝えられている。それが日本の高度成長期に伴い農家からも囲炉裏という施設が滅び、たんぽ餅も地区行事でのみ作られる料理に変化したという事だろう。

 今回の取材に際しては二井宿公民館職員の皆様、二井宿地区および筋地区の皆様、参加された皆様、ありがとうございました。

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PTA役員の夜

息子の通う高校のPTA臨時会議および謝恩会運営のため、17日夕方から山形市内のホテルに詰める。

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スーツ姿で15時半に集合、PTA関連の決算書を睨みながら会議を終え、18時開催の謝恩会の準備。

前々から当ブログに書いているが、私は母校たる高校にネガティブな思いしか無く、同窓会の案内郵便物も封を切らずにゴミ箱に叩き込んでいる。つながりは高校山岳部関係者だけだ。今日も、実際の仕切り役であるPTA副委員長が山岳部で1年後輩のI君だった義理があるため、微力を注いだだけである。

 1月から2月にかけ、会社の現場仕事、内業、ガイド団体の要職、能登半島地震の支援団体とJMGAガイドの連絡役、そしてPTA役員と、

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頭が映画『スキャナーズ』状態。

卒業も国公立2次試験もあとに控えたこの時期に謝恩会するのは、ウチの高校の伝統らしい。(というか空き日程が無いらしい)。

 カミさんからは「(息子が受験控えている時期に) 宴席に出る気がしない」と言われていたのだが、他のPTA役員に聞いても「ウチの妻もおんなじでして・・」という方が多く、少しホッとする。と申しましょうか、受験生を抱えた家庭の迷い・悩みなど、やはり同じ立場の父親・母親で話題になり、話を交わすと「ウチもそうそう」という感じで共感する話題が多い。

 21時までの宴席。「そんなの何話すんだよ」と開催前は考えていたが、実際はあっという間の3時間だった。

 最後にようやく高校山岳部顧問の高橋先生に話かけることができた。今日は高体連山岳部顧問の先生方の研修で湯殿山往復してきたという。日焼けした高橋先生に謝意を伝える。ネット界隈では高校山岳部をいたずらに貶める発言も多いが、支えてくれる先生方には感謝しかない。

 宴席を終え、PTA副委員長で山岳部後輩のI君にも挨拶し、会場を出る。2月とは思えない温暖な夜の中、自宅に戻った。

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暖冬・やはり月山

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子供達のスノーシューツアーを控えて一本ブナ周回コース。

例年ならば子供達の手が届く道路標識も、今シーズンは遥か頭上。

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例年より1~2m積雪が少ないとはいえ、やはり月山。締まりのない新雪で、スノーシューを履いても脛までのラッセル。途中本降りになったが、貴重な休日の下見なので小降りになるのを待ち、周回コースを踏査。

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周回コースを歩いて下山。志津温泉・仙台屋さんの凍み餅も例年通り、沢山の凍み餅が軒下に下がる。

暖冬・少雪とはいえ、ここはやはり月山。

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Have You Ever Seen the Rain

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土曜日、17時。

定時と共に会社を飛び出し、おまわりさんに言えない速度で国道13号を走り抜け、山形南高山岳部OB会に出席。

OB会といっても酒席ではなく、某カメラ店2階の撮影スタジオで静かに開催される。

昨年と同じ顔合わせで、私より年下は山形東高山岳部顧問を務める田中先生のみ、他の皆さまはずっと年長のOB皆様。

現在は山を離れスキーに勤しんでいるOBが多いのだが、伺ってビックリしたのは山形県内のスキー部の衰退ぶり。かつては山形県最上地方(山形県北部)といえばクロスカントリースキーの名門校が多く五輪選手も輩出しているのだが、その最上地方ですらスキー部が廃部になっているらしい。

衰退著しい高校山岳部だけど、そこそこ部員は入ってくる。理由を伝聞ながら聞くと「中学には無い種目」だから入部してくるという。

山岳地に恵まれた山形だからこそ、山岳部はもちろんスキー部も廃れるのも寂しい限りである。

年に一回しかお会いしてませんが、久々の高校山岳部OB会を終えて外に出ると雨。2月だというのに雨。

CCRの「Have You Ever Seen the Rain」を聴きながら、老母の様子をみるべく実家に向かう土曜の夜。

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暖冬・月山

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とにかく雪が少ない冬、月山・弓張平からモノクロームの世界に足を踏み入れる。

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今日の目的地「合体ブナ」。

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明瞭な熊棚が残ってました。

子供達を引率するコースをアレコレ考えながら風に吹かれてコーヒーを飲み、パウダーとカリカリ氷の混在した斜面を下山。

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山形県大江町 雪中田植えと小正月料理

能登半島地震でアップするのを躊躇しておりましたが、記録として公開。

1月14日、山形県 大江町立歴史民俗資料館の小正月行事「雪中田植え」を見学。

雪中田植とは、かつて農家が年始めに雪の中で稲の苗にみたてた豆殻で田植の動作を行い、一年の五穀豊穣を祈る儀式である。

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例年にない暖冬で雪が無いため、奥の「田ノ沢」地区からダンプ3台で搬入した雪で「雪中田植え」が開催される。

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山形県内でも雪中田植え行事が行われているが、大江町では女子中学生が早乙女に扮する。

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結界と「団子差し」に囲まれた「田んぼ」で早乙女が田植を行う。動画はこちらです↓

雪中田植えの後は、完全予約制の「小正月料理」の提供。毎年申し込みを考えていたのだが、年始は何かと野暮用が多く、今年ようやく予約にこぎつけた。

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会食会場は歴史民俗資料館の座敷。イミテーションではない、囲炉裏の炭火が暖かいです。

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毎年、大江町の歴史民俗資料館の小正月行事で提供される「小正月料理」。

左奥から時計まわりに、「青苧餅・きなこ、餡子」「田楽豆腐」「青苧餅・雑煮」「赤こごみお浸し」「漬物・白菜とワラビ一本漬け」「青苧茎煮」、中央は「青苧餅・なんば(みたらし風味)」 大江町の伝統作物「青苧」(あおそ)を生かした料理です。

昼を挟み、午前と午後の入れ替え制、各20人の完全予約制で参加費¥1,000。

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参加者は地元・大江町の年配の方が多い。昔を懐かしんでのことだろう。お世話になっている山形県朝日少年自然の家が大江町にあるため、散々大江町に通っているのだが、その町の文化となると私も知らない事ばかり。

年配の方のお話を伺うと、大江町では正月・小正月に田楽豆腐を食べる習慣があるらしい(私の住む山形市、両親実家のある天童市ではその習慣はない。) 「〇〇の豆腐屋さんでは、正月になると田楽用の豆腐売ってたのよね~」とのこと。ちなみに田楽豆腐は容易に型崩れしない硬い豆腐で、美味しかったです。

会食会場では、民俗学文献にも記載のない貴重な話が「昔話」として会話に流れ、記録されることもなく消えていく。小正月料理は変わることなく受け継がれている、大江町の小正月の風景でした。

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