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老い

フランスの哲学者ボーヴォワールの著作『老い』の解説動画をYoutubeで視聴した翌日。

会社を退出した夜、山形市総合スポーツセンターのトレーニングルーム利用の為、息子と共に「体力測定」を受ける。

同施設のトレーニングルームを利用するためには、この「体力測定」を受けなければならない。

測定項目は、身長、体重、体脂肪率、血圧、最大酸素摂取量、柔軟性(前屈)、敏捷性(センサーによる全身反応時間測定)、垂直飛び、握力、上体おこし、閉眼片足立ち である。

Body2024

何ともショックだったのは、閉眼片足立ち75秒で体力年齢がずっと若かった以外は全ての項目で息子に負けていたこと。

最大酸素摂取量は、体力測定プログラムが入った高性能なエアロバイクを11分間漕ぎ続けて測定する。時間と共にペダルの負荷が自動で重くなり、センサーで計測した脈拍を記録、内蔵コンピューターが最大酸素摂取量を計算していく。

私が31.6ml/kg/min、息子が44.0ml/kg/min。

ちなみに、8000m峰14座全山登頂で知られるラインホルト・メスナーが、全山登頂を果たした1986年当時に測定した最大酸素摂取量の測定値が49.1mi/kg/min。

私の場合は単なるトレーニング不足もあるのだが、息子の若さと自分の老いを、具体的な数値を突きつけられて実感する。

老いると、人はかつての自分を模倣するという。「昔取った杵柄」にハマって命を落とした登山者を幾人も見てきた。

私にとって遠くない老境に、今よりも衰えた自分にはどんな登山ができるのか。時折考えることもある。

ウォーミングアップのためにランニングマシンで歩き続ける私の隣で、息子は同じマシンで快調に走っている。

心ひそかに、海外登山を目指していた頃の体力を取り戻そうと企んでいたのだが、老いという現実と向かい合わなければならない事をあらためて実感した夜だった。

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